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旅立ち
さようなら
しおりを挟む1週間後、咲さんに会いに行った。
「あの…。ごめんなさい…。」
「いいのよ、謝らなくて…。私が殺したのよ…。君を呼ばなければこんなことにならなかったんだから…。」
「それは違うと思います。咲さんはりょうくんを思ってやったんでしょ。それなら…。」
「もういいのよ…。彼はもういないんだから…。」
「いますよ…。咲さんの中に。だから、りょうくんの分まで生きてください。」
「わかってるわよ…。私は大人だから大丈夫…。君こそ苦しまないで…。この前は酷いこと言ってごめんなさい…。じゃあ、患者さんのところに行くから。」と一瞬笑って、立ち去った。
そして、一か月が過ぎた。僕に小包が届いた。
中に手紙とノートが入っていた。
「誰からだろ?」
りょうくんからだった。
ゆうへ
これを読んでいる頃にはもう俺はいないだろう。
まずはごめんな…。病気のこと黙ったままいなくなって…。
ゆうのことだから俺に気を使うだろうから言えなかった。
話が変わるが、おまえは昔のことでずっと苦しんでいるだろう?
でも、それはおまえが誰よりも優しくて強いからだよ…。
俺はおまえみたいになりたかったんだよ、天使みたいに優しいおまえに…。
だから、もっと自信を持って。おまえの可能性は俺よりもずっと凄いんだから…。
最後に真央のこと頼むよ。あいつ、良いやつだから…。おまえとお似合いだと思ってたんだ。
あいつの歌を守ってやってくれ…。
じゃあな、親友…。
輝いている親友を空から見てるよ…。
りょうくん、ありがとう…。
僕は負けないよ。過去や痛みを乗り越えて君みたいに輝くよ。
僕は真央さんに会いに行った。
真央さんは路上ライブをしていた。
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