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妬羨
パフェ・オブ・エンディング
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風が、神竜大聖堂の石畳を撫でていた。
転送装置から噴き上がる余熱はすでに落ち着き、紫煙を纏った空気だけが、その痕跡を示している。
「フフフ……物体転送、成功ォ……」
カイネス博士はスカートの裾を軽く押さえながら、小さく笑った。
実験室から伸びるコードの海を踏み越え、扉の外に視線を向ける。
「これで明日という名の地獄茶会も、涼しい顔で乗り切れる……」
「ありがとう未来人たち……君たちは、文化兵器だ」
クロノチーム一同は、どこか満足げに帰り支度を整えていた。
実験の成功と、己の罪(※ブリュレ転送)から、解き放たれた者の顔である。
「ははっ、そりゃどーも」
レイスは肩をすくめ、ジャケットを羽織る。
「俺ら、食って笑って転送するだけの簡単なお仕事だしな」
「じゃーね~~♡」
ウラヌスは両手をブンブン振りながら、笑顔全開で飛び跳ねる。
「ウラちゃんたち帰るねー♪ パフェの予約時間、もうすぐなんだ~♪♪」
「絶対あのブリュレ、誰か腹壊すって……」
サタヌスがぼそりと呟いた。
「てか、甘味食ったあとの顔……あれ、レイスと同じだったぞ?」
ユピテルが真顔で重ねる。
「目がなくなる笑顔な。ありゃ……戦慄だわ」
「やめてくれ……似てんのホント怖い……」
サタヌスは背筋をゾクリと震わせた。
“目が笑ってない”よりタチが悪い、“目が消える笑顔”。マッド系の証明。
そして─カイネス博士はラボの入口に立ち、振り返らないままドアのセンサーを起動させた。
白衣の裾が風に舞い、やがてガコン、と音を立てて研究所の扉が閉まる。
その背に、クロノチームの声は届かない。
彼は既に、次の“罪作り”へと手を伸ばしているのだ。
カフェ・ティニ。
魔界で唯一、ミントリーフが“甘味”と認められた場所。
光のランプが吊るされ、翡翠色のカーテンが風に揺れる。冷房は完璧。甘味の匂いが漂っている。
チリン、と扉のベルが鳴った。
「いらっしゃいませ」
奥のカウンターで眼鏡を光らせたマスターが、柔らかく一礼する。
「10分前に来てくれるなんてうれしいです」
「ちょうど、《パフェ・オブ・エンディング》の飾りつけが終わるところでしたよ」
「ねんがんのパフェ・オブ・エンディングをてにいれたぞ!!」
ウラヌスが両手を広げ、爆発するような歓声を上げた。
「ウラちゃんこれのために生きてた!今この瞬間こそ人生エンディング!!♡」
レイスはやや目を細め、ふっと笑う。
「殺してでも奪い取ら……なくてもいいか」
「目の前にあるなら、静かに戴く主義だ」
カウンターの向こう、ガラスのドームが外される。
そこに現れたのは─夢か、幻か。
幾層にも重ねられた銀のグラス。
その中には“人間の一生”を象徴するような色と甘味が詰め込まれていた。
下層はほろ苦いキャラメルと薬草系のチョコアイス。
中層に現れるのはベリーとナッツ、“子ども時代の輝き”を思わせる。
そして頂点は大理石のように美しい、翡翠色のジェラートと光の羽根細工。
透明な飴で「終焉の輪」を描いた装飾が、金色の光を受けてきらめいている。
「これが……パフェ・オブ・エンディング……」
レイスは思わず呟いた。
「名前に反して、命が始まりそうな出来栄えだな」
「人生っていうのは、甘味と苦味のミルフィーユってことだネ~~♡」
ウラヌスはすでにスマホを構え、バズるための角度を全力で探している。
サタヌスは無言でフォークを取りながら、低く一言。
「これ、パフェのくせに……“覚悟”を試してくるぞ……」
ユピテルは席に着いたまま、腕を組みつつ苦笑した。
「まさか……“最期の晩餐がパフェ”とはな……いい時代に来たもンだよ」
─甘味、それは文化。
それは時に、人の命より重い。
今、歴史を越えて生まれた地獄甘味部隊が、最高峰のエンディングへと挑む。
パフェ1つで、世界は変わるかもしれない。
テーブルの上には煌めくガラス細工の塔。
翠と金、白と深紅……層ごとに異なる“記憶の味”が緻密に積み重ねられ。
まるでそのパフェ自体が“人生の年輪”を象っているかのようだった。
ユピテルは両手を組み、じっとそれを見つめながら口を開いた。
「……このパフェでっけぇな。ガチで墓石サイズだろ」
「一人で食えって言われたら拷問だぞ。シェア前提だろコレ」
サタヌスが真顔で頷く。
「だから3個しか作れねぇんだな。これ、たぶん作る方も気力削れるやつ」
「“人生”って工程数じゃねぇ」
レイスはじっと、最上層の“終焉の飴細工”を見つめながら。
ふと横のウラヌスに視線を投げた。
「なあ、ウラ。食っていいか? 上のとこ」
「いいよ~★」
ウラヌスはにっこり笑いながらスプーンを差し出す。
「ラストは譲る♡ その代わり“中年期”ゾーンはアタシねっ!」
そのやりとりを見ていたマスターが、微笑を浮かべながら説明を加える。
「ええ、どうぞ。実は……“クロノ”ということで、時計の意匠も入れています」
「中央の飴細工、実は12時を指してるんですよ。終わりの鐘ってやつです」
ユピテルはそれを聞くと、指で軽く飴の針をつついた。
「……チクタクチクタク。時間が終わる音がするな」
「だが俺らはその“終わり”を、未来に送るんだろ?」
レイスが苦笑しながら言う。
「ああ、終わりは始まりだ。食っちまえよ、人生を」
サタヌスはスプーンを構えながら、ぽつりと。
「……食べ終わった時、どんな気持ちになるか、ちょっと怖ぇな」
ウラヌスがケラケラと笑った。
「“死ぬまでに食べたい”って言うけどさ~……」
「これ、食べたら人生一周するから、逆に“死後に食う”レベルだよね~♡」
─こうして、クロノチームと、パフェ・オブ・エンディングとの対峙が始まった。
静かな午後。
銀のスプーンが、一人、また一人と、記憶の層に突き刺さっていくのだった。
-----
螺旋城全景を捉えることが出来る、夕刻の広場。
傾きかけた陽の光が、石畳を鈍く照らしていた。
その中央に、奇妙な男がひとり。
赤毛のパペットを手に、ゆっくりと揺らしている。
パペットは笑っていた。だが本体は─その何倍も、歪んでいた。
アンラ・マンユ。
異端にして、異形。魔王ですら畏れ忌む、“存在の枠外”。
「時空転送で、始めに試すのがブリュレか……」
「クスクス……愉快だ、実に愉快だねぇ」
その言葉に、誰が笑えようか。
だが、男は確かに“愉しそう”だった。
「歴史の変わりだした音がする」
目を細めたその眼は、明日すら書き換えられる未来を真っ直ぐに見据えていた。
男の手の中、パペットが跳ねる。
「サータ!またイタズラしたのか!? 歴史がかわっちゃうだろ! おまえのせいで!」
大げさなくらいガイウスの声真似をしながら、ここにいないサタヌスを気遣う。
彼の声そっくりに、しかし嘲笑うように。
「変わってもいいだろう……どの道、この国は滅ぶ」
「惨たらしくね」
その声に導かれるように、警戒にあたっていた憲兵がひとり近づいた瞬間。
「こんな風に♪」
アンラ・マンユが指をひと振りした。
それだけだった。
だが、次の瞬間─憲兵の身体が痙攣を起こし、関節が逆に折れ、皮膚が泡立ち始める。
絶叫すら発せられないまま、ヒトという枠組みは崩壊し、“何か”へと書き換えられていった。
その場に残ったのは、1つの笑顔。
何も変わらないかのような、にこやかな笑顔。
「愉快、愉快……」
アンラ・マンユの“言葉”は、病原体。
聞いた者の精神構造を侵し、理解が及ぶ前に思考の基盤ごと崩していく。
その“存在”そのものが、世界の正しさを腐らせる因子。
「さあ、第三幕を始めようか」
「─主役のいない舞台で」
風が吹いた。
だが、空の色は変わらなかった。
変わったのは、“世界のほう”だった。
転送装置から噴き上がる余熱はすでに落ち着き、紫煙を纏った空気だけが、その痕跡を示している。
「フフフ……物体転送、成功ォ……」
カイネス博士はスカートの裾を軽く押さえながら、小さく笑った。
実験室から伸びるコードの海を踏み越え、扉の外に視線を向ける。
「これで明日という名の地獄茶会も、涼しい顔で乗り切れる……」
「ありがとう未来人たち……君たちは、文化兵器だ」
クロノチーム一同は、どこか満足げに帰り支度を整えていた。
実験の成功と、己の罪(※ブリュレ転送)から、解き放たれた者の顔である。
「ははっ、そりゃどーも」
レイスは肩をすくめ、ジャケットを羽織る。
「俺ら、食って笑って転送するだけの簡単なお仕事だしな」
「じゃーね~~♡」
ウラヌスは両手をブンブン振りながら、笑顔全開で飛び跳ねる。
「ウラちゃんたち帰るねー♪ パフェの予約時間、もうすぐなんだ~♪♪」
「絶対あのブリュレ、誰か腹壊すって……」
サタヌスがぼそりと呟いた。
「てか、甘味食ったあとの顔……あれ、レイスと同じだったぞ?」
ユピテルが真顔で重ねる。
「目がなくなる笑顔な。ありゃ……戦慄だわ」
「やめてくれ……似てんのホント怖い……」
サタヌスは背筋をゾクリと震わせた。
“目が笑ってない”よりタチが悪い、“目が消える笑顔”。マッド系の証明。
そして─カイネス博士はラボの入口に立ち、振り返らないままドアのセンサーを起動させた。
白衣の裾が風に舞い、やがてガコン、と音を立てて研究所の扉が閉まる。
その背に、クロノチームの声は届かない。
彼は既に、次の“罪作り”へと手を伸ばしているのだ。
カフェ・ティニ。
魔界で唯一、ミントリーフが“甘味”と認められた場所。
光のランプが吊るされ、翡翠色のカーテンが風に揺れる。冷房は完璧。甘味の匂いが漂っている。
チリン、と扉のベルが鳴った。
「いらっしゃいませ」
奥のカウンターで眼鏡を光らせたマスターが、柔らかく一礼する。
「10分前に来てくれるなんてうれしいです」
「ちょうど、《パフェ・オブ・エンディング》の飾りつけが終わるところでしたよ」
「ねんがんのパフェ・オブ・エンディングをてにいれたぞ!!」
ウラヌスが両手を広げ、爆発するような歓声を上げた。
「ウラちゃんこれのために生きてた!今この瞬間こそ人生エンディング!!♡」
レイスはやや目を細め、ふっと笑う。
「殺してでも奪い取ら……なくてもいいか」
「目の前にあるなら、静かに戴く主義だ」
カウンターの向こう、ガラスのドームが外される。
そこに現れたのは─夢か、幻か。
幾層にも重ねられた銀のグラス。
その中には“人間の一生”を象徴するような色と甘味が詰め込まれていた。
下層はほろ苦いキャラメルと薬草系のチョコアイス。
中層に現れるのはベリーとナッツ、“子ども時代の輝き”を思わせる。
そして頂点は大理石のように美しい、翡翠色のジェラートと光の羽根細工。
透明な飴で「終焉の輪」を描いた装飾が、金色の光を受けてきらめいている。
「これが……パフェ・オブ・エンディング……」
レイスは思わず呟いた。
「名前に反して、命が始まりそうな出来栄えだな」
「人生っていうのは、甘味と苦味のミルフィーユってことだネ~~♡」
ウラヌスはすでにスマホを構え、バズるための角度を全力で探している。
サタヌスは無言でフォークを取りながら、低く一言。
「これ、パフェのくせに……“覚悟”を試してくるぞ……」
ユピテルは席に着いたまま、腕を組みつつ苦笑した。
「まさか……“最期の晩餐がパフェ”とはな……いい時代に来たもンだよ」
─甘味、それは文化。
それは時に、人の命より重い。
今、歴史を越えて生まれた地獄甘味部隊が、最高峰のエンディングへと挑む。
パフェ1つで、世界は変わるかもしれない。
テーブルの上には煌めくガラス細工の塔。
翠と金、白と深紅……層ごとに異なる“記憶の味”が緻密に積み重ねられ。
まるでそのパフェ自体が“人生の年輪”を象っているかのようだった。
