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ロマンティックストーリーは突然に
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「ロマンティックストーリーは突然に」
ふぃ~~~!!やっと終わった!!!!入学式!!!!!!
アレだね、校長先生の話の長さはゲームでも変わらないんだね…という発見。
「ようこそ!!我が学園へ!」で良いと思うんだけどな~~。
校長先生こそ、30字以内で簡潔に述べよ、を実践すべきだと思います。
なんて、こんな愚痴はさておいて。
私の前世の知識だと、入学式の後、メイン攻略キャラクターである「白馬王子」様と出会うんだよね。
庭で上級生達にナンパされていたヒロイン。
必死に抵抗するも、聞く耳を持たない上級生。
「ちょっとくらいいいだろ」とヒロインの手を掴もうとしたその時。
『紳士なら、女性の嫌がることはしないのが礼儀だろ』
白馬に乗った王子様がヒロインを助けてくれる、って出会い方がほんっっとに素敵………だったのに…!!
『助けていただき、有難うございます。
あの、お名前は?』
『えっ、あ……白馬王子…です』
ヒロインの美貌に見惚れた白馬様が溢れるように自己紹介するシーン!!
じゃなくて!!!!
覚えてるよ………すごく良いシーンだったのに………『白馬に乗った王子様かと思えばマジで白馬王子って名前で草』『名は体を表すってコレ』とかネットで散々いじられて辛かったなあ……。
事実私も、これダジャレじゃんって一瞬笑っちゃったくらいだし……。
なんでこんな演出にしちゃったのスタッフ!!!!せめて名前を変えてさしあげて!!!!
でもストーリーを進めていくと分かるんだけど、白馬様がこの名前たる所以が他にも沢山あるから、文句言えないんだよなあ……。
長くなってしまったけど、これが大体のあらすじってわけだ。
だから私もそろそろ庭に移動して白馬様と出会いたいんだけど……。
何しろ、前世の最推しは白馬様だったから、この機会はなんとしても逃すわけにはいかない!!
「湊、私少し用があるから中庭に行くね。
湊は先に帰っていて大丈夫だから」
この出会いイベントはヒロイン一人で中庭に行くことが必須条件。
適当な嘘をついて、湊と別れないと。
「中庭……姉さん、一つ頼みがあるんだけど、いい?」
☆ ☆ ☆
頼みって………。
湊から貰ったメモと、庭の草とをにらめっこしながら、私はその頼みを引き受けていた。
この薬草と、横に書いてるグラム数を調達してほしい……って、この筆跡は父さんのか。
また何か新しいのを作るつもりなのか、あの人は……。
薬は商売物の一つだし、それをとやかく言うつもりは全くないけれど、こうして仕事の合間に趣味と称して、『惚れ薬』だの『素直になる薬』だの作るのはどうかと思う。
こういう二次創作でよく見る名前の薬、リアルであったら結構怖いからね!??
えっと…なになに?『ラクニナ~ル』5グラム…見た目は普通の葉っぱですが抜く順番を間違えるとぬめりの成分を放出します…って、そんな危険な薬を娘に頼む親がいるか~!!
って、頼まれてたのは湊だっけ。
ゲームの知識しかないけれど、品行方正な姉に倣って、湊もすくすくと、それはもう文武両道と評される程、女子生徒にモテてたらしいし…。
この湊のモテエピソード……小学生で初めて貰ったバレンタインチョコの話がすっっごく可愛くてエモ!だったんだよね……。
はっ!!今はそんな話じゃなくて!!
む、難しい……なんせこの無数の植物やら葉っぱやらから、メモに書いてある特徴を確認して採取しなくちゃならないものだから、それはもう、想像の10倍くらい時間がかかるっ!!
えっと、次の植物はーー
あった!と手を伸ばそうとした目前に、見覚えのない生き物が現れた。
これってー
「白馬…様…………」
「あの、貴女は…?」
えっと、と首を傾げながら白馬様が困惑している。その様子もまた大変素敵で何度目か分からない恋に落ちそうなんだけど!!
「あっ、あのっっ!!し、失礼いたひゃましたっっっ!!!!」
困惑する白馬様を残して、私は一直線に走り出した。
だってだって!!!あの白馬様が!!!前世の推しだった白馬様が目の前にいて私を認知して声をかけてくださって、なんてそんな!!!
無理無理ムリなんだもんーーーーっっっ!!!!
この時私は忘れていた。
白馬王子は、ヒロインである七瀬奈々、すなわち私の婚約者であるということを。
ふぃ~~~!!やっと終わった!!!!入学式!!!!!!
アレだね、校長先生の話の長さはゲームでも変わらないんだね…という発見。
「ようこそ!!我が学園へ!」で良いと思うんだけどな~~。
校長先生こそ、30字以内で簡潔に述べよ、を実践すべきだと思います。
なんて、こんな愚痴はさておいて。
私の前世の知識だと、入学式の後、メイン攻略キャラクターである「白馬王子」様と出会うんだよね。
庭で上級生達にナンパされていたヒロイン。
必死に抵抗するも、聞く耳を持たない上級生。
「ちょっとくらいいいだろ」とヒロインの手を掴もうとしたその時。
『紳士なら、女性の嫌がることはしないのが礼儀だろ』
白馬に乗った王子様がヒロインを助けてくれる、って出会い方がほんっっとに素敵………だったのに…!!
『助けていただき、有難うございます。
あの、お名前は?』
『えっ、あ……白馬王子…です』
ヒロインの美貌に見惚れた白馬様が溢れるように自己紹介するシーン!!
じゃなくて!!!!
覚えてるよ………すごく良いシーンだったのに………『白馬に乗った王子様かと思えばマジで白馬王子って名前で草』『名は体を表すってコレ』とかネットで散々いじられて辛かったなあ……。
事実私も、これダジャレじゃんって一瞬笑っちゃったくらいだし……。
なんでこんな演出にしちゃったのスタッフ!!!!せめて名前を変えてさしあげて!!!!
でもストーリーを進めていくと分かるんだけど、白馬様がこの名前たる所以が他にも沢山あるから、文句言えないんだよなあ……。
長くなってしまったけど、これが大体のあらすじってわけだ。
だから私もそろそろ庭に移動して白馬様と出会いたいんだけど……。
何しろ、前世の最推しは白馬様だったから、この機会はなんとしても逃すわけにはいかない!!
「湊、私少し用があるから中庭に行くね。
湊は先に帰っていて大丈夫だから」
この出会いイベントはヒロイン一人で中庭に行くことが必須条件。
適当な嘘をついて、湊と別れないと。
「中庭……姉さん、一つ頼みがあるんだけど、いい?」
☆ ☆ ☆
頼みって………。
湊から貰ったメモと、庭の草とをにらめっこしながら、私はその頼みを引き受けていた。
この薬草と、横に書いてるグラム数を調達してほしい……って、この筆跡は父さんのか。
また何か新しいのを作るつもりなのか、あの人は……。
薬は商売物の一つだし、それをとやかく言うつもりは全くないけれど、こうして仕事の合間に趣味と称して、『惚れ薬』だの『素直になる薬』だの作るのはどうかと思う。
こういう二次創作でよく見る名前の薬、リアルであったら結構怖いからね!??
えっと…なになに?『ラクニナ~ル』5グラム…見た目は普通の葉っぱですが抜く順番を間違えるとぬめりの成分を放出します…って、そんな危険な薬を娘に頼む親がいるか~!!
って、頼まれてたのは湊だっけ。
ゲームの知識しかないけれど、品行方正な姉に倣って、湊もすくすくと、それはもう文武両道と評される程、女子生徒にモテてたらしいし…。
この湊のモテエピソード……小学生で初めて貰ったバレンタインチョコの話がすっっごく可愛くてエモ!だったんだよね……。
はっ!!今はそんな話じゃなくて!!
む、難しい……なんせこの無数の植物やら葉っぱやらから、メモに書いてある特徴を確認して採取しなくちゃならないものだから、それはもう、想像の10倍くらい時間がかかるっ!!
えっと、次の植物はーー
あった!と手を伸ばそうとした目前に、見覚えのない生き物が現れた。
これってー
「白馬…様…………」
「あの、貴女は…?」
えっと、と首を傾げながら白馬様が困惑している。その様子もまた大変素敵で何度目か分からない恋に落ちそうなんだけど!!
「あっ、あのっっ!!し、失礼いたひゃましたっっっ!!!!」
困惑する白馬様を残して、私は一直線に走り出した。
だってだって!!!あの白馬様が!!!前世の推しだった白馬様が目の前にいて私を認知して声をかけてくださって、なんてそんな!!!
無理無理ムリなんだもんーーーーっっっ!!!!
この時私は忘れていた。
白馬王子は、ヒロインである七瀬奈々、すなわち私の婚約者であるということを。
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