私の彼は超乙女！？

彼との出会い

女の子みたい

店に入ると予約してあった席まで案内された。
まだ彼は来てないようだった。
私は一息付き、髪を整えると誰かが席にやって来た。
「あの…。美奈子さんでよろしいですか？」
「はい。あの…。どうして、私のことを？」
「私がお見合いの相手だからです…。」
目の前にいたのはスカートを履き、私よりも女の子のような子でいや、完全な女の子だった。
「えっ！私、女ですけど…。あなたは？」
「あの…。とりあえず、座っても良いですか？」
「ええ、どうぞ…。」
何がどうなってるのよ、確かに写真の子と同じ顔みたいだけど…。
「もしかして、私のことをあまり聞いてませんでしたか？」
「えっと…。」
「困ったな…。」
「とりあえず、何か食べませんか？せっかく良いお店予約してもらったから。」
「はい、じゃあ店員さん呼びますね。」と手を挙げて店員さんを呼び、コースメニューを頼んでいた。
「あの…。名前を教えてもらって良い？」
「はい…。星名紫音です…。」
「紫音ちゃんね、よろしく。私は普段バレーボールをしてるの、何かしてることとかある？」
「私は料理と華道をしてます。美奈子ちゃんは凄いですね、バレーボールカッコいいですね。」
「いや、そんなことないよ。スパイクを外してばかりだし…。紫音ちゃんの方が凄いね。華道なんて、私には全然できないだろうし…。」
「少しコツを掴めばできるようになりますよ、美奈子ちゃんはセンスありそうですから…。」
「お互いに誉めてばかりね、良かったら、見に来る試合？」
「良いんですか、私なんかが行っても？」
「もちろん、凄いスパイク決めてみせるから、楽しみにしててよ。」
「はい！お弁当用意します！」
「ありがとう…。」
紫音ちゃん、乙女ね。それに比べて私はスポーツバカね…。
あの写真の彼は一体誰だったのかしら。
帰りに二人でツーショット写真を撮って帰った。