幸運の精霊ココの時戻しの呪文

青山ねる

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すみれに声をかけようと思った。

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春佳は後ろを向いて弥生に声をかけた。
「弥生、お願いがあるんだけど……」
「何? 言ってみたまえ」
弥生はふざけ半分で言った。
「あのさ……すみれに卒業式の後に教室に残って欲しいって伝えてくれないかな」
春佳は手を合わせる。
自分でやりたかったが、勇気が出ないため弥生に頼む事にした。
弥生はすみれとコミュニケーションを日々欠かさないので、任せるのにはうってつけである。
春佳の様子に弥生はニヤリと笑う。
「分かったよ、頑張ってね!」
弥生は爽やかに言った。
「仲直りできるといいね」
空気を読んだのか、薫は前向きなことを口走った。

その後春佳は卒業式の間中何を言うべきか考えていた。
挨拶やスピーチは頭に入らなかった。
ココは卒業式が退屈だったらしく、小さな寝息を立てて眠ってしまった。
卒業式が終了し、教室で担任の先生の話が終わり生徒や保護者も帰路についた頃、春佳とすみれは教室に残っていた。
残らないかも……と思っていたが、弥生が上手く言ってくれたのだろう。
「……話って何?」
すみれは春佳と目を合わせようともしなかった。
あんな酷い言い方をして別れてのだから無理もない。
緊張で手に汗が出たが、春佳の言うことは決まっていた。

春佳は言い放った。






 




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