ユピテルは両手を組み、じっとそれを見つめながら口を開いた。
「……このパフェでっけぇな。ガチで墓石サイズだろ」
「一人で食えって言われたら拷問だぞ。シェア前提だろコレ」
サタヌスが真顔で頷く。
「だから3個しか作れねぇんだな。これ、たぶん作る方も気力削れるやつ」
「“人生”って工程数じゃねぇ」
レイスはじっと、最上層の“終焉の飴細工”を見つめながら。
ふと横のウラヌスに視線を投げた。
「なあ、ウラ。食っていいか? 上のとこ」
「いいよ~★」
ウラヌスはにっこり笑いながらスプーンを差し出す。
「ラストは譲る♡ その代わり“中年期”ゾーンはアタシねっ!」
そのやりとりを見ていたマスターが、微笑を浮かべながら説明を加える。
「ええ、どうぞ。実は……“クロノ”ということで、時計の意匠も入れています」
「中央の飴細工、実は12時を指してるんですよ。終わりの鐘ってやつです」
ユピテルはそれを聞くと、指で軽く飴の針をつついた。
「……チクタクチクタク。時間が終わる音がするな」
「だが俺らはその“終わり”を、未来に送るんだろ?」
レイスが苦笑しながら言う。
「ああ、終わりは始まりだ。食っちまえよ、人生を」
サタヌスはスプーンを構えながら、ぽつりと。
「……食べ終わった時、どんな気持ちになるか、ちょっと怖ぇな」
ウラヌスがケラケラと笑った。
「“死ぬまでに食べたい”って言うけどさ~……」
「これ、食べたら人生一周するから、逆に“死後に食う”レベルだよね~♡」
─こうして、クロノチームと、パフェ・オブ・エンディングとの対峙が始まった。
静かな午後。
銀のスプーンが、一人、また一人と、記憶の層に突き刺さっていくのだった。
-----
螺旋城全景を捉えることが出来る、夕刻の広場。
傾きかけた陽の光が、石畳を鈍く照らしていた。
その中央に、奇妙な男がひとり。
赤毛のパペットを手に、ゆっくりと揺らしている。
パペットは笑っていた。だが本体は─その何倍も、歪んでいた。
アンラ・マンユ。
異端にして、異形。魔王ですら畏れ忌む、“存在の枠外”。
「時空転送で、始めに試すのがブリュレか……」
「クスクス……愉快だ、実に愉快だねぇ」
その言葉に、誰が笑えようか。
だが、男は確かに“愉しそう”だった。
「歴史の変わりだした音がする」
目を細めたその眼は、明日すら書き換えられる未来を真っ直ぐに見据えていた。
男の手の中、パペットが跳ねる。
「サータ!またイタズラしたのか!? 歴史がかわっちゃうだろ! おまえのせいで!」
大げさなくらいガイウスの声真似をしながら、ここにいないサタヌスを気遣う。
彼の声そっくりに、しかし嘲笑うように。
「変わってもいいだろう……どの道、この国は滅ぶ」
「惨たらしくね」
その声に導かれるように、警戒にあたっていた憲兵がひとり近づいた瞬間。
「こんな風に♪」
アンラ・マンユが指をひと振りした。
それだけだった。
だが、次の瞬間─憲兵の身体が痙攣を起こし、関節が逆に折れ、皮膚が泡立ち始める。
絶叫すら発せられないまま、ヒトという枠組みは崩壊し、“何か”へと書き換えられていった。
その場に残ったのは、1つの笑顔。
何も変わらないかのような、にこやかな笑顔。
「愉快、愉快……」
アンラ・マンユの“言葉”は、病原体。
聞いた者の精神構造を侵し、理解が及ぶ前に思考の基盤ごと崩していく。
その“存在”そのものが、世界の正しさを腐らせる因子。
「さあ、第三幕を始めようか」
「─主役のいない舞台で」
風が吹いた。
だが、空の色は変わらなかった。
変わったのは、“世界のほう”だった。
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私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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