86 / 821
クローゼの胡幻
クローゼの胡幻8
しおりを挟む
ミストルァルタが身体に巻き付くようにして絡むソレをほどこうと、腕を動かす。
しかしソレは思った以上に硬く、腕は一ミリたりとも動かせなかった。
非常に硬く、細いソレが絡みつき、ミストルァルタは首に生温かい液体の感触を感じた。
「光科水液(人間でいう血液にあたるモノで、薄い紅の色をしている)が出ちまったか。
悪いな、怪我してることに気がつかなくて」
嘘だ。
ミストルァルタはすぐにそう思った。
包帯を巻いているのだ。
一目見れば、誰だって首に怪我を負っていることに気づくはずだ。
だがこの男は、酷く意地悪だった。
しかしソレは思った以上に硬く、腕は一ミリたりとも動かせなかった。
非常に硬く、細いソレが絡みつき、ミストルァルタは首に生温かい液体の感触を感じた。
「光科水液(人間でいう血液にあたるモノで、薄い紅の色をしている)が出ちまったか。
悪いな、怪我してることに気がつかなくて」
嘘だ。
ミストルァルタはすぐにそう思った。
包帯を巻いているのだ。
一目見れば、誰だって首に怪我を負っていることに気づくはずだ。
だがこの男は、酷く意地悪だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる