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第二十六話 抗魔官の係長は、真実を回顧する
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新人ながら、九条はいきなり危険度の高い任務を付与されていた。
かつて滋賀県と呼ばれていたエリアは、和暦・逢魔の時代に形を変えている。東日本・北日本壊滅後に制定された『地域魔力濃度による特別措置に関する法律』により都府県の境界線が再設定されたのだ。
現在は新京都として新たな県境が引かれた琵琶湖の南側に、その廃病院はある。
一〇階建ての入院病棟も備えた総合病院だ。理論上人が住める魔力濃度だが、法令上人が暮らすのは危険な魔力濃度のため、電気設備も放置されたまま残された旧時代の建造物。
大きな地震が起きたら耐えられるか怪しい病院の中を、まだ若き二五歳の頃の九条は、五つ年上で一〇年先輩の上弦と共に突入していた。
ちなみに数字が五つも違うのは、上弦が高卒ノンキャリの最年少抗魔官ルート、九条が大卒キャリアの出世抗魔官ルートを歩んでいるからだ。
「ここが、現人神々の拠点ですか……? 神というより、お化けが出そうな雰囲気ですね」
階段の踊り場の窓から覗く陽は高く、雲一つない晴れ空だというのに、薄暗い病院内には目には見えない妙な妖気が漂っているようだった。
「いるのは時代に取り残されたテロリスト共だがな」
かつては時代を牽引した、国連魔導機関の研究グループの一つに、『人が魔法を扱えるようになる進化の道筋の研究』をテーマとしたグループがいた。
やがてこのグループは、アメリカのニューヨークが魔人一体に蹂躙されたタイミングで――魔人が触れてはならない禁忌とされたタイミングで、解散となる。国連魔導機関から除名となったのだ。
もちろん、構成員たちには新たな居場所が提案されたし、彼らも渋々従った。しかし彼らはとっくに魔に魅了されており、魔人の研究に手を染める。
――これが、現人神々の前身だ。
やがて幻魔一八年に起こる関東魔人抗戦の発端となった、千葉県での魔人研究も彼らの仕業である。
時代の変化と共に世代を更新しながらも現人神々の精神は引き継がれ、今日も彼らは違法な研究に手を染めているのだ。
「さて、あと何人残っているのやら」
階段を上りきり、後ろを振り返る。踊り場に倒れているのは一人。記憶にある限りでそれが四人目。いずれも上弦の武術で気絶させた男たちだ。
「今日倒してきた奴らは妙に弱い。だからこそ、なにか嫌な予感がする」
謎の判断基準から曖昧なことを言われて、九条は正直、引いた。
「ど、どういう意味ですか……と、次はあの部屋、覗いてみましょう」
九条は上弦と頷きあうと、ひそひそ話も止めて、足音をできる限り立てないようにしながら壁際を進む。
引き戸に手をかけ、改めて上弦とアイコンタクト。堂々と頷く上弦の頼もしさに運命を委ねて、九条は一気に扉を開いた。
上弦が力強く踏み込み、九条も誰かに見られていないか素早く確認して部屋に飛び込む。
今まで覗いてきた部屋はすべて空室だったので、どうせここもだろうという決めつけが心の奥底に生まれていたのか、九条は上弦以外の人影を見つけて絶句した。
古臭い入院服を身に纏った痩身の若い女性だ。肌は白く、耳は長く細く尖っていて、長くボサボサの髪はくすんだプラチナブロンドをしていた。
不健康に細い腕を顔の高さまで上げて、憂うような顔で病院の中庭を見下ろしている。
「……あなたは」
絞るような声をかけると、引き戸を開けられたことすら気付いていなかったのか、今さらになって肩をびくりと震わせて振り向いた。
「こ、こないでっ」
これまで倒してきた奴らは、弱いなりに武装をしていた。しかし彼女はしていない。いったい何者なのだろうと訝しんでいると、上弦が名乗りを上げる。
「抗魔局の星埜だ。あなたはいったい?」
「……常磐美月」
「え」
九条は間の抜けた声をあげてしまって、上弦に睨まれた。
「知っているのか」
「この間、都内の行方不明者リストに追加された方の名前です。見た目は全然違いますが……」
「なに? まさか、誘拐」
上弦が言葉を言い切る前に、常磐と名乗った女性は痙攣するように首を縦に震わせる。
「そっそそそうですぅわたたたったし」
「ちょ、どうしました……⁉」
「にげ、ふたり、ああ、また暴走そうそうs……アアアアアアッ!」
バシャアアア、と彼女の足下から青い水流が渦のように巻き上がる!
