初夜に目覚めた悪役令嬢（R15)

27；ミミリィとレレミィ-4（結婚式）

03

「母上が妊娠！？・・・あれ？・・・・そう言えば」
「エミリオ様？どうされたの？」
「あ？いや・・・（前世の記憶が最近思い出せなくなってるんだよな）・・・あいかわらず仲いいなと思って・・・」
「本当にお熱いですわねお母さま達、私たちの子と同い年になりますわね」
ちょっと膨らんだお腹をさすってフロラインはとても幸せそうな顔をする
中庭で日向ぼっこをしている二人を、影から嫉妬の目を向ける兄のウィリアムの姿があった。

「高齢出産になるから心配だな、出産の時母についていてもいいか？」
「もちろんですわ、きっとお母様も心強いと思いますわ」
「公務どうするかな」
「あら、代わりにちゃんとやってくれる人がそこに居るじゃないですか？」
「あ！兄上！何時からそこに」
「くすっ、エミリオ様に感知されないなんて可哀そうに！」

「！なにお！」
フロラインとウィリアムの言い合いがまた始まった

「エミリオ様の信頼を得ているのなら引き受けますわよね！」
「当たり前だ」

「・・・兄上も弟か妹に会いたいのでは？」
「会いたいが、それは生まれてすぐでも無くても良い、役に立つのなら使ってくれていいぞ」
「ありがとうございます。」
「・・・・」
エミリオが笑いかけると、口を押えて顔を赤くするウィリアムだった。