秘色のエンドロール

十三不塔

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第二章 首輪と接吻

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「結局これって何なの?」
 赤い封筒には、薄っぺらいシート入っていた。蛍光グリーンの表面には集積回路のような入り組んだ模様がある。特段違法性は感じられない。もっとヤバイものを予想していた銅音は肩透かしを食った気分だった。
「なんでもねえよ。それよか少し見て回ろうぜ」
ごまかされたのを感じながらも銅音は追求しない。知ったとて気分のいい代物じゃないだろうし。ちょうど二人はC組が企画したお化け屋敷の前を通り過ぎるところで、暗幕から漏れ聞こえる悲鳴に耳を塞いだ。
 D組は教壇のあたりに小さなステージを設けて、おもいおもいのショーをやっていた。歌あり漫才なり手品ありと、タレント性の強い生徒が集まったD組ならではの企画である。
「うちじゃ無理だな、Dはひとり一芸って感じだもんな」
「あれは?」ちらりと廊下の窓からのぞいた銅音は眼を奪われた。
 ステージ上の女子の手の内にクリスタルのボールが浮遊している。表面を撫でるようなタッチはおよそボールを支えられるとは見えないが、ボールはある定点に止まっている。手品だろうか、と銅音はまず思った。違う、と森下が否定する。
「コンタクトジャグリングだ」と造作もなく言った。
 アルコール・ギャングは意外と物知りらしい。
「浮いているように見えるがそうじゃない。必ず、手のどこかが触れているだろう? ボールが浮遊している錯覚を生み出す技術さ」
「そう、不思議だね」
 パッと手を離しても、クリスタルのボールは空中の一点に止まっていられるような気にさせる。鮮やかな手並みだが、それをしてる女生徒に銅音は見覚えがない。
「佐倉結丹ゆに
 森下は周知のごとく言った。ややオーバーサイズのジャケットを羽織った佐倉結丹は彼女の手の内にあるクリスタルと同じ透明感を帯びて美しい。蝶ネクタイや尖った靴は、道化じみた滑稽さよりもむしろ結丹の上品さを際立てた。手足の長さと細さはそれこそ繊細はガラス工芸を思わせる。
「透明で透き通って見えるものだからといって何も隠してないってわけじゃない」
 皮肉めいた口調。森下が射るような視線をステージに放つ。
「よそのクラスの子のことまで調べるってわけ。さすがだよ」
「何を言ってんだ。だって美人だろ?」
 銅音の勘繰りをたしなめつつ、森下は思春期の平凡な十代のごとく振舞った。
 確かに森下のバックグラウンドにとらわれるあまり、銅音は的外れな邪推をしたのかもしれない。あれほどの美人なら、学校中の評判になっても不思議ではない。
「それよか、おまえ、浮かねえ顔してんな」
「そう?」
「どーせ、安心院がくたばったこと気に病んでんだろ? やつは自分のギャンブルの景気づけにお前らを利用した。で、本チャンの勝負じゃ負けた。それだけだ」
「あそこでわたしたちが勝ってれば、安心院さんは手術をしなかった。死ななかった」
「わたしたち? おまえと安心院の他に誰かが? 前の麻雀でも組んだ男か、そうだな」
 と、噂に上った当の人物が、美しいジャグラーを囲む人だかりの中から、ひょっこりと顔を出したのだった。
「奥村さん」
銅音と眼が合うと奥村は軽く手を掲げてみせた。銅音は驚きを悟られまいと引きつった笑みをはりつけた。
「――なんで?」
「いいだろう。学園祭はオープンなイベントだ。チケットだって持ってるぞ。それにここは俺の母校でもある。卒業前に転校しちまったけどな」
 息がかかる距離にまで奥村は顔を近づけてから、ついで憶測を誤ったかのように身を引いた。「学び舎ね、懐かしいな」
「どうして学園祭なんかに?」
「あのねえちゃん、良い芸だったぜ。ん、彼氏か?」
 奥村は、ぶしつけに問うた。森下も、このおっさんは? という表情で銅音を見る。二人の視線に促されて銅音はためらいがちに口を開いた。
「これはクラスメートの森下。んで、こっちは奥村さん。関係は――」
 と銅音が口ごもると、その続きを奥村は引き取った。
「常連仲間さ。とある店のな」
 森下の喉元が震えた。冷たい空気が流れた。奥村は森下を〈パラドクサ〉で見かけたことがあったのかもしれない。酒姫サーキィのIDはそもそも森下から移譲されたものだった。
「さて、教室に戻るか、そろそろしっちゃかめっちゃかになってそうだ」
 と森下が踵を返すと、
