思考終端-code:UTOPIA

兜坂嵐

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AVALON

AVALON-滅びの美

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 翌朝、午前の診察が始まって間もなく。
 闇病院の自動ドアが静かに開いた。
 まるでこの瞬間を待ち構えていたかのように、男が一人。
 カメラを大事そうに胸に抱えながら現れる。

 受付が声をかける。
「診察ですか?面会ですか?」
 男は食い気味に答えた。
「面会です。外界に出たものがいるって……本当ですか?」
 ナノシティの外――それは誰もが知っている“デスゾーン”。
 幸福値が年間を通してマイナス80のものが送られる。
 文字通り“死の大地”だ。
 だが、そこから「無傷で」帰還した者がいるという噂が。
 都市の裏路地でささやかれ始めていた。

 男は病院内を歩きながら、壁や天井のひび割れ。
 廊下の隅に咲く野草さえも、フィルム越しに観察する。
 彼の手にあるのは、AIとアナログを合体させたごついカメラ。
 その目は、ただの好奇心ではなく。
 “美しい滅び”を記録しようとする本気の執念に満ちていた。

「院長!彼らはどこにいますか!?すぐにでも会いたいのですが」
 ルイ院長は青い薔薇の造花を揺らしながら、絶妙な微笑を浮かべる。
「彼らはヴェルサイユを見たか?私としてはそれも重要だ」
「案内するよ、彼らは3-07号室にいる」
 受付カウンターの奥で看護師が苦笑する。

「また始まった……ヴェルサイユチェック」
「けどまあ、あの規模の遺跡を“記録”するって、実はガチで大事なんだよな」
 クロノチームに会いたがっているのは、ただの面会希望者じゃない。
 “外界の写真集”――ナノシティの外側。
 “幸福圏”の外に広がる終末の美を、本気で記録しようとしている変人。
 筋金入りの廃墟マニアで、危険も、常識も吹き飛ばした“滅びの芸術家”だった。

 ヴィヌスが眉をひそめる。
「外界を撮る? 正気?」
 カメラマンは肩をすくめ、少しだけ誇らしげに言った。
「俺は下層エリアのしがないカメラマンだ。一度だけ、外界を見たことがあってな」
 その言葉に、一同が一瞬息を呑む。
 あのデスゾーンは、通常の人間なら十分で死ぬと言われるほどの汚染地帯。
 不死身や超再生の怪物でもなければ、生還はまず不可能な場所。
 この男、ただ者じゃない。

「もちろん直接見たわけじゃない」
「幸福値が年間マイナス50以下のものは、バリア越しにあの景色を見せられる」
「“これ以上下がれば、あの地に送る”って脅し文句だ」
「だが俺は……見入られた。あの死の世界に」
 カメラマンの目は、どこかうっとりしていた。

「やっぱり“滅ぶもの”が、いちばん美しいんだよ」
「完成した美にはない、終わるものだけが持つ“きらめき”……」
 サタヌスが思わず真顔で割り込む。
「おい待て、お前ゾーマ様みたいなこと言い出してんぞ!?」
「『滅びこそ美』って、どっかの大魔王かよ!」
 ユピテルはなぜか妙に嬉しそうにニヤリ。
「わァるくないセンスしてるじゃねぇか……!」

 その横でフォウが首をかしげる。
「ゾーマってなに?」
「まぁ、日本人の中じゃ……大魔王って言ったら最初に浮かべる人だよ」
「“滅びを愛している”ってキャラ」
 そのまま“ゾーマポーズ”を完コピしてみせる。

「凍てつく波動~~~~!!!」
 両腕を思いっきり広げ。
 伝説の大魔王ゾーマを完全再現したポーズ。
 指先までしっかり“魔王のオーラ”宿してドヤ顔全開。



 フォウはキラキラした目で大拍手。
「すごい!ほんとにビーム撃てそう!もう一回やって!」
 背後でカメラマンが「これぞ終末芸術ッ!!」とシャッター切りまくり。
 ナース陣は「あれ絶対またSNSでバズるやつじゃん……」とボソッと溜息。
「漆黒の朝は、凍てつく波動で始まるのだ――」
 レイスが無駄にカッコつけて決めると。
 廊下の奥から「診察優先でお願いします!」とガチ注意が飛ぶ。

