スライムが"ニンゲン"を誤解していく過程

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XVI

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 その後も、悪魔は不定期に夜になるとボクとアルに会いにきた。

 アルはその度に全力で抵抗し、高くて可愛い声を出した。朝になると、「恩人にあんなことをさせる夢をみるなんて...」と落ち込んでいたが、そもそもユメってなんだろう。

 アルのお尻にまた悪魔の下半身の棒が入れられていっぱい気持ちイイになった日の朝、アルは何だか自分を納得させたようだった。

「忙しさの余り、本当に欲求不満になっていたのかもしれない。スライム、すまないが偶にでいいから別の部屋で寝てくれ。対策すべき案件だ」

 ボクは身体を跳ねさせて抗議した。折角、仲良くなったのに!

「スライム、すまない。流石にそんな姿をスライムに見せたくないのだ」

 アルがとてもすまなさそうな顔をしたので、ボクもションボリとしながら了承した。仲良くするためには時には譲歩するのが大事だって仲間が言ってたのを思い出したからだ。

 それでも別のヘヤでいると寂しくてアルの様子を見に行くと、アルはベットの上でお尻を高くして太い棒のようなものを片方の手でお尻の穴に出し入れしながら、もう一方の手で乳首を弄っていた。
 いつも悪魔がアルにしてることと変わりがあんまりないなあと思ったけど、アルが自分でしているところは見たことがなかったので上手く出来るよう練習しているのかもしれない。

 練習しているところを見られるのは何だか恥ずかしいのは分かる気がした。ボクの今のジャンプ力もみんなに隠れて練習した成果だ。
 アルのくぐもった声を聞きながら、アル頑張れと心の中で応援して別のヘヤに戻った。

 次に悪魔が来た時に、練習の成果にさっそく気づいた悪魔が「イイコですね♪」と褒めていた。

 アルも何だか前よりも声を我慢せずに気持ちイイになってるし、ボクもアルにつられて気持ちイイになってた。
 そういえば、魔法陣も描いてないのになんでボクも気持ちイイになるんだろうって悪魔が来た日にはヘヤ中の床を見て回っていたら「ハハハッ、まだ気づかないの?魔法陣はタダの飾りだったのに♪」と爆笑された。

「魔法陣がなくても、気持ちイイになれるってこと♪」と告げられたが、何でそんなムダなことをしていたのか悪魔の考えがさっぱり分からなかった。

 悪魔曰く、ボクが魔法陣の上から逃げる姿が見たかっただけらしい。最近、優しくない悪魔ばかりだった。

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次の回は時間軸が数十年後に飛びます。

アルの子供がメインのお話です。
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