「君も是非、いい店なんだ、気持ちよく酔えるよ」
「ちょっ何を言って」と銅音が奥村を睨みつける。
 飲酒を匂わせるなんて、不用意にもほどがある。不品行にもほどがある。そう言いかけて、銅音は珍しく奥村が酒の匂いを漂わせていないことに気付く。現代の日本人は、消毒液の匂いは知っていても体臭と混じり合ったアルコールの匂いを知らないだろう。
「へぇ、それは楽しそうだ」
 森下は不敵な笑みで応じる。何かを引き出そうとしている、そんな婉曲な含みが奥村の言い草にはあった。卒然と銅音は、自分がこの男について何も知らないと思い知る。
「いや、店の雰囲気と音楽に酔えるってことさ。だろ?」
 何でもないかのように奥村ははぐらかす。短い沈黙の合間、二人の張り詰めた対峙が続いた。
「いいですね」と森下は言った。「このご時世。本当に酔わせてくれるものって少ないもんな。鹿野今度連れてってよ」
「も、もちろん」銅音は、まごつきながら言葉を切った。
「そうだ、あれをやらないか」と提案したのは森下だった。さっきは教室に戻ろうとしていてたのにどんな風に吹き回しだろう。指さす方向には『豪華景品がもらえるヨ!』と張り紙があり、ほとんど全裸の巨漢が突っ立っている。
「手押し相撲?」
「ああ、勝てばいいものが手に入るってさ。おじさん強そうじゃないっすか」
 森下は挑発するようなことを言う。毎晩飲んだくれてる奥村のどこを見てそんなことを想ったのか銅音には見当がつかなかった。B組は武闘派の集まりだ。あそこに立ってる溝口は相撲部の主将だし、となり細身の女の子は部活には入っていないもののキックボクシングの猛者だったような、と銅音は朧な記憶を手繰り寄せた。
「いいぜ、でも、どうせなら女の子がいいかな」とあくまで奥村は他人事のように言う。
「こうしないかフツーなら平行立ちで向き合って相手の手の平を押しあうんだけどさ、今回は変則ルールで、三人が三角形に並んで行う。もし最後のひとりになったら俺が特別に賞品を出すよ」森下は二人を眺めやり、細く眼を眇めると、そんなふうに持ち掛けた。
「あくまで触れていいのは手だけだよ。ミスったふりして女子高生の胸触ったら、この場で警察呼ぶから」銅音は釘を刺した。
「ふーん、警察か。嫌いだな、警察は。ま、せいぜいOBの意地を見せてやるか」
 奥村と森下の間にあるピリピリとした緊張感を鈍感な銅音でも察していた。
「でもさ、自分でやらないでいいのか? 好きな女の子にいいところ見せるチャンスかもよ」
「このちんちくりんな女に興味があるかって? やめてくださいよ」
「じゃさ、学校で一番強いのは誰かってことは気にならないか?」
「そんな子供じみた好奇心はないし、もう答えは出てる。だろう。千夏?」
 驚いたことに森下の視線にキックボクシング女子は射すくめられたよう頷いた。
 その前の発言は看過できない。こっちだっておまえになんて興味はない。銅音はむっつりと腕組みをすると、自分を置き去りにして進んでいく事態に苛立ちを隠せない。
 三人は同じ間合いに向かい合い、胸のあたりに両手を掲げた。
「じゃ、試合開始だ」
――森下の合図とともに眼を疑うような光景が繰り広げられる。
いきなりB組の二人が、奥村の顔面に突っ張りとストレートを繰り出したのだった。
「ちょっと、これって!」
「黙ってろ。鹿野」と口元を歪ませて森下が言った。「ひとつも当たってねえ」
 確かに当たっていない。矢継ぎ早に繰り出される打撃を奥村はスウェーとダッキングとで完璧に躱し続けていた。
「おいおい、やんちゃだな」息を切らすことなく奥村は軽口を叩く。
 腹立たしいことにその華麗な体捌きに銅音は眼が離せなくなった。が、すぐにルール無視の反則攻撃に銅音は持ち前の正義感がむらむらと昂るのを感じた。怪しい風体のおっさんとはいえ銅音の知り合いだし、認めたくなかったが、奇妙な遊戯を共に戦った戦友でもある。
「あんたらどういうつもり!」ようやく察しの悪い銅音にも二人が森下の息のかかった連中だとわかると、飛び掛かろうと身を乗り出す。
「手を出すなお嬢ちゃん。おじさんこう見えて強かったりするんだよ」奥村は呵々と笑いながら「でもぼちぼち反撃しなきゃな」
 千夏の伸びきった拳に合わせて、チョンと人差し指を触れさせた瞬間、女子キックボクサーは吹っ飛んだ。
「ほら、残るは気息奄々の豚一匹、平気だろ?」
