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夜、寝られない人
しおりを挟む夜、何でか眠れなくなった。
引っ越しして部屋の間取りが変わったせいなのかもしれないし、今まで1人で寝たことがあまりなかったからかもしれない。
きっかけは曖昧な様で明確な気もするが、今では夜更かしのし過ぎなのかもしれないし、そのせいでお昼まで寝てしまうせいかもしれないし、それら全部のせいかもしれない。
けれど、何故か朝日が昇ると許された気分になって眠くなるのだ。今はまだ、朝日は昇ってきそうになかった。
「眠いなあ」と布団の中で体の向きを変えた。
眠いけれど変に目が覚める。頭はぼんやりしてるのに。
「眠い眠い眠い~」
布団の中で転がって転がって、仰向けになった。
窓の外から、ブロロロロとバイクが近くの道を通っていく音が聞こえてきた。朝刊を配達しに来たのだろうか。
こんなまだ夜が明けてないなかで、寒いだろうし眠いだろうし、とても大変だろうけれど、この音を聞くと朝が近いのだといつの間にか思うようになった。
今から眠れたとして、何時に起きるのだろうか。
不摂生が祟っていている気がする。
朝早くに起きてテキパキ動くのが理想だが、現実はナマケモノより動くのに時間がかかっているのではないかと思ってしまう。
眠いせいで思考があっちに転がりこっちに転がりと、散り散りで支離滅裂であった。
部屋に豆電球を照らせば良いのか、楽しい音楽や悲しい音楽でも聴けば良いのか、難しい本でも読めば良いのか、と考えて色々試してみたが何をしても眠れない。
眠れない時は眠れないのだなあと感じていた。
小さい頃は眠れない時、頭の中で白いペンキを用意して思考を上書きする様に塗っていていた気がする。コロコロとロール型の塗れるもので。
段々思考が塗り潰されて最後は真っ白になって寝ていた。
今は上手く想像できないから、眠れないのかもしれない。
眠りたいのに眠れない理由が1つ2つと増えていくのが、何だか可笑しかった。
今度は、ヂュー、チュンチュン、と鳥の鳴き声が外から聞こえてきた。
「早起きすぎない」と思うけれど、少し空が明るくなってきていた。
朝が近いと思うと余計に眠くなってくるのは重症な気がする。
「眠い眠いなあ」とまたウトウトし始めた。
完全に夜型になっている気がすると思いながら、布団の中に深く潜り込んだ。
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