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救世主です?
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研究を続けること半年がたった。
学会まであと少しと言う時に、学園で期末試験が行われた。
正直、そんなもの受けてる暇があったら、研究に費やしたいのだが、赤点を取ってしまったら余計に時間を無駄にする。
なので私はとりあえず試験を受けることにしたのだが、なんとそこで私は1位を取ってしまった。
いつの間にか彼に追いつこうとしているうちに、私はとんでもない速度で成長していたらしい。
しかし、ここで問題が発生した。
「このっ! ガリ勉悪役令嬢の分際で! 私から1位を奪い取るなんて生意気よ!」
いじめの主犯、ローレアが私に向かって水の魔法をぶつけてくる。
周りの女生徒たちも私に向かって様々な魔法を使って、攻撃してきた。
あの婚約破棄以来、邪魔者がいなくなったためかいじめはぱったり止んでいたのだが、またこうしてイジメを受けている。
その理由は明白。
これまで学年1位をひた走ってきた彼女の邪魔してしまったからだ。
それが彼女の逆鱗に触れ、今日いきなり人目のつかないところで襲われたのである。
私は魔法を使って彼女たちの攻撃を防いでいるが、そんなに長くは持たない。
魔法の攻撃をこんなに一斉に食らうとなると、流石に無事ではすまない。
こんなところで怪我なんてしたら、研究に遅れてしまう。
誰か……助けて……!
そう願った時。
突然、上空から大勢の鷹がローレアたちを襲ってきた。
「きゃっ!? な、なになに!?」
「いたっ!? こ、このっ! これでも食らえ!」
10匹以上はいるだろうか。
そんな大勢の鷹から攻撃を受けている彼女たちは魔法で反撃を始める。
しかし、
「え!? な、なんでこの鳥たち魔法が効かないの!? 痛い痛い!」
何故か彼女たちの攻撃は鷹に直撃しても、何故か魔法が掻き消されてしまっていた。
堪らずローレアたちはその場から逃げていく。
不思議なことに鷹たちは深追いはしなかった。
まるで誰かに操られているかのように。
「いやあ~、良かった良かった。なんとか撃退できたみたいだね」
後ろから聞こえてきた聞き慣れた男性の声。
アレックスの声だ。
「もしかして、さっきの鷹はあなたの仕業ですか?」
「うん、そうだよ。偶然、君が虐められているのを見てね。流石に見て見ぬふりは出来なかったからさ」
そういって肩をすくめるアレックス。
なるほど。
彼が鷹を魔法で操ったなら、先程の不思議な現象にも説明がつく。
おそらく鷹に魔法障壁の呪文をかけることで、ローレアたちの攻撃を無力化していたのだろう。
そうと分かった私は深くお辞儀をする。
「ありがとうございます。お陰で助かりました」
「別にそんなに畏まらなくていいよ。君と僕の間柄だろ?」
そういってアレックスはいつもの優しげに微笑んでくれた。
うっ……、その笑顔を見せられるとどうも私は弱い。
思わず顔や胸が熱くなるのを感じてしまうし、そんなことを考えてしまう自分に焦りがあった。
私はこれから死のうとしている身分だ。
そんな時に後悔する要因となるものは排除したい。
だから私は「そうですね」と敢えて素っ気ない態度になる。浮かれてしまわないように。
学会まであと少しと言う時に、学園で期末試験が行われた。
正直、そんなもの受けてる暇があったら、研究に費やしたいのだが、赤点を取ってしまったら余計に時間を無駄にする。
なので私はとりあえず試験を受けることにしたのだが、なんとそこで私は1位を取ってしまった。
いつの間にか彼に追いつこうとしているうちに、私はとんでもない速度で成長していたらしい。
しかし、ここで問題が発生した。
「このっ! ガリ勉悪役令嬢の分際で! 私から1位を奪い取るなんて生意気よ!」
いじめの主犯、ローレアが私に向かって水の魔法をぶつけてくる。
周りの女生徒たちも私に向かって様々な魔法を使って、攻撃してきた。
あの婚約破棄以来、邪魔者がいなくなったためかいじめはぱったり止んでいたのだが、またこうしてイジメを受けている。
その理由は明白。
これまで学年1位をひた走ってきた彼女の邪魔してしまったからだ。
それが彼女の逆鱗に触れ、今日いきなり人目のつかないところで襲われたのである。
私は魔法を使って彼女たちの攻撃を防いでいるが、そんなに長くは持たない。
魔法の攻撃をこんなに一斉に食らうとなると、流石に無事ではすまない。
こんなところで怪我なんてしたら、研究に遅れてしまう。
誰か……助けて……!
そう願った時。
突然、上空から大勢の鷹がローレアたちを襲ってきた。
「きゃっ!? な、なになに!?」
「いたっ!? こ、このっ! これでも食らえ!」
10匹以上はいるだろうか。
そんな大勢の鷹から攻撃を受けている彼女たちは魔法で反撃を始める。
しかし、
「え!? な、なんでこの鳥たち魔法が効かないの!? 痛い痛い!」
何故か彼女たちの攻撃は鷹に直撃しても、何故か魔法が掻き消されてしまっていた。
堪らずローレアたちはその場から逃げていく。
不思議なことに鷹たちは深追いはしなかった。
まるで誰かに操られているかのように。
「いやあ~、良かった良かった。なんとか撃退できたみたいだね」
後ろから聞こえてきた聞き慣れた男性の声。
アレックスの声だ。
「もしかして、さっきの鷹はあなたの仕業ですか?」
「うん、そうだよ。偶然、君が虐められているのを見てね。流石に見て見ぬふりは出来なかったからさ」
そういって肩をすくめるアレックス。
なるほど。
彼が鷹を魔法で操ったなら、先程の不思議な現象にも説明がつく。
おそらく鷹に魔法障壁の呪文をかけることで、ローレアたちの攻撃を無力化していたのだろう。
そうと分かった私は深くお辞儀をする。
「ありがとうございます。お陰で助かりました」
「別にそんなに畏まらなくていいよ。君と僕の間柄だろ?」
そういってアレックスはいつもの優しげに微笑んでくれた。
うっ……、その笑顔を見せられるとどうも私は弱い。
思わず顔や胸が熱くなるのを感じてしまうし、そんなことを考えてしまう自分に焦りがあった。
私はこれから死のうとしている身分だ。
そんな時に後悔する要因となるものは排除したい。
だから私は「そうですね」と敢えて素っ気ない態度になる。浮かれてしまわないように。
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