上 下
43 / 53
4;ミカサ

02

しおりを挟む
それからは手加減はするけどわざと負けることはしないようにした。

許婚になったのもミカサの我が儘だった、
僕の意見は全く聞かれず、そのままずるずると中学生になった。
私立の軍事関係の中学に行くと僕が言ったら、ミカサも付いてきた。
毎日の勝負(鍛錬)ずっと続いていた。

そして中学2年の空手の大会でミカサが始めて僕以外に負けた。
悔しがり様はすさまじかった、ミカサの父親からの連絡で道場に行くと、大人の有段者の男性が床でうなっていた、骨折した者もいて救急車が来ていた。

まだ暴れ足りないのか、壁や床にも手を出して自分も怪我をしていた
「ミカサ!やめるんだ!」
「さとる!」
僕に向かって殴りかかってくる
「油断した!悔しい!腹が立つ!」
半泣きで殴りかかってきていた。
僕はその拳を受け流しながら
「落ち着けミカサ!周りを見ろ!」
ミカサは止まらない。
「えいなっ!」
壁際に追い込まれていた僕だったが、ミカサの腕を掴み、ねじ上げるように正面から後ろで交差させる。
そして片手でそれを固定した後、ミカサノ頭を掴んで自分の顔に近づけ唇を重ねた。

「「「「「!!!!!!」」」」」
周りの道場の人らは目をむいた

ミカサも何が起 きているのか解らないようで、動きが止まった
それを見計らって腕の拘束を解くと腰を引き寄せさらに深いキスをした。 
しおりを挟む

処理中です...