「やはり美しい世界も、やがて滅びるからこそ尊い……」
 闇病院の薄暗い廊下、空気が妙な温度に揺れる。
 サタヌスは露骨に焦って叫ぶ。
「お前。ココにガイウス居たら、ドン引きしたあと剣抜いてるからな」
 プルトがジト目で斜め上から呟く。
「お前は抜かないんですね」
 サタヌスが思わず全力で突っ込む。
「そのトーンで言うと別の抜くに聞こえる!!やめろ!!!」
 フォウは真面目顔で、うんうん頷く。

「抜く……あぁ、だいじだよね。テストステロン増加とかED防止に」
 サタヌスは慌てて首を振る。
「いや、勇者ズのリーダーが下ネタ暴走組にいたら社会崩壊するから!!」
 フォウはピュアな顔でさらに畳みかける。
「みんな、適度な“抜く”は大切だよ。睡眠の質も上がるし……」
 サタヌスはもう限界。
「やめろ!!!!」

 そんなバカ騒ぎのなかで、ユピテルはすっと眼を細めてカメラマンに尋ねる。
「なぁお前。地平線に何が見えた?俺らが出た外界は市街地側じゃなくてナァ」
 カメラマンが少し熱を帯びた声で答える。
「……美術館が見えた、ガラスのピラミッド」
「間違いない。もうひとつは……宮殿」
 ユピテルは指を鳴らして身を乗り出す。
「ルーヴルとヴェルサイユか!?」
「おいおいマジか、ルーヴルもヴェルサイユも外界に?」
「じゃあ最高の写真集ができそうじゃねぇか!!」
 サタヌスがツッコミ半分で肩をすくめる。

「外はデスゾーンだぞ、お前マジで行く気かよ?」
 ユピテルは口の端を上げ、薄ら笑い。
「いいねぇ、危険と美が両方詰まってる場所って、一番ゾクゾクするんだよなぁ」
 ヴィヌスは呆れたように鼻を鳴らす。
「不法侵入で撮るアングルが最高にバズるやつね」
 サタヌスは深々とため息をつきながらも笑みを浮かべる。
「犯罪ギリギリだけど、まあ確かにバカみたいにエモいだろうな」
 廊下には笑い声と、危険の予感が混ざりあって漂っていた。

 磁気嵐が轟き、雷がビルの残骸を叩く。
 今日も外界の天候は最悪だ。
 今までなら、下層エリアの住人たちがフルーツやミュータント肉のためだけに。
 命懸けで繰り出す“生存の土地”。
 だが今日は違う――かつて“パリ”だった場所を、クロノチームが歩いていた。
 レイスが頭を抱える。

「いやいやいや!マジで頭おかしいだろ依頼主!滅びの美撮れって、陰キャの発想だって!」
 サタヌスは真顔で肉片を見つめながら呟く。
「写真に残すなら肉の焼けてるとこだけで十分だろ……」
 フォウはぶるぶる震えていた。
「お外こわいよぉ~……ミュータントに襲われたくない……」
 そんな中、プルトが静かに言う。
「ダメですよ」
「ウラヌスが、自分がエモいと思うものにレンズ向けろって言ってました」
 プルトの脳裏によぎるのは山積みの廃タイヤ、サビたフェンス、雑多なパーツの海。

 ウラヌスはスマホ片手に、テンションMAXで連写中。
「なにこれエモッ!この並び、バイブス感じるんですけどぉ!」
 プルトはガチびっくり猫顔で問い返す。
「ただのタイヤだよね……?」
 ウラヌスは満面のドヤ顔。
「いやぁ~この規則的に積まれてるの、絶対誰かの努力の結晶だから!」
「……崩れないように積んだだけでは……」

「こーゆー“意図の外にある整然さ”がエモいのっ!」
「エモ……なの……?」
 ゴミ捨て場で片目だけとれたぬいぐるみを発見し。
「はいエモーー!」と叫んでスマホを構えるウラヌス。
 プルトは青ざめる。
「怖いんだけど……」
 ウラヌスは謎の満足顔で説教を始める。
「雑巾ちゃん、エモいってのはなァ~……人が価値を見出した瞬間なんだぞ!!」
「……うん……」
“よくわからないが肯定しておこう”という表情で頷くプルトだった。

 レイスは荒れ果てた外界でカメラを構え。
 きょろきょろと周囲を見まわす。
 その手には、依頼人が「俺の分身」と呼んだ愛機が収まっている。
「エモいもん撮れ……あれかな?」
 視線の先、廃液湖にクマのぬいぐるみがぷかぷかと浮かんでいる。
 狙いすましたような“この世の終わり感”。
 しかもそのぬいぐるみが、やたら満足げな顔をしていた。

