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9章:「アカネ」求婚される
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しおりを挟む曲が終わりパートナーチェンジが始まった
アカネの元に意外な人物が来た
王太子がアカネにダンスを申し込む
「いいの?恋人をほっといて、嫉妬深そうな令嬢じゃない?」
「一応断りはして来た、問題ない」
「なんか、目付けられた気がするので、断りたいけどそういう訳に行かなよなぁ・・・」
それを見ていたロベール第2王子が後ろから王太子に威嚇しそうになるのを
間(あいだ)に割り込むようにして防いで、しょうがないので王太子の手を取る
曲が始まった、が
踊ろうとしていた人たちがフロアから消えていく
「また、難しい曲流すよね~誰の差し金やら・・・」
「えっと、護衛の・・・」
「冒険者のアカネですよ、殿下、アメリア皇国では高位ランクの冒険者やってます」
「アカネ殿、この曲踊れそうか?」
「多分大丈夫」
そうして複雑なステップを踏みながら二人はフロアを一杯に使って踊りだした
(魅了の魔法かな?大分効果が薄れてるみたいね、かけ続けると魔法も耐性がついて来るからなぁ)
「考え事しながらこの曲が踊れるなんてすごいな」
「体動かすの好きなので、ダンスも体術の訓練も変わらないくらいやってる」
(さてこれ以上魅了魔法かけられないように耐性を強化しておくか・・・
王太子ってこんな顔だったっけ?美形と言ったら美形の部類なのだが、最近綺麗な王族の顔ばかり見てるから感覚可笑しくなったかも・・・)
曲が終わり王太子に誘われてバルコニーに来ている
王太子はいきなり
「私の側室にならないか?」
「お断りします!」
思わず即答した
(こいつこんなにバカだったっけ?あぁ馬鹿だから魅了にさっさと引っかかるのか・・・)
「何故?不自由なく暮らせるし、綺麗なドレスも着れる」
「滅びる国に何の魅力があるの?馬鹿じゃない?それに私金持ちだし、綺麗なドレスいつも着たいと思わないし、冒険者が楽しくて幸せだし、意味わからないわ私に求婚するアンタが!」
「なっ・・・」
「滅びるよこの国は・・・国民が皆いなくなって、そのうち此処に来ている国の連中の誰かが攻めてくるだろうね~
フロアで踊る他国の要人を遠目で見る
いい具合に偵察がてらお呼ばれ出来てみんな喜んでるんじゃない?
何故税率を上げる?国の支出を見直さない?単純な計算できる人間なら誰でもできる計算だよ!収入と支出のバランス・・・ま、私には関係ないけどね」
アカネは知っていた散財しているのがミッシェル・ブラウニ男爵令嬢のせいだと言うことを
別荘を作らせたり、ドレスを数十着も作らせたり、宝石を買わせたり、自分の店を持ちたいと流行らない店を幾つも作ったり、専用の騎士団を作らせたり、人件費だけでも馬鹿にならないものだった
婚約者でもないのにである・・・
カランと髪飾りが落ちた
黙っていた王太子がそれを拾ってアカネに渡す
髪に指し直すのに手袋が邪魔だったので、はしたないのだが手袋を取って素手で頭に指し直した
「その左手首・・・」
「ああ、盗賊に手首を切り落とされましてね、自分で欠損部再生の魔法をかけて再生したんだけど、いくら日に照らしても日焼けしないのよね」
髪同様ツートンの手と手首・・・
「けっ欠損部再生!?それは大司教が80年かけてやっと習得した魔法をそなたか?」
「え?そうなの?そんなことないと思うよ他にも居たもの出来る人、この国に」
「本当か?教会に入るべきだ」
「こそこそ隠れてやってたなぁ・・・内緒にって言われた・・・教会に行きたくないから」
「なぜ?」
「金とるんでしょう?法外な」
「それは貴重な力だから」
「彼は無償でやってたよ、他の回復も無償で、あれこそ聖者じゃないかなぁ・・・」
「・・・・・」
「私、教会には登録してるよアメリア皇国のだけれど、たまに教会で無償で回復してる、アメリア皇国って本当に女神に愛されてるなぁって思うわ~国政が、国民も貴族も大事にする姿勢好きだわ!女性を下に見ないってところもね、女は男に従うもの・・なんて思っている時代遅れの国の男なんて願い下げだわ」
アカネは王太子に好き放題に言い放つ
(不敬罪?気にしないわ、なんなら私が引導を渡してやろうかしら滅びの・・・おっと世界征服はしないよ、しないって)
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