悪役令嬢は終わりから始まる~記憶戻るの遅いよ~

朋 美緒(とも みお)

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2章;悪役令嬢の覚醒

2

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「んーなんかどうでも良くなった・・・これからのこと考えようっと」

昔から開き直るのが早い茜、もともとポジティブで前向きな性格であった。

「さて状況を整理、んー良くある悪役令嬢物の世界?
悪役はどう見てもヒロインの方だけどね・・・」

無くなった手を眺めて

「おかしいよねこの大けがが数時間でふさがって、
背中につっぱった感じはあるけど全然痛くない、
腕も薄い皮膚が覆っているし違和感はあるけど痛くない、治ってる
普通死んでるよね出血多量で、
この怪我であれだけ走るってありえないわ・・・
転生ものの小説、結構読んでたけど大体チートだったよね、
なんかそれっぽいなぁ・・・
そうだ気絶するときなんか見えた」


「ステータス・・・・

目の前に一枚の紙みたいな物が現れた

オープンなんちゃ・・・て」



さらに言葉を続けると
紙のようなものにかぶり大きなテレビ画面のような物が現れた。
がばって起きると画面も一緒に動いた

「・・・出たわ・・・今度はゲーム・・・もろRPGゲームのステータス画面じゃん」
「ゲーム時間も出てる・・・18年80日2:32って生まれた時からゲーム始めてるじゃん・・・」

はー
とため息をついたフィオナ、持ち物の欄に気になるものが目に付いた

【父からの手紙】
【公爵令嬢からの手紙】
【修道院への紹介状】

「え?何処に」

渡された皮袋を思い出し胸元を探った
これは確かに父がくれたものだ、最後に会いに来た父が

「隠しておきなさい」

と渡された物だ、お金やちょっとした身の回りの物の入った袋は辻馬車に置いてきていた。
持ち出す暇も無かった

皮袋は密閉がちゃんんとなされていて中まで濡れていないようだった
開くと、金貨と手紙が入っていた。

≪フィオナへ
お前の無実を証明してやれなくて申し訳なかった、
だがまだ私は諦めていない時間がかかるかも知れないが必ず証明してみせる、
それまでどうか無事でいてほしい、
修道院の紹介状を渡しておく、早まった真似は絶対にしないでくれ
父より≫

(お父様・・・信じてくれてたんだ・・・
相変わらずのポーカーフェイス!分かりにくいわ!
見捨てられたと思ったじゃない)

≪フィオナへ様へ
言い訳になってしましますが、
何度もあなたの無実の証言をすると父に言ったのですが
取り合ってもらえませんでした。
刺客が私に放たれているらしく家から出してもらえません
どうにか刺客の目をくぐりクランドール伯爵と連絡が付き
あなたの無実を言うことが出来ました。
クランドール伯爵とともにあなたの無実の証明を必ずします。
どうか無事でいてください。
マリアンヌ・フォン・バーンイニッシュ 公爵家令嬢≫

「ミッシェル・ブラウニ男爵令嬢って本当に何者?
刺客って・・・他に黒幕がいそうね・・・
マリアンヌさんが無事でよかった
裁判に来てくれなかったのはそういう訳か~
本人の意思ではないと思いたかった
そうかやっぱりか~
本当に見捨てられて無くてよかった」

他のステータスを見てため息のフィオナ

「しかしやっぱりチートだわすさまじくチート・・・
何?レベルの後ろの上限表示8(はち)じゃない∞(無限大)
って何よ!魔力の数字兆って0を並べるのやめたんかい!・・ん?」

(あれ?これって全部日本語・・・・)

「みんなこれが見えるのなら読めないんじゃない?
それともそれぞれ言語が違う?
でもステータス画面の話って聞いたことないなぁ
転生者専用?」

「あっページめくれる、キャラクターの全体映像が乗ってたりするんだよね。指でやればいいのかな?」

もともと茜は左利きだった手のない腕を上げていた・・・

「・・・・右利きよねフィオナは・・・」

指で横にスライドさせると次のページが現れた

「うわっリアルな全体映像・・・ボロボロの平民服、あれ?髪が白い・・・目が赤い・・・」

改めて自分の髪を見た

「白い・・・」

黒かった髪は真っ白に、金色だった目は赤色に

「・・・あれ?ヘルプがある、
その下に
<よくある質問>と
<自我機能付きヘルプ>
まじゲーム・・・
でも<自我機能付きヘルプ>?
なにそれ、光って主張してるし・・・」

押してみた

【A】:やっと呼んでいただけました。初めましてフィオナ様、何なりとお聞きください

女性の声が頭の中に響いた

(う~そう来たか)
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