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12;教会の再編とらぶらぶ

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宿のエントランスが騒がしい

「大丈夫か?騒がしいけど」
「大丈夫かな?もうすぐそれどころじゃ無くなるから」
「?」

「何の音だ?」
「町中の教会の鐘が鳴っているのよ」


外が騒がしく動く、何事かと宿に来ていた兵士達も外に出て行った

之奈も窓から外を眺める

<信託が下りました>
そらに薄らと可愛い女の子の映像が浮かび上がる

「あれは何だ?」
ルシフが驚いて声に出す。
「王国内唯一聖女に無体働かず大事にしていた、エレファンの街の教会に保護されている聖女よ」
「エレファン・・・・あの街も干渉できなくてイライラしてたんだよな・・・」
「・・・・ルシフが干渉できないように誰かがこの世界を救う為に動いてたみたいだってハルトが言ってたわ」
「!僕の世界に干渉していた神がいたってことか!?」
「そうね・・・始まるわよ」

空を指さす之奈


<神様からの信託です>

・私は新たにこの世界の神になったゼウスである。
・前の神の信託は全て白紙とする。

・命を粗末にしない事
・聖女・聖者は教会内に監禁を禁ず。
・聖女・聖者の教会への協力は本人の意思のみで他者からの干渉は受けない事とする。
・現教皇・神父、教会関係者の全任務を解除する。
・教皇、神父は新たに設ける水晶による審査に合格した者のみとする。
・犯罪者の魂に犯罪の痕跡を明記する、それを水晶で確認できる。
・水晶は各教会、街の入口である門に設置、10人以上の小さい集落にも全て設置する。
・教会は人々、亜人、魔人、含めすべての人の為に働く組織とする、差別は無い。
・教示を守るため、聖剣・聖盾・聖鎧・賢者・聖女・聖者の称号を持つものに加護を与える。
・>>>>>>>>

幾つもの教示が永遠と語られて行った。

教会や町の入口に、水晶の乗った台座が現れた、それは地面に固定され、動かすことは出来なかった。

そのごたごたに紛れてこっそり宿を引き払い旅路についた3人と1匹だった。

「ごめんね之奈・・・魔物に転生してるなんて知らなくて、いつもの幸奈だったから」
「ホントにもう~・・・やあね二人してつやつやな顔してさ!」
可愛く顔の前で手を合わせる花音を見て之奈が言った。

花音は髪と目の色を前世に近い色にしていた
「もともと、ハーフ顔だったからね色変えると花音になるね、不思議」
「魂の記憶が、見た目に出ることもあるからな」

幸せそうな二人を見ながら、溜め息をつく之奈

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