「な、なんですかこれは⁉ 魔術……⁉」
「にしては事前準備の様子がまったくなかったし、なにより強すぎる。まるで魔獣の魔法だな」
水流が、まるで何事も無かったかのように消えた。魔力で作られた水は、発動者なら魔力に戻すことができる場合がある。そのパターンだろう。
「はぁ、はぁ……制御、できるうちに……逃げて……!」
「いったい、あなたは何者なんですか⁉」
「実験体、です……。人格を壊さずに、魔人になるためのぉぉ……!」
ベッドの柵をぎゅっと握った彼女は、その手からバチバチと電気を散らした。
「私は、コンセプト、で、魔人触媒、うぐうぅ……ッ! 属性魔力が、竜鱗だそうで――ハイエルフは、制御のためにぃぃぃ……」
「な、えぇ……?」
言葉の繋げ方が支離滅裂すぎて戸惑う九条をよそに、上弦が一歩前に出た。
「話は後です、まずはあなたを助けますから。九条、待機させている魔療班を」
「は、はいッ」
病室を出た瞬間に、室内から凍てつく音とひんやりとした空気を感じた。再び彼女の魔法が暴走しかけたのだろう。そんな彼女を救うためにも、今は一刻も早く魔療班を呼ばないといけない。
魔導端末で詳細な位置と状況を伝え、再び部屋に戻る。一分足らずで済ませたはずだが、その間に上弦と美月は話を進めていたらしい。
「こ、これ……!」
美月はベッドサイドの引き出しを開け、楕円形で平たい、緑色をしたそれを出した。
「竜鱗……⁉ な、なぜこれを……!」
「業伎……が、忘れて……そんなことより、契約で、魔法の制御……!」
美月の全身から風が吹き出し、彼女の手に乗っていた竜鱗が宙に舞う。不規則な動きで風に煽られた竜鱗は、上弦が伸ばした手に掴まれた。
風の魔力を受けたからか、竜鱗に魔力が宿り、ほんのりと輝く。
「これを飲めば……あなたは魔力の制御ができるんですね……?」
「先輩⁉ なにを言ってるんですか⁉」
状況はなにひとつ理解できなかったが、今なにが起きているかはわかる。上弦は美月と契約を結ぼうとしているのだ。そして上弦は、それで美月を助けられると本気で思っているらしい。
「やめてください先輩、そんなことをしてもし彼女が命を落としたら、あなたまで……! 第一、魔人と契約できるなんて話、聞いたことないですよ!」
「黙っていろ! 今目の前に、魔の苦しみから救える人がいる! その人を助けないで、なにが抗魔官だ!」
上弦はそう叫んで竜鱗を飲み込んだ。
刹那、従魔契約の輝きが二人を包み込む。顔色悪く、しかし魔力の暴走を起こしていた美月は、涙で瞳を濡らして、上弦の胸の中に飛び込んだ。
「……あり、がとう……ございま、す……!」
どちらが先かわからなかった。ただ、上弦か美月のどちらかが気を失って、従魔契約による意識の連動が作用し、もう片方も深い微睡みに抗えなかったのだろう。
魔療班が到着した時には、二人は抱き合って昏睡状態に陥っていた。
かつて滋賀県と呼ばれていたエリアは、和暦・逢魔の時代に形を変えている。東日本・北日本壊滅後に制定された『地域魔力濃度による特別措置に関する法律』により都府県の境界線が再設定されたのだ。
現在は新京都として新たな県境が引かれた琵琶湖の南側に、その廃病院はある。
一〇階建ての入院病棟も備えた総合病院だ。理論上人が住める魔力濃度だが、法令上人が暮らすのは危険な魔力濃度のため、電気設備も放置されたまま残された旧時代の建造物。
大きな地震が起きたら耐えられるか怪しい病院の中を、まだ若き二五歳の頃の九条は、五つ年上で一〇年先輩の上弦と共に突入していた。
ちなみに数字が五つも違うのは、上弦が高卒ノンキャリの最年少抗魔官ルート、九条が大卒キャリアの出世抗魔官ルートを歩んでいるからだ。
「ここが、現人神々の拠点ですか……? 神というより、お化けが出そうな雰囲気ですね」
階段の踊り場の窓から覗く陽は高く、雲一つない晴れ空だというのに、薄暗い病院内には目には見えない妙な妖気が漂っているようだった。
「いるのは時代に取り残されたテロリスト共だがな」
かつては時代を牽引した、国連魔導機関の研究グループの一つに、『人が魔法を扱えるようになる進化の道筋の研究』をテーマとしたグループがいた。
やがてこのグループは、アメリカのニューヨークが魔人一体に蹂躙されたタイミングで――魔人が触れてはならない禁忌とされたタイミングで、解散となる。国連魔導機関から除名となったのだ。
もちろん、構成員たちには新たな居場所が提案されたし、彼らも渋々従った。しかし彼らはとっくに魔に魅了されており、魔人の研究に手を染める。
――これが、現人神々の前身だ。
やがて幻魔一八年に起こる関東魔人抗戦の発端となった、千葉県での魔人研究も彼らの仕業である。
時代の変化と共に世代を更新しながらも現人神々の精神は引き継がれ、今日も彼らは違法な研究に手を染めているのだ。
「さて、あと何人残っているのやら」
階段を上りきり、後ろを振り返る。踊り場に倒れているのは一人。記憶にある限りでそれが四人目。いずれも上弦の武術で気絶させた男たちだ。