 サタヌスが顔をしかめる。
「生きてるのか、死んでるのか分かんねぇ……」
 ヴィヌスは片眉を上げ「エモいのあれ……?ドザエモンじゃない?」
 プルトがジト目でツッコミを入れる。
「それ言っちゃ台無しです」
 ウラヌスの教え。
 “自分がエモいと思うものを撮る”を胸に、六人は“滅亡エモ”を探し続ける。

 しばらく歩くと、レイスが劣化した笑顔のピエロ像を見つける。
 口元は裂け、塗料が剥げ、片目は取れて“リアル世紀末ホラー”と化していた。
 レイスがシャッターを切りながら褒める。
「やば、このピエロ、笑顔キマってんじゃん」
 ヴィヌスは思わず吹き出す。

「怖すぎ♡特殊メイクでもここまでやらないわよ!」
「アバンギャルド感ある……ファッション誌に出したいわ~」
 ピエロ像を撮りながら。
「今の世代、この不完全さにむしろ惹かれるのよ」と本気で目を輝かせる。
 ユピテルは真顔で像の歪んだ笑顔をじっと見つめる。

「いいねぇ……この凄味、“芸術”って言葉が一番似合う。
 怖いものほど、目が離せなくなる。
 人間も、作品も――“壊れかけ”が一番ゾクゾクするんだよなァ」
 ヴィヌスがにやりと笑う。「分かってるじゃない、ユピテル」
 二人は、そのピエロ像の前でポージングまで考え始める。
 サタヌスが遠くで溜息をつく。
「どんな地獄も美意識ひとつでパリコレになるってか……」
 ピエロ像の裂けた口が、二人の熱量に当てられ。
 ほんの少し笑みを深めたようだった。

「ドザエモン、ピエロ……誰か“普通の思い出”撮ろうぜ?」
 灰色の光が曇天を割り、廃墟の看板だけがぼんやりと浮かび上がっている。
 終末の都市を歩きながら、六人は“美の定義”を手探りで探していた。
 廃墟ビルが連なる街区、コンクリートの瓦礫と鉄骨の山。
 ユピテルが高揚した声で叫ぶ。
「てーかよ!?ヴェルサイユ!パリつったらヴェルサイユだろうが!探すぞ」
 ヴィヌスが肩をすくめる。
「きたわ、芸術スイッチ……」
 サタヌスは苦笑いでぼそっと。
「カリスト言ってたな。このモードのユピテル様は絶対止まらないと」
 そんな一同の前に、巨大な「DEUS」のロゴ看板が瓦礫の中に現れた。

 レイスが皮肉混じりに口を開く。
「デウス・エクス・マキナか。駄作のお約束だ」
「マジで機械仕掛けの神様を作っちまったわけだな」
 プルトが看板を見上げて言う。
「私がウラヌスだったら、あのDEUS看板で足をぶらぶらしているでしょう……」
 フォウがにっこり笑って「していいんだよ?」
 プルトは耳まで赤くして目をそらす。

「恥ずかしい。子供じゃないんだから」
「じゃ、わたしが代わりに座るね」
 フォウがふわりと飛び乗り、朽ちたDEUSロゴの上で足をぶらぶらさせる。

 廃墟と化した都市のど真ん中。
 黒い雲が空を覆い、時おり雷が閃光となって廃ビルの影を切り取っていく。
 崩れたコンクリートの山、その頂に、ひときわ大きな鉄看板が転がっている。
 錆びた文字で“DEUS”。
 この都市のかつての“神”――あらゆる機械仕掛けの救済を約束した人工の名残だ。
 看板の隣には、放射線マークの黄色い標識が斜めに突き立てられている。
 その足元には、虹色に染まった汚水が細い川を作り、瓦礫の隙間を這っていく。



 DEUS――神の名の上で、天使はただ、足をぶらぶらさせている。
 荒廃した世界の真ん中で、それでも微笑む。
 だが、神の残骸の上で微笑む天使は、どこまでも穏やかに世界を見下ろしている。
 その光景は、どこか滑稽で、どこか神聖だった。

 レイスは小さく息を吐き、シャッターを切る。
「なんか美しいな?」
 廃墟の都市、神の名の残骸と、無邪気な天使。
 滅びの世界で、ほんの一瞬だけ“本物の美”が空に浮かんだ。
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