追放勇者ガイウス

兜坂嵐

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3章-異国 虎龍

虎龍-フーロン-

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—-フーロン国境「麒麟砦」
「止まれ!この先はフーロン、通行許可証がないものは通さん」
「ガイ君、あの許可証出して」
「おう」
 ガイウスが懐から皇帝に貰ったあのカードを見せると門兵は頷き敬礼をした。
 どうやら皇帝の威光は大陸中に轟いているらしく、入国手続きは非常にスムーズに進む。
 目の前の門には馬のような獣が描かれている。あれはなんだ?と首を傾げる。
 ガイウスにバルトロメオが耳打ちする。
「麒麟だよ。簡単に言えば神の使いだね」
「ふーん、神の使いてことは……炎とか吐くのか?」
「はははは!それは荒ぶる神獣さ。麒麟は違うよ」
 バルトロメオはにっこりと頷き、ガイウスも頷き返すと。
 兵士に促されるまま砦の中へと進んでいく。だがしばらく進んだところで異変が起きた。
 ネプトゥヌスから「虹の瞳」について聞いていた門兵がガイウスの顔を覗き込んだのである。

「おい、お前その瞳はなんだ?透鏡(※コンタクトレンズ)ではないのか?」
「えーとこれは……」
「そう!これは帝国領で流行ってるカラーコンタクトなんだよ」
 ガイウスが「生まれつき」と言いかけたのに割り込んでバルトロメオが説明する。
 ルッツもここはバルトロメオに合わせるべきと空気を読んで続ける。
「魔王を倒した勇者がそういう目の色してたってさ!だから流行ってんの!」
「そうなのか……その色はフーロンでも目立つ、出歩く時は外せよ」
「ああ……忠告ありがとな」
なんとか納得してくれたようで、ガイウスたちは再び歩き出す。
峠を越えたあたりでようやく緊張の糸が切れ、三馬鹿はシンクロするように大きく息を吐いた。

「はあ切り抜けられた……虹のカラコンなんて帝都でも売ってないのにね……」
「……本当に一人旅しなくてよかったわ、俺」
「おいバル!キズ野郎見て、すげぇいい景色よ!」
 手招きするルッツにつられ丘の上から下を見下ろすと、そこにはフーロンの街並みが広がっていた。
 帝国ともアルキード王国とも違う、カラフルな街並みはまさに異国情緒が溢れ。
 彼らは感嘆の声を漏らすのだった。

「……なんか異国に来たって感じだね」
「だな。ひとまず峠降りるぞ、ネプトゥヌスがいるはずだ……そして」
 あいつがいる、ガイウスは宿敵の存在を感じ取って鼻の古傷を無意識になぞった。
 そして一行は峠を降りていく、その足取りは重かった。

---宿場街「ホアリン」

 目の前に目の前に広がる光景を見て一同は思わず息を呑む、そこはまさしく異国だった。
 あちこちにある龍の像が目立つ。そして至る所に芙蓉の花が咲き誇っていた。
 そして所々に不思議な建物が見えた、それは城というより塔に近い外観をしている。
 天辺付近には大きな鐘があり、そこに描かれた絵は何を表しているのだろうか?
 何か生き物にも見えるがよくわからない、とにかく不思議な形をした建造物が並んでいる。
 そして人々の衣装もアルキード王国のものともデリンクォーラ帝国のものとも大きく違っていた。

「うわぁチャイナドレスって本当に着てるんだ!綺麗~、あたしも着たい!」
「おまえは短足だから似合わねぇよヒスエルフ」
「なんだと~!?あ、でもほんとだ。脚長いよねキミ!」
「おい触るんじゃねぇ!」
「いいじゃーん減るもんじゃないしさぁ~」
「いいから触るな~!」
 ギャーギャー騒ぎながら歩いていた言い争いは突如中断された。
 目の前へひっじょーに見覚え在る女が、正しくは女魔族が現れたのだ!
 ネプトゥヌスだ!シニヨンカバーにチャイナドレスと完全に馴染みきっている。

「あら、ごきげんよう♪奇遇ですわね」
「ネプトゥヌス、なんでここに!?」
「観光!?」
「ええそうですわ、お花も景色も素敵で……って、そんなわけありませんでしょ!」
 思わずノリツッコミしてしまうネプトゥヌス、ちょっと恥ずかしいのか頬が赤い。
 気を取り直し咳払いをすると話を続ける、このフーロンは魔族への忌避意識が薄い。
 ここを根城に魔王の再臨を企んでいるというわけで、ネプトゥヌスは腕組みし笑いかける。
「ガイウス、残念ですわね。他国なら魔族と言いがかり斬り付けられましたが、ここはフーロン。
この通り魔族がいても誰も気にも留めませんのよ~♪オホホホホ」
「ぐぐぐぐぐ…」
「やっぱ観光じゃない」
「うん、絶賛満喫中だね」
「も~!!シリアスな空気にしたいんですよ!もう!ほんとにもう!まったくぅ~!」
 ネプトゥヌスはプンスカ怒りながら去っていき。
 ガイウスは彼女が去った後もしばらく歯噛みをしていた。
 今回はユピテルのようにはいかない、魔族だからという理由で斬りかかれば。
 処罰されるのは自分たちの方なのだ。
 ガイウスは顔を引きつらせる、だがまだ諦めてはいない。
 むしろ逆境を楽しむように笑っている。そんな様子を見てルッツは心配そうに声をかけた。

