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人気急上昇ブラックモア

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 俺つえええ!無双とかチートというわけでは無かったけど、ベスと結婚してからの俺の人生は、順風満帆そのものであった。ベスとの間に子供が二人生まれた。最初に女の子、次に男の子だ。山田時代には無かった、決して味あえなかった幸せ。
 俺はかわいい妻と二人の子供のために張り切りすぎと自分でも分かるほど、精力的に仕事をしている。生きる活力が自然と湧いてきて生命力が漲っているのだ。もちろん、家族たちとの時間は大切にしている。
 拳闘士としては数々の大会で優勝を重ねていき、2年間ほど負け知らずだった時もある。チートのように思えるが、上には上がいて俺の父親、ギーザー・アイアンバトラーは5年間ほど負けなしで勝ち続けたそうである。さすがはドラゴンAである。
 ドラゴンAといえば俺もドラゴンAのマスクを被ることになった。父さんも母さんも俺にはドラゴンAではなく、新たな最強を示すマスクをつけて欲しい、その初代になって欲しいと願っていたがそれは叶わなかったということだ。
 
 ブラックモアの復権と躍進は凄まじかった。キャンディスが表立って活動するようになってから。相変わらず人間を生きたままアンデットモンスターのようにし、数々の犯罪行為を犯している。彼らの造り出すアンデット兵士、戦士たちはより強く残酷に、さらには知性的にまでなっていて、何よりブラックモアに対して忠実を誓うようになっている。
 ブラックモアは暗黒面であり闇の勢力、悪のヴィランだ。だけど、それと同時に光の勢力、つまり正義側陣営と同じことをするようになったのだ。
 その日の食事や水などにも困っているような最も貧しい人たちに食事や飲み物を与え、病気を治し、家屋の破壊や大規模な殺菌など衛生面で悪影響を及ぼすその元凶的なものは悉く排除し、新たに衛生面や環境面で整った町を区画し、そこにかつてスラムで暮らしていた人々を住ませた。もちろん、病院や学校なども作り、誰でも安価や無料で使用できるようにした。
 いわゆる慈善事業だ。それもかなりの規模で行なっている。また、キャンデキスの施しを受けている人々は、元々光側の勢力、正義側、ヒーローたちを恨み憎悪している。正義の味方ちが作りあげた平和と秩序の世界の結果、極貧と非衛生、その日を生き続けていくのがやっとの、辛く惨めな生を日々過ごさなければならないのだから、当然だろう。
 そんなことは俺もベスも知り合いの拳闘士や他の職業の人たちも、父さんも母さんも、かつての両親の仲間たちなども皆知っている。出来うる限り貧民をなくす、収入や衣食住などのありとあらゆる生活面で、全ての人がバランスの取れた環境を作ろうと努力しているが、ブラックモアには遠く及んでいない。
 言うまでもない。ブラックモアの収益があまりにも多すぎるということだ。非合法に隠密にステルスに略奪や窃盗などを行い、また、闇市場で様々な毒物や禁止武器などを大量に売り捌き莫大な利益を上げている彼らに、経済力では到底敵わないのだ。
 俺たち光サイド、正義ヒーロー陣営から離脱し、暗黒サイド、悪のヴィラン陣営を支持している人たちが大幅に増えてしまっている。

 
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