7 / 10
すみれに声をかけようと思った。
しおりを挟む
春佳は後ろを向いて弥生に声をかけた。
「弥生、お願いがあるんだけど……」
「何? 言ってみたまえ」
弥生はふざけ半分で言った。
「あのさ……すみれに卒業式の後に教室に残って欲しいって伝えてくれないかな」
春佳は手を合わせる。
自分でやりたかったが、勇気が出ないため弥生に頼む事にした。
弥生はすみれとコミュニケーションを日々欠かさないので、任せるのにはうってつけである。
春佳の様子に弥生はニヤリと笑う。
「分かったよ、頑張ってね!」
弥生は爽やかに言った。
「仲直りできるといいね」
空気を読んだのか、薫は前向きなことを口走った。
その後春佳は卒業式の間中何を言うべきか考えていた。
挨拶やスピーチは頭に入らなかった。
ココは卒業式が退屈だったらしく、小さな寝息を立てて眠ってしまった。
卒業式が終了し、教室で担任の先生の話が終わり生徒や保護者も帰路についた頃、春佳とすみれは教室に残っていた。
残らないかも……と思っていたが、弥生が上手く言ってくれたのだろう。
「……話って何?」
すみれは春佳と目を合わせようともしなかった。
あんな酷い言い方をして別れてのだから無理もない。
緊張で手に汗が出たが、春佳の言うことは決まっていた。
春佳は言い放った。
「弥生、お願いがあるんだけど……」
「何? 言ってみたまえ」
弥生はふざけ半分で言った。
「あのさ……すみれに卒業式の後に教室に残って欲しいって伝えてくれないかな」
春佳は手を合わせる。
自分でやりたかったが、勇気が出ないため弥生に頼む事にした。
弥生はすみれとコミュニケーションを日々欠かさないので、任せるのにはうってつけである。
春佳の様子に弥生はニヤリと笑う。
「分かったよ、頑張ってね!」
弥生は爽やかに言った。
「仲直りできるといいね」
空気を読んだのか、薫は前向きなことを口走った。
その後春佳は卒業式の間中何を言うべきか考えていた。
挨拶やスピーチは頭に入らなかった。
ココは卒業式が退屈だったらしく、小さな寝息を立てて眠ってしまった。
卒業式が終了し、教室で担任の先生の話が終わり生徒や保護者も帰路についた頃、春佳とすみれは教室に残っていた。
残らないかも……と思っていたが、弥生が上手く言ってくれたのだろう。
「……話って何?」
すみれは春佳と目を合わせようともしなかった。
あんな酷い言い方をして別れてのだから無理もない。
緊張で手に汗が出たが、春佳の言うことは決まっていた。
春佳は言い放った。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
お前は要らない、ですか。そうですか、分かりました。では私は去りますね。あ、私、こう見えても人気があるので、次の相手もすぐに見つかりますよ。
四季
恋愛
お前は要らない、ですか。
そうですか、分かりました。
では私は去りますね。
奪われ系令嬢になるのはごめんなので逃げて幸せになるぞ!
よもぎ
ファンタジー
とある伯爵家の令嬢アリサは転生者である。薄々察していたヤバい未来が現実になる前に逃げおおせ、好き勝手生きる決意をキメていた彼女は家を追放されても想定通りという顔で旅立つのだった。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる