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1.妹のおねだり
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「お姉さま、悪女になってくださる?」
彼女が部屋に入るなり、絨毯の上に座る少女は目をキラキラさせてそう言った。
「あ、悪女ですの?」
ぱちぱちと目を瞬き、反応に困っているのは姉のリリーベル。
年の離れた妹からの予期しなかったお願いに驚いた彼女だったけれど、すぐに優しい笑顔を浮かべ妹に近付くと、そっと膝を折り問い掛けた。
「私が悪女になると、どうなるのかしら?」
よくぞ聞いてくれましたと、妹のシャーリーは前のめりになって姉に語り出す。
「私が幸せになるのよ!」
「まぁ、シャーリーが幸せになるのね。それは悪女にならなくてはいけないわ。お姉さまにどうすればいいか教えてくれるかしら?」
「任せてお姉さま。この本にすべて書いてあったわ!」
リリーベルは頷き、シャーリーの話を真剣に聞いていった。
そして話を聞き終えると、側に控えていた侍女アルマに理想の悪女になるべく手伝いをお願いすることにしたのである。
そして悪女は完成した。
彼女が部屋に入るなり、絨毯の上に座る少女は目をキラキラさせてそう言った。
「あ、悪女ですの?」
ぱちぱちと目を瞬き、反応に困っているのは姉のリリーベル。
年の離れた妹からの予期しなかったお願いに驚いた彼女だったけれど、すぐに優しい笑顔を浮かべ妹に近付くと、そっと膝を折り問い掛けた。
「私が悪女になると、どうなるのかしら?」
よくぞ聞いてくれましたと、妹のシャーリーは前のめりになって姉に語り出す。
「私が幸せになるのよ!」
「まぁ、シャーリーが幸せになるのね。それは悪女にならなくてはいけないわ。お姉さまにどうすればいいか教えてくれるかしら?」
「任せてお姉さま。この本にすべて書いてあったわ!」
リリーベルは頷き、シャーリーの話を真剣に聞いていった。
そして話を聞き終えると、側に控えていた侍女アルマに理想の悪女になるべく手伝いをお願いすることにしたのである。
そして悪女は完成した。
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