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マメ柴のシバ
お役立ち度
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シバが負傷した次の日、さゆりは会社を休んだ。
在宅でできる仕事を進めながら、シバの看病をした。
予想はしていたことだが、犬型のシバの言葉はわからなかった。
さゆりの脳に施されたらしい自動翻訳の魔法も万能ではなく、英語などの他言語を訳せるわけでは無いことは真っ先に試して分かっていたが、どうやらいよいよこの翻訳機能は異世界の特定言語限定らしいことが判明した。
一方、シバは犬型になってもさゆりの言葉がわかるようだった。
イエスノー質問なら身振りで答えるし、たまにさゆりの話に相槌を打って来る。
ある程度意思疎通ができたので、看病は幾分か楽だった。
さゆりが休んで3日目の夜のことだ。
シバがしきりにギプスを外したがった。
止めても聞かないので、仕方なく外してやる。
すると、シバが人型に戻った。
例によって全裸で、破れた犬用オムツがかろうじて股間だけ隠し、その後ろから残ったしっぽが揺れている。
「シバ!戻って大丈夫?痛くない?」
さゆりはシバが冷えないようにタオルケットで体を包みながら聞いた。
「大丈夫。ちょっと痛いけど、もう平気。」
膝を見れば確かにまだ少し腫れてはいるが、赤みは消えている。
「じゃあその姿で良いけど、ちょっと待って。テーピングするから。」
えりかから送ってもらった図を参考にしながら、シバの膝に医療用テープを巻いた。
その間もシバが痛がる様子はなく、安堵する。
「ありがとう。僕お風呂ちゃんと入るね。」
立ち上がろうとするが、よたついている。
「無理しなくて良いよ。まだ横になってな。」
今まで畳んだ掛け布団を寝床にさせていたが、流石に人型になったシバには狭いのでさゆりのベッドに誘導した。
「でもシバ、獣人だから役に立たないと。」
「いいって。別に今までも役に立ってないでしょ。」
ありのままの事実を言ったが、シバは驚いた顔をしている。
「でも、入ってっていうからお風呂入ったし、ディスクも取ってきたよ?」
あ、そこ役立ちカウントすんだ。
今度はさゆりがビックリした。
全く兄はどういう教育をしてきたんだと思う。
「えと、じゃあ辛くなかったらお風呂入ってきて。」
「うん!」
頷いたシバがよたよたと風呂場に向かい、さゆりはそのままベッドにダイブした。
しばらくすると水音がして来る。
どうやらちゃんと回復しているようだ。
シバが倒れてから張り詰めっぱなしだった気がゆるみ、安心感が眠気に変わって来る。
柔らかな流水音を聞きながら、さゆりは眠ってしまった。
次に目が覚めたのは、寒かったからである。
冷え込みに気づいて目を開けると、傍ではシバがさゆりに寄り添うように眠っていて掛け布団を独占していた。
風呂上がりに髪を乾かさなかったのか、頭髪と周辺の布団がしっとりしていて、頭を擦り付けられたらしいさゆりの首周りの着衣も湿っている。
どうやらそれが寒さの原因のようだ。
シバ、てめぇ、と思いながらもこのまま寝たらシバが風邪を引いてしまう気がして、ドライヤーで髪を乾かすことにした。
乾かしている間起きる気配のないシバに、こいつは絶対夜働くような仕事は無理だろうなと思う。
ドライヤーが終わった後も、なんとなくしばらく髪を撫でていたが、
明日こそ会社に行かねばとシバのブランケットを床から引っ張り上げて羽織ると早々に眠りについた。
在宅でできる仕事を進めながら、シバの看病をした。
予想はしていたことだが、犬型のシバの言葉はわからなかった。
さゆりの脳に施されたらしい自動翻訳の魔法も万能ではなく、英語などの他言語を訳せるわけでは無いことは真っ先に試して分かっていたが、どうやらいよいよこの翻訳機能は異世界の特定言語限定らしいことが判明した。
一方、シバは犬型になってもさゆりの言葉がわかるようだった。
イエスノー質問なら身振りで答えるし、たまにさゆりの話に相槌を打って来る。
ある程度意思疎通ができたので、看病は幾分か楽だった。
さゆりが休んで3日目の夜のことだ。
シバがしきりにギプスを外したがった。
止めても聞かないので、仕方なく外してやる。
すると、シバが人型に戻った。
例によって全裸で、破れた犬用オムツがかろうじて股間だけ隠し、その後ろから残ったしっぽが揺れている。
「シバ!戻って大丈夫?痛くない?」
さゆりはシバが冷えないようにタオルケットで体を包みながら聞いた。
「大丈夫。ちょっと痛いけど、もう平気。」
膝を見れば確かにまだ少し腫れてはいるが、赤みは消えている。
「じゃあその姿で良いけど、ちょっと待って。テーピングするから。」
えりかから送ってもらった図を参考にしながら、シバの膝に医療用テープを巻いた。
その間もシバが痛がる様子はなく、安堵する。
「ありがとう。僕お風呂ちゃんと入るね。」
立ち上がろうとするが、よたついている。
「無理しなくて良いよ。まだ横になってな。」
今まで畳んだ掛け布団を寝床にさせていたが、流石に人型になったシバには狭いのでさゆりのベッドに誘導した。
「でもシバ、獣人だから役に立たないと。」
「いいって。別に今までも役に立ってないでしょ。」
ありのままの事実を言ったが、シバは驚いた顔をしている。
「でも、入ってっていうからお風呂入ったし、ディスクも取ってきたよ?」
あ、そこ役立ちカウントすんだ。
今度はさゆりがビックリした。
全く兄はどういう教育をしてきたんだと思う。
「えと、じゃあ辛くなかったらお風呂入ってきて。」
「うん!」
頷いたシバがよたよたと風呂場に向かい、さゆりはそのままベッドにダイブした。
しばらくすると水音がして来る。
どうやらちゃんと回復しているようだ。
シバが倒れてから張り詰めっぱなしだった気がゆるみ、安心感が眠気に変わって来る。
柔らかな流水音を聞きながら、さゆりは眠ってしまった。
次に目が覚めたのは、寒かったからである。
冷え込みに気づいて目を開けると、傍ではシバがさゆりに寄り添うように眠っていて掛け布団を独占していた。
風呂上がりに髪を乾かさなかったのか、頭髪と周辺の布団がしっとりしていて、頭を擦り付けられたらしいさゆりの首周りの着衣も湿っている。
どうやらそれが寒さの原因のようだ。
シバ、てめぇ、と思いながらもこのまま寝たらシバが風邪を引いてしまう気がして、ドライヤーで髪を乾かすことにした。
乾かしている間起きる気配のないシバに、こいつは絶対夜働くような仕事は無理だろうなと思う。
ドライヤーが終わった後も、なんとなくしばらく髪を撫でていたが、
明日こそ会社に行かねばとシバのブランケットを床から引っ張り上げて羽織ると早々に眠りについた。
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