2 / 6
2
しおりを挟む
それまでも何だか違和感があった。
彼と友人が仲良くしている姿を見ると、モヤモヤすることがあった。
彼と友人は幼馴染兼親友でお互い信頼しあってたから、友人として妬いてるのだと思ってた。
友人としての感情としては重たい気がして、相手に押し付けるわけにもいかなかったから、慎重に距離感を保ちながら仲良くしていたように思う。
決定的なきっかけを与えたのは、彼に彼女ができた時だ。
「実はさ、好きな人いてさこの前に告白した」と彼に照れながら言われて、何で‼︎と叫びそうになって、愕然した。
心の内から湧いてきた、自分の方が好きなのに、という感情に驚いた。これは本当に友情なのかと恐れ慄いた。
どうしよう、と思った。言えるわけがない、と泣きたくなった。彼が好きなのは異性であって同性ではない。自分の性別では、彼の恋愛対象にすら上がれないことに嫌気がさした。
頭は大混乱だったのに、沢山被っていた猫が勝手に仕事をした。
気づいたら「おめでとう」と笑顔で祝福していた。
心の中がこんなにも荒れ狂っているのに、祝福できたことにホッとした。友人でなら、側に入れるかもしれないと思ってしまったから。
告白は論外だった。
***
彼はやたらとスキンシップが多いタイプだった。
人に抱きついたり手を繋いだり、好きだと正面切って好意を伝えられる人間で、それは恋人だけでなく友人にも及び、その度に俺はドキドキしっぱなしだった。
「好き~~」といいながら抱きつかれたらチャンスがあるんじゃないかと錯覚しそうになり、自分を戒める日々だった。
その後、彼が彼女と別れたということを聞いた。心の内で強い怒りが湧いた。
こんなにも魅力的な彼と付き合えて別れるとか意味が分からん巫山戯るなぐらいは思ってた。
幸運を手放すなんて相手は馬鹿だと思いながら、彼に対しては「大丈夫?」と慰めてた。
今日も化け猫は仕事をしてる。
彼と友人が仲良くしている姿を見ると、モヤモヤすることがあった。
彼と友人は幼馴染兼親友でお互い信頼しあってたから、友人として妬いてるのだと思ってた。
友人としての感情としては重たい気がして、相手に押し付けるわけにもいかなかったから、慎重に距離感を保ちながら仲良くしていたように思う。
決定的なきっかけを与えたのは、彼に彼女ができた時だ。
「実はさ、好きな人いてさこの前に告白した」と彼に照れながら言われて、何で‼︎と叫びそうになって、愕然した。
心の内から湧いてきた、自分の方が好きなのに、という感情に驚いた。これは本当に友情なのかと恐れ慄いた。
どうしよう、と思った。言えるわけがない、と泣きたくなった。彼が好きなのは異性であって同性ではない。自分の性別では、彼の恋愛対象にすら上がれないことに嫌気がさした。
頭は大混乱だったのに、沢山被っていた猫が勝手に仕事をした。
気づいたら「おめでとう」と笑顔で祝福していた。
心の中がこんなにも荒れ狂っているのに、祝福できたことにホッとした。友人でなら、側に入れるかもしれないと思ってしまったから。
告白は論外だった。
***
彼はやたらとスキンシップが多いタイプだった。
人に抱きついたり手を繋いだり、好きだと正面切って好意を伝えられる人間で、それは恋人だけでなく友人にも及び、その度に俺はドキドキしっぱなしだった。
「好き~~」といいながら抱きつかれたらチャンスがあるんじゃないかと錯覚しそうになり、自分を戒める日々だった。
その後、彼が彼女と別れたということを聞いた。心の内で強い怒りが湧いた。
こんなにも魅力的な彼と付き合えて別れるとか意味が分からん巫山戯るなぐらいは思ってた。
幸運を手放すなんて相手は馬鹿だと思いながら、彼に対しては「大丈夫?」と慰めてた。
今日も化け猫は仕事をしてる。
0
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる