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クローゼの胡幻
クローゼの胡幻7
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クローゼがグイッと糸を引く。
硬く細い銀灰色の糸がより首と身体をしめつけ、ミストルァルタは思わずソノ痛みに喘いだ。
「ミストルァルタっ!」
身体から力が抜け、ミストルァルタがガクッと倒れ込む。
不思議と身体は動かせなかった。
意思が起きないのだ。
「力が入らなくて動けないんだろ?
コレがオレの媒介であるマザド・グラムヴィル──胡幻の力だ」
「マザド…、グラムヴィル…?」
クローゼが言い、ミストルァルタが言う。
クローゼが糸をグイッと引くと、驚くことにソレは簡単にプツ、と切れた。
ミストルァルタがどんなに力を入れても切れなかった糸を…。
「…さて、次はソコのお嬢さんだな」
硬く細い銀灰色の糸がより首と身体をしめつけ、ミストルァルタは思わずソノ痛みに喘いだ。
「ミストルァルタっ!」
身体から力が抜け、ミストルァルタがガクッと倒れ込む。
不思議と身体は動かせなかった。
意思が起きないのだ。
「力が入らなくて動けないんだろ?
コレがオレの媒介であるマザド・グラムヴィル──胡幻の力だ」
「マザド…、グラムヴィル…?」
クローゼが言い、ミストルァルタが言う。
クローゼが糸をグイッと引くと、驚くことにソレは簡単にプツ、と切れた。
ミストルァルタがどんなに力を入れても切れなかった糸を…。
「…さて、次はソコのお嬢さんだな」
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