私の彼は超乙女!?

優希ヒロ

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彼との出会い

コーディネート

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「こんにちは、昨日電話した宮本です…。」と中に入ると大人の女性でこの店のオーナーらしき人が対応してくれた。
「はーい、美奈子ちゃんね、じゃあ、奥に来て。」
「あの…。本当にコーディネートしてくれるのですか?」
「ええ、もちろん。私達は恋する乙女の味方だから、遠慮しないで。どんなのが良い?お姫様とかもできるわよ。」
「えっと、お任せで…。」
「わかったわ、スタッフ!」と言うと若い男の子が三人出てきた。
「はーい、オーナー。何でしょうか?」
「この子を素敵にコーディネートしてちょうだい。」
「わかりました。」とどこかにいなくなって、少し経つとたくさんの服やらドレスを持って戻ってきた。
三人は何やら話を始め、服をコーディネートし始めた。
「これはちょっと派手すぎるかな?」と赤いドレスを合わせて下げた。
「じゃあ、これなんかはどう?」とピンクのワンピースを合わせていた。
「これ、可愛い。」
「そういえば、相手どんな人?写真とかある?」
「この人です…。」
「なら、もっと大人っぽくいこうか。」
「フレアスカートにしようか。」
「彼女、背が少し高めだし良いんじゃないかな。」
「よし、色は…。」
「白か水色どっちにしようか?」
「これから少しずつ暑くなってくるし、水色だな。」
「よし、これでオッケー」と水色のフレアスカートと黄色のトップスに決定した。
「良いじゃない、美奈子ちゃん。うちの店で働いて欲しいわ…。まあ、うちの店は男性オンリーなんだけど…。」
「あの…。料金は?」
「無料よ、これ全部あげる。私の私物だから、気にせず着てて。」
「ノン、送ってあげなさい。」
「はい、わかりました。」
ノンと呼ばれた少しワイルド系の男の人が車でお見合いの場所となっている店まで送ってくれた。
彼、どんな顔してくれるのだろうかとか優しい人なのだろうかと色んなことが頭を駆け巡って、うずうずしてきた。
手を震わせながら店のドアを開けた。
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