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【ねないこだれだ】に怒られた
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私は、夜なかなか寝ない我が子に、自信をもって『ねないこだれだ』が来るぞおおお! と言って脅せる。
なぜなら私こそが、ねないこだれだみたいな存在に、夜更かしを怒られたからだ。
あれは高校生の頃。ベッドの上で、漫画を読みふけっていた、深夜2時。
煌々と点く灯りの下。無音の室内。静かな夜。はらり、とページをめくる。
と、目の前を──漫画と私との間を、左から右へと、白く小さい光がひゅっ、と過ぎ去った。
────ん? 何? 虫──?
よぎっていった光に導かれるように、カーテンの引かれた窓の方を見る。直後、
──バンッッ!!!!!!!!
身体がビクッッと反応する。
閉められた窓ガラスが、突然物凄い音を立てたのだ。
カーテンは揺れもしない。
当時の家は、山の斜面に建てられていた。ガレージがあって、外階段があって、庭があって、家の1階があって、私の部屋は2階だった。窓の向こうは隔てるものがない。とても眺望のよい部屋。実質、地上からの高さは4階建て相当の位置。
は、何、何かぶつかった? 深夜に? フクロウ? あんな音でぶつかったら絶対死んで──
直前に見た、白い光を思い出す。
あれは見間違いじゃなかったのか?
今聞こえたのは、窓ガラスを、掌底だか拳だかで、思いっきり殴り付けるような音。怒気を含んだような──
殴り付けられた? あの光に?
──外から? ────内、から?
ゾッとして怖すぎて、すぐさま読んでいた漫画を閉じて放り出す。電気を消して布団にもぐって即効で寝た。
朝起きて、カーテンを開けてみる。だが、鳥の羽も、もちろん死骸も、一切落ちていなかった──
当時は、あの白い光がご先祖さんか何かで、私の夜更かしを怒ったんだと思っていたのだが……
ひゅっと一瞬目の前を過った光は、全く怖くなかった。
とても綺麗で、光の粒、というのがしっくり来る感じ。ローゼンメ○デンの人工精霊みたいな。
だから、ひょっとしたら……
バン!!!! と、外から窓を殴り付けてきた存在から、あの光は私を守ってくれたのでは?
ひとつの存在が引き起こした音ではなく、未知の二つの存在があの時、いたのかもしれない。
これを書いていて今、そう思った。
もしかしたら、これを今読んでいる、あなたの元にも。
なぜなら私こそが、ねないこだれだみたいな存在に、夜更かしを怒られたからだ。
あれは高校生の頃。ベッドの上で、漫画を読みふけっていた、深夜2時。
煌々と点く灯りの下。無音の室内。静かな夜。はらり、とページをめくる。
と、目の前を──漫画と私との間を、左から右へと、白く小さい光がひゅっ、と過ぎ去った。
────ん? 何? 虫──?
よぎっていった光に導かれるように、カーテンの引かれた窓の方を見る。直後、
──バンッッ!!!!!!!!
身体がビクッッと反応する。
閉められた窓ガラスが、突然物凄い音を立てたのだ。
カーテンは揺れもしない。
当時の家は、山の斜面に建てられていた。ガレージがあって、外階段があって、庭があって、家の1階があって、私の部屋は2階だった。窓の向こうは隔てるものがない。とても眺望のよい部屋。実質、地上からの高さは4階建て相当の位置。
は、何、何かぶつかった? 深夜に? フクロウ? あんな音でぶつかったら絶対死んで──
直前に見た、白い光を思い出す。
あれは見間違いじゃなかったのか?
今聞こえたのは、窓ガラスを、掌底だか拳だかで、思いっきり殴り付けるような音。怒気を含んだような──
殴り付けられた? あの光に?
──外から? ────内、から?
ゾッとして怖すぎて、すぐさま読んでいた漫画を閉じて放り出す。電気を消して布団にもぐって即効で寝た。
朝起きて、カーテンを開けてみる。だが、鳥の羽も、もちろん死骸も、一切落ちていなかった──
当時は、あの白い光がご先祖さんか何かで、私の夜更かしを怒ったんだと思っていたのだが……
ひゅっと一瞬目の前を過った光は、全く怖くなかった。
とても綺麗で、光の粒、というのがしっくり来る感じ。ローゼンメ○デンの人工精霊みたいな。
だから、ひょっとしたら……
バン!!!! と、外から窓を殴り付けてきた存在から、あの光は私を守ってくれたのでは?
ひとつの存在が引き起こした音ではなく、未知の二つの存在があの時、いたのかもしれない。
これを書いていて今、そう思った。
もしかしたら、これを今読んでいる、あなたの元にも。
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