さりげなく無礼な物言いをする奥村だったが、じっさい息が切れ、肩が上がっているのは力士・溝口の方だった。相対している中年がただ者でないことを悟った巨漢は無暗矢鱈な攻撃を控え、じっくりと機微を伺うつもりのようだ。体躯とは裏腹に小動物に似たつぶらな瞳の中には恐怖が瞬く。それが奥村に対してのものなのか、森下に対してのものなのか銅音にはわからないにしろ。それにしても嵐のような攻勢のなか、奥村が一歩も動いていないのは見事を通り越して異常ですらあった。
「奥村さん、あんた何者?」
「さあな」ニヤリと笑った奥村が掌を拳に握り込むと場の雰囲気が一変した。「そらお返しに顔面に一発――」
 思わず溝口は掌で顔を覆った。
「ほらよ」
 轟と風切り音がしたと思うと掌のガードごと溝口の顔が潰れた。平行立ちでウェイトの乗せられない、いわば手打ちの打撃だったが、その威力は見る者に寒気を感じさせた。
 鼻血を吹きながら巨漢はその場に崩れ落ちた。銅音はビルの爆破解体を連想してしまう。
「ねえ、格闘技とかやってたの?」
「ガキの頃そろばんとエレクトーン習ったきりだな」
 B組の委員長から景品の手作りケーキが進呈されるのを受け取りながら、奥村は少しはにかんだ。銅音は納得いかなかったが、倒された二人にはなおさらだったろう。
「俺は相手の胴体にも顔にも触れてないぜ。ルール大好きの酒姫サーキィ。文句ねえだろ」
 銅音は見逃さなかった。奥村は溝口のガードに触れる瞬間、拳をまた掌に戻し、あくまで手押し相撲の体裁を守ったのだった。
「女子高生のおっぱいにも触ってねえからポリ呼ばなくて済みそうだ。な、酒屋の息子」
森下の態度は一変、氷みたいな無表情になる。同級生の見たことのない顔付きに銅音は思わず固まってしまう。以前、森下は警告したことがある。自分の素性をバラせば、おまえの平穏は保証しない、と。そしてこれはクラスメートの秘密を漏らしたと見なされても不思議でない状況である。
「鹿野銅音、おまえが」と森下が低く呟いた。
「違う。この娘から聞いたんじゃねえ。俺はよ、人が隠したがることなら、なんだって知ってるんだよ。そういう性分だからな」
 きっぱりと奥村は言い、懐から芸能誌ライターの名刺を取り出した。
銅音も知らなかった奥村の肩書き。いや、これだとなおさらわたしがメディアに情報を売ったように見えないだろうか。もはや銅音には弁解も言い訳も方法がわからない。森下はそれを引っ掴むとひとまず納得したように頷いた。
「そういえば賞品をやるって約束したな」
 森下は赤い封筒を取り出して奥村に差し出した。
「こいつは? ラブレターなら勘弁しろ」
「知ってるだろ。あんたもこれを」
 あのロシアンルーレットの場に同席したことを言っているのか、中身について知悉しているだろうと言いたいのか、それはわからなかった。
 ――おむつダイパー、だと森下は言った。見方によっては、その形状はテープ型おむつに似ていた。サイズは小人のものだったけれど。
「歳食うと下が緩んでくるって聞いた。持っとくといい」
 そう言って森下が踵を返して教室に戻りかけるのを奥村は引き留めた。
「最後の一発いいパンチだったぜ。女の子のリーチと筋力でなければ決まってたかもな」
「なんのこと?」振り向いた森下はとぼけてみせる。一方、千夏の顔がみるみると青ざめた。溝口の鼻血は止まりそうもなく、銅音はポケットティッシュを力士に押し付けると、いま起きたことをきちんと説明しろと奥村に無言の圧力をかけた。
「あのキック女子の最後のストレートは殺意が存分に乗ってた。ほんの一瞬だが〈相乗り〉オムニバスであいつが彼女に成り代わったのさ。自身が意識を失って倒れてしまうこともない一秒に満たな刹那の瞬間で〈相乗り〉オムニバスをスイッチし、また自分の身体に戻った。相当な熟練が必要だし、なにより互いの息が合っていないと無理だな。他人の身体だからとリミッターを無視して肩が外れるほどのパンチを打つこともできた。が、そうしなかったのは――部下を気遣ったからだ。つまりは優しいボスってことだ」
「まさか――」銅音は信じられなかったが、奥村の言葉を否定することもできない。
「おれも思わず焦って手加減できなくなっちまった。ごめんよ。怪我はないかい? キッククボクシング少女。蹴りがアリならきっと負けてたよ」
 殊勝にも尊大にも聞こえる奥村の言い草に千夏は腹を立てたように舌打ちをする。きっと両手を縛り付けたところで奥村には勝てないとわかっているのだろう。
「楽しかった。久しぶりに学生気分に戻れた。悪いが、銅音ちゃんを少し借りてくよ。ウケの悪いコスプレは必要ないだろ」
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