6 / 19
二階から馬
しおりを挟む私の住んでいる場所はいわゆる「豪雪地帯」に位置する。
父が子供の頃には「馬ぞり」の番をして、お小遣いをもらった、と言っていた。
北極基地などの映像で「犬ぞり」を知っている人は多いと思うが、「馬ぞり」というのも実在する。
馬車だったら車輪つきのを馬が引くのだが、馬がそりを引くのである。
サンタクロースだってトナカイにそりを引かせてるんだし、そういうのがあるんですよ。
積雪のせいで車が入れないが、人が通って踏み固めているので、ある程度の重さには耐えられる雪道……そんな場所に荷物を届ける時には、「馬ぞり」の出番。
荷物を家まで届け、運び入れている最中に、馬が逃げないか、手綱を持って見張り番をするわけだ。
冬はそういった「馬ぞり」の出動が多く、いい小遣い稼ぎになったらしい。
私の個人的な雪の想い出は、二階からのスノースライダー。
大雪の時などは、家の一階が雪で埋まる。
積雪量が、一階の屋根くらいまであるので、二階の窓辺に長靴を置いて、そこから出入りしたり。
子供心に楽しかったのが、二階の窓から新雪に飛び降りる遊び。
浮き輪の底面をゴムで補強して、摩擦に耐えられるようにした遊具「スノースライダー」というのがあって(正式名称は知らないが、当時はそう呼んでいた)、それを持って二階の窓から思いっきり雪原にジャンプ!
空中でサッと尻の下にスノースライダーを入れて、そのまま滑っていく、という遊び。
小学生くらいの頃だったけど、そういう危険な遊びが好きだったんですね。
父にこの話をすると「俺も、西部劇なんかで建物の二階の窓から馬の背中にストンと降りて、そのまま走り出す、ってのをやってみたくてなあ、馬ぞりの番をしている時にやろうとしたけど、大人に停められたことがあったな」と懐かしそうに語っていた。
ちなみに、マメな家だと、雪が積もっても二階の窓から出入りせず、自分の家の玄関の前から、雪を掘って階段を作って、地表(積雪の一階の屋根の高さ)まで出ていた。
ダンジョンの入り口みたいなのが、あちこちの家に前にあったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる