スモールラブ

優希ヒロ

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私の好きな人

先生に会いたい

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私はあの少年を見て、先生の姿を思い浮かべた。
「なんでだろう?」
「どうしたの、ともみ姉?」
「この前に会った少年を見て、先生を思い浮かべたんだ。」
「先生ってアツヤ先生のこと?」
「そうよ。」
「まだ、覚えてたんだ。忘れてるかと思ってたんだけど。」
「忘れられるわけないよ、急にいなくなった大好きな先生なんだよ。」
「先生に似ているって感じたのは、願望じゃないの?」
「そうかもしれないけど、先生と関わりあるかもしれないじゃん。」
「じゃあ、その人に会って確かめたら良いんじゃないの?」
「嫌よ、先生と関わりなかったら恥ずかしいじゃん。」
「恥ずかしいと言っている間は先生への想いなんてその程度ってことでしょ。」
「わかったよ、会って確かめるよ。」

2日後のこと…。
プールに向かう途中ですれ違ったので、振り返って声をかけた。
「待って!」
「僕に何か用?」
「あの、これ…。前にぶつかった時の落とし物。」
「あぁ、探してたんだ、ありがとう。じゃあ…。」
「あと…。この人知ってる?」
「…。知らない…。」
「そう…。ありがとう…。」
「…。じゃあ、行くね。」
「何かこの人のこと見かけたりしたら、ここに連絡して。」
「わかった、じゃあね…。」
私は明らかに彼が嘘をついていることに気付いていたのに気づかないふりをしていた。
(どうして、教えてくれないの?なんで、会いたいだけなのに…。
先生にあいたい…。)
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