「大丈夫なの?キズ野郎」
「ハッ、俺を誰だと思ってるんだ?どんな状況だろうが乗り越えてみせるぜ!」
「よし。こうなったらもうトコトン付き合っちゃうもんね!
……とりあえず、ごはん食べよう。本場のフーロン料理ってちょっと気になるし」
 3人はネプトゥヌス討伐が困難と判断し。
 道中で情報収集を行い、ここがどういう国なのかを把握しておくことにする。
 まずはこの街についてだ、ここはかつてフーロンの街の1つ。
 かつては山に囲まれた閉鎖的な場所であったが現在は開放的になっているそうだ。
 特に目立つ建物はやはりあの塔だろう、あれは仙人たちの修行場。
 あの塔で俗世との煩悩を絶ち、仙術の修行に励むのだという。
 他にもこの近辺には温泉が多く湧いていて湯治客も多いらしい。
 また、この付近には多くの種類の薬草が生えており薬屋や調合師が多いのだとか。
 そしてもう1つ大事なのが、これから昼食を食べるお店を探すことだ。

「向かいのバイフーはダメだネ。あそこは足元見るうえ辛味がキツイ、腹壊すぜ」
「旅人さんたちフーロン初めてネ?娘々がいいよ、食べやすいし安い。あと麺類がウマイ!」
「うんうん、あそこ色々美味しいのあるしネ!オススメだよー」
 聞いてみると、なんと10人のうち7人が声を揃え「娘々がいい」と言う。
 ならもうその店に行くしかないだろう、一同は急ぎ足で向かうのだった。
「ここかぁ」
 辿り着いたのは中華食堂「娘々」という看板が目印の建物だ。
 少しレトロなデザインでそれなりに大きいが古めかしくはない。
 それでいてどこか親しみやすさを感じさせる建物だった。

「オヤ欢迎(いらっしゃい)。3人?」
「お姉さん、すごい訛ってるね。聞き取れなかったけどさっきなんて言ったの?」
「よく言われるヨ~。ハオすっごいフーロン訛りが酷いらしいネ。でも料理は美味しいから安心してネ」
「そっかぁ、じゃあとりあえず席いいかな?」
「いいヨ~、好きなとこ座ってナ!」
 店主ハオは意外にも小柄な……PTで一番背が低いルッツよりさらに小さい女の子だった。
 フーロンの人は成人でもそこまで大きくならない。
 成人の人族は身長が175cmくらいであるのに対し、フーロン人は165cmもあれば高い方なのである。
「ロディ連れてきたかったな。あいつ背低いの気にしてやがるんだ」
「へぇ。ガイ君の弟ってさんざんいいやつて聞いたけど、そんな気にするんだ」
「ああ、だから俺よりでかくなりたいってよ」
「あはは!確かにガイ君は大きいよね~。でもロディもきっと大きくなるよ!」
「だといいけどなぁ」
 3人が席に着くと店主はお冷を持ってきてくれる。
 そしてメニューをテーブルに置くと、にっこり笑って説明を始めた。

「オーダーのときハオ呼んでネ。あとエルフ向けに肉抜きも出来るヨ」
「大丈夫。あたし魚ならいけるの。魚の料理って何かある?」
「オ~、じゃあ辛いのは平気?乾焼蝦仁(※エビのチリソース煮)とかどうヨ」
「おいしそう!あたしそれ!」
「じゃ俺この辣子鶏てのがいい、デカデカと書くあたり得意料理なのか?」
「2番目くらいに得意だネ。1番は麻婆豆腐」
「麻婆豆腐か、いいね。じゃあ僕は麻婆豆腐」
 注文が決まったところでハオが厨房へ引っ込むと、ルッツは店内を見回す。
 内装も異国と言うか、壁には幾何学模様の書かれた布が掛けられ。
 花も飾られており、アルキード王国との違いを感じさせるものだった。
 自分たちは観光旅行しているわけではない、そう自分に言い聞かせる。
 店内に漂う芙蓉の香りは入り過ぎた気合を程よく抜いてくれた。

「ねぇキズ野郎。五魔将って五人いるよね?」
「五人いなかったら逆に詐欺だろ。帝国で俺たちが倒したユピテル。
 さっき出会ったネプトゥヌスのほかにあと3人いる」
「そっか。このフーロンにも来てるのかな?」
「どうなんだろうな……でも油断は禁物だ、もう目の前に敵がいてもおかしくねぇ」
「……うん」
 しばらくすると料理が運ばれてきてガイウスは覗き込む、これが辣子鶏?
 皿を埋め尽くす量のトウガラシと山椒の山。そして肉。
 注文した以上は食べるしかないと恐る恐るトウガラシを直で齧るが。