「今日倒してきた奴らは妙に弱い。だからこそ、なにか嫌な予感がする」
謎の判断基準から曖昧なことを言われて、九条は正直、引いた。
「ど、どういう意味ですか……と、次はあの部屋、覗いてみましょう」
九条は上弦と頷きあうと、ひそひそ話も止めて、足音をできる限り立てないようにしながら壁際を進む。
引き戸に手をかけ、改めて上弦とアイコンタクト。堂々と頷く上弦の頼もしさに運命を委ねて、九条は一気に扉を開いた。
上弦が力強く踏み込み、九条も誰かに見られていないか素早く確認して部屋に飛び込む。
今まで覗いてきた部屋はすべて空室だったので、どうせここもだろうという決めつけが心の奥底に生まれていたのか、九条は上弦以外の人影を見つけて絶句した。
古臭い入院服を身に纏った痩身の若い女性だ。肌は白く、耳は長く細く尖っていて、長くボサボサの髪はくすんだプラチナブロンドをしていた。
不健康に細い腕を顔の高さまで上げて、憂うような顔で病院の中庭を見下ろしている。
「……あなたは」
絞るような声をかけると、引き戸を開けられたことすら気付いていなかったのか、今さらになって肩をびくりと震わせて振り向いた。
「こ、こないでっ」
これまで倒してきた奴らは、弱いなりに武装をしていた。しかし彼女はしていない。いったい何者なのだろうと訝しんでいると、上弦が名乗りを上げる。
「抗魔局の星埜だ。あなたはいったい?」
「……常磐美月」
「え」
九条は間の抜けた声をあげてしまって、上弦に睨まれた。
「知っているのか」
「この間、都内の行方不明者リストに追加された方の名前です。見た目は全然違いますが……」
「なに? まさか、誘拐」
上弦が言葉を言い切る前に、常磐と名乗った女性は痙攣するように首を縦に震わせる。
「そっそそそうですぅわたたたったし」
「ちょ、どうしました……⁉」
「にげ、ふたり、ああ、また暴走そうそうs……アアアアアアッ!」
バシャアアア、と彼女の足下から青い水流が渦のように巻き上がる!
「な、なんですかこれは⁉ 魔術……⁉」
「にしては事前準備の様子がまったくなかったし、なにより強すぎる。まるで魔獣の魔法だな」
水流が、まるで何事も無かったかのように消えた。魔力で作られた水は、発動者なら魔力に戻すことができる場合がある。そのパターンだろう。
「はぁ、はぁ……制御、できるうちに……逃げて……!」
「いったい、あなたは何者なんですか⁉」
「実験体、です……。人格を壊さずに、魔人になるためのぉぉ……!」
ベッドの柵をぎゅっと握った彼女は、その手からバチバチと電気を散らした。
「私は、コンセプト、で、魔人触媒、うぐうぅ……ッ! 属性魔力が、竜鱗だそうで――ハイエルフは、制御のためにぃぃぃ……」
「な、えぇ……?」
言葉の繋げ方が支離滅裂すぎて戸惑う九条をよそに、上弦が一歩前に出た。
「話は後です、まずはあなたを助けますから。九条、待機させている魔療班を」
「は、はいッ」
病室を出た瞬間に、室内から凍てつく音とひんやりとした空気を感じた。再び彼女の魔法が暴走しかけたのだろう。そんな彼女を救うためにも、今は一刻も早く魔療班を呼ばないといけない。
魔導端末で詳細な位置と状況を伝え、再び部屋に戻る。一分足らずで済ませたはずだが、その間に上弦と美月は話を進めていたらしい。
「こ、これ……!」
美月はベッドサイドの引き出しを開け、楕円形で平たい、緑色をしたそれを出した。
「竜鱗……⁉ な、なぜこれを……!」
「業伎……が、忘れて……そんなことより、契約で、魔法の制御……!」
美月の全身から風が吹き出し、彼女の手に乗っていた竜鱗が宙に舞う。不規則な動きで風に煽られた竜鱗は、上弦が伸ばした手に掴まれた。
風の魔力を受けたからか、竜鱗に魔力が宿り、ほんのりと輝く。
「これを飲めば……あなたは魔力の制御ができるんですね……?」
「先輩⁉ なにを言ってるんですか⁉」
状況はなにひとつ理解できなかったが、今なにが起きているかはわかる。上弦は美月と契約を結ぼうとしているのだ。そして上弦は、それで美月を助けられると本気で思っているらしい。
「やめてください先輩、そんなことをしてもし彼女が命を落としたら、あなたまで……! 第一、魔人と契約できるなんて話、聞いたことないですよ!」
「黙っていろ! 今目の前に、魔の苦しみから救える人がいる! その人を助けないで、なにが抗魔官だ!」
上弦はそう叫んで竜鱗を飲み込んだ。
刹那、従魔契約の輝きが二人を包み込む。顔色悪く、しかし魔力の暴走を起こしていた美月は、涙で瞳を濡らして、上弦の胸の中に飛び込んだ。
「……あり、がとう……ございま、す……!」
どちらが先かわからなかった。ただ、上弦か美月のどちらかが気を失って、従魔契約による意識の連動が作用し、もう片方も深い微睡みに抗えなかったのだろう。
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