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25;ミミリィとレレミィ-2(外堀埋められて逃げられない)

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「私は今の教会から離れたくありません、明日の食事もあるか分からない貧乏教会です。」
「各教会には結構な支援をしているはずですけど?」
「教会へ国からの支援は、殆ど町の人たちのために使っています、そのための支援と思っております。教会の運営は殆どが寄付で賄われますが、私どもの教会のある町は年寄りが多く、寄付は殆どが野菜などの物でお金の収入は殆どありません。寄付の無い日もあるので、一日1食の日もあります、そんな所に王女様来る気がありますか?無いのなら・・・」

「問題ない!私達、働く・・貧乏、嫌い無い」
「冒険者、なる、旦那様助ける、問題ない」

「は?冒険者?」
「この子たちは強いわよ、Sランクの討伐に2人だけで出かけるくらいに」

「しかし、私は・・・」

「こうしましょう、婚約はもう取り消せれないので、結婚までの間ミミリィとレレミィが貴方の心を得られなければ、二人は結婚後離宮住まわせてあなたとの接触は禁止するわ、侯爵になれば他の女性を伴侶にしても問題ないから、好きな人が出来たら結婚すればいい」

「え?それでは王女殿下達が可愛そうでは?」

「別に隔離するわけではないわ、あなたに会うこと以外は二人は自由だから、結婚は出来ないけど問題ないわ、もともとこの子たちを娶ろうとする人なんて居ないのだし」

(それは言い過ぎだろ!母親がそれを言ってはだめだろう・・・)

「「問題・無い・・・・心つかむ!頑張る!体つなげる!頑張る」」

ぞわっと寒気がまた襲うフレデリック
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