「かっれぇええええ!?」
「トウガラシなんだから当然でしょ!」
「水……水くれ、頼む!」
「あ~言い忘れた、辣子鶏の唐辛子は食べないんだヨ!
 スパイスだからネ!全部食べると舌がマヒしちゃう!」
「先に言えやぁ!?」
 慌ててルッツが水を持ってきてくれて事なきを得た。
 ハオに言われるまま唐辛子をどけ肉だけ食べてみると、先ほどの舌を焼く辛味が消えた。
 辛くはあるが十分食える、むしろ旨いくらいだ。

「あんたって辛い物ダメだったのね」
「トウガラシ直食いして平気なのは鬼くらいだよ……乾焼蝦仁そんなに旨いのか?ルッツ」
「……うまい」
 ルッツはというと、乾焼蝦仁をほぼ平らげていた。
 直食いした辣子鶏の辛味を洗い流すように水を飲み干して、ようやく一息つく。
「じゃ僕も辣子鶏少し貰うね……辛ッ!でもおいしいね、これ!」
「でしょ?辛いけど美味しい、それが辣子鶏!あ、スープはこっち。豚骨と鳥ガラのスープがオススメ」
 バルトロメオの碗にスープを注ぎつつハオが言う。
 食べ終えてみると案外量があったようだ、しばらくトウガラシ地獄だった気がする。
 だが辛味で麻痺した舌を労わるように飲む豚骨と鳥ガラの優しい味わいが染みる。
 現地の人が声を揃え推す理由がわかった。

「ごちそうさま!僕たちはしばらくフーロンでなにするか考えるよ」
「うむ。じっくり考えると……アイヤ~!これは困ったよ~」
「どうしたハオ!?」
「向こうのお客さん財布落としてっちゃったよー!」
「……はい?」
 ハオは慌てて追いかけていった、見ると貴人の男のようで。
 馬車に乗り遠ざかっていくのが見える……ガイウスたち3人も慌てて追いかけるが。
 彼は気づいてないようで馬車を動かし始める、ダメだ!財布を届けなくては!
 そのときだ、ハオはぐっと拳を突き出すと。
「と・ま・り・なさ~イ!」
「えっ!?」
 なんと馬車がピタリと止まってしまったじゃないか!
 しかしハオは指一本触れてない、これはどういうことだ!?
 貴人の男性は馬車がいきなり止まったことに驚いたのか、身を乗り出してくる。

「どうした!?御者、なぜ動かん!」
「あんた、財布!財布忘れてたよ!はいっ」
「お?おぉっ……これは失敬、ありがとう」
 馬車の男性は財布を忘れていたのを届けてくれたのだと理解し、微笑むと。
 ハオもそれを見届け手を下ろす。
 馬車が去るとそこには追放者トリオとチャイナ娘が残されたのだった。

「なぁハオ……さっきの念力は?」
「お客さんの為だからネ~、ハオって尸解仙なのヨ」
「しかいせ……尸解仙だとぉ!?」
 衝撃の事実であった、彼女は仙女だったのだ。
 ハオは言葉では答えず、さっきのは秘密だというように唇に人差し指を当ててウインクしてみせた。
 彼女は普段ここで働いており、たまにこうして客のおつかいや配達をしているんだそう。
 なんで尸解仙なのに看板娘などやっているんだ?と思うが。
 彼女は大分前に仙界を追われ、師匠からも破門されたという。
 それ以来行き場をなくしてフーロンに流れ着き、こうして住み着いたのである。

「よく言うでしょ?追放先でのんびりスローライフ」
「まぁ確かによく聞く……にしてもこんなに買っていいのか?俺持とうか」
「さっき貴人のおっさんが駄賃くれたからネ。金持ち助けると徳が積めるからいいヨ」
 今現在ハオとガイウスたちは、先ほど財布を届けてくれたお礼にと。
 貴人の男性から受け取った駄賃で食材の買い出しをしている。
 ハオはフーロン基準でも背が低く子供にしか見えない。
 自分の背丈位ありそうな食材も軽々と運んでいる。
 これも仙道の賜物か、将又見た目より力持ちなのか。

「さて、そろそろ宿に戻るとしようぜ?」
「おう、明日になったらまた情報収集だな」
「そうだね、じゃあ僕はこれで失礼するよ」
「あら、もう帰っちゃうノ?」
「うん。ハオ、あんたの料理美味しかったよ!また食べにくるね」
 そう言って3人とハオは一帯別れ。
 ハオも必要な食材が揃いきったと確認し背負子を背負うと「娘々」へと戻る。
 その道中で彼女は、ふと空を見上げる。
 空には月が浮かんでおり、何か言い知れぬ予感をハオに感じさせた。

(麒麟が現れた。サテ救国の英雄の到来か、滅びの予兆か……)
 きらびやかなフーロンの景色に潜むもの、ハオの瞳はうわべの美しさでなくもっと。
 奥底を見通すような鋭さを秘めているのであった。
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