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7章 とある女神サマ、運命の文化祭へ
蓮華祭!(3)
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義秋の顔が青ざめている。
神野さんも顔が青ざめ、口に当てている右手が震えている。
多分、俺の顔も2人みたいに青ざめているに違いない。
情けない事に俺の足が震えているし。
「どうしたんだ?」
「なになに?」
「何かあったのか?」
外の騒ぎに、お化け屋敷の入り口からお化けや幽霊に仮装したクラスメイトが出て来た。
それはそうだよな、こんなに騒いでいたら何事かと思うわな。
「ねぇ義秋がなんか騒がしいけど、何かあったの?」
額の所にマジックペンで雑な眼を描いた、白装束姿の香夏子も外に出て来た。
香夏子が何に仮装したかは知らなかったが……それないって。
いくら中が薄暗いといえバレバレすぎる、そんなの見ても全然怖くないと思う。
「まぁ~中でも叫び声を上げていたけどねぇ」
星木さんが香夏子の後ろから顔を出した。
こっちもこっちでおかしいぞ。
まだ猫耳はわかる、猫娘的な感じなんだろうが……なんでメイド服を着ているんだ?
それって別のクラスがやっているメイド喫茶でやるものじゃないのか?
誰か突っ込む奴はいなかったのかよ……。
「あれは傑作だったわ~まぁ私のいる所はほぼスルーされちゃったけど……」
まだスルーで良かったんじゃないか。
俺だったら笑い転げていそうだし。
「わたしもぉ」
そりゃ香夏子同様そんな姿じゃあされも驚かないって。
別の意味では驚くかもしれないけども。
「いや、あんたの場合はその格好が問題なのよ……やめなさいって何回も言ったのに」
「だってぇ義秋くんがメイド服の姿が見たいって言うからぁ」
義秋の趣味かい!
というか、そんな趣味全開な事をこんな所で着るなよ!
そういうのは2人っきりの時に着るもんだろうに。
「はあぁ~これだからバカップルは……にしても、義秋や他のお客さんを驚かせたのは誰なの? やるわね~」
「そうそう、誰なんだ? 俺もそんな驚かせ方を知りたいぜ」
中にいたクラスメイト達はその現場を見ていないのか。
だとしたら、ちゃんと説明をしないといけないな。
「……それはな……」
「おい、マジかよ」
「だから、あんな叫びが……」
「俺、そんな場所に居たのか?」
一通り説明したが、やっぱりお化け屋敷の中にいたクラスメイト達も動揺している。
「いやいや、何を言っているのよ。そんな馬鹿げた事があるわけがないじゃない。そんなの義秋が……」
「本当なんだって!! 信じてくれよ!!」
「……っ」
義秋の鬼気迫る表情に、流石の香夏子も言葉を失ってしまった。
あの感じ、義秋はよほど怖かったんだろうな。
この世のものじゃない何かが教室に入ってしまったみたいだが、どうすればいいんだ。
こんな時に、女神であるメイティーがいてくれればよかったんだが……。
『ねぇちょっと』
噂をすればなんとやら、メイティーがお化け屋敷の壁から頭を出して来た。
なんだ、そんな所にいた……ん? なんでそんな所から頭が?
『いつになったら来るのよ?』
いつになったら来る?
何を言っているんだ、こいつは。
『マーチョにマッソーを待たせているんだから、早くしてよね』
マーチョにマッソー? それにお化け屋敷内から頭を出すメイティー、そしていつになったら来るという言葉……あっだんだんわかってきたぞ。
これはきちんと、真相を突き止めなければいけない。
みんなはお化け屋敷の怪奇現象に集中しているから、こそこそと隅で話せば大丈夫そうだな。
(おい、それはどういう事だよ?)
『あれ? 言ってなかったっけ? 貴方と神野 命くっつけ作戦。その名もドキドキ! お化け屋敷で吊り橋効果作戦!』
……あーやっぱり。
この怪奇現象の犯人はこいつだ。
そうだよな、メイティーが途中からいなくなって何か不思議な事が起こったら、まずこいつを怪しむべきだったな。これは完全に俺が馬鹿だった。
『吊り橋効果って知ってる? 本に書いてあったんだけど、心理学の実験で吊り橋の上みたいな不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人間に対して、恋愛感情を抱きやすくなるのよ。 それって、人間がドキドキすると、恋愛のドキドキと勘違いしちゃうらしいのよ』
そんなのは知っているよ。
つか、今までメイティーは知らなかったのか。
『だから、このお化け屋敷と吊り橋効果をうまく利用する事を考えたのよ! 床に亜空間を作り出して、マーチョにマッソーの力を使いちょっとだけ引きずり込むの。どう? 恐怖でしょ?』
蓮華祭では何も言ってこないから、何も考えていないのかなと思っていたが一応ちゃんと考えてはいたんだな。
『これまで入って来た人間に試したから練習はばっちりよ! いつでも来なさい!』
ただ、こっちの事をちゃんと聞いていない辺りはどうにかしてほしいもんだ。
(俺等は客として入らないぞ)
『えっ?』
(お化け屋敷の中に入る事は入るが、それはお化け役としてだ。神野さんと一緒にお化け屋敷に入る事はない)
『ええっ! 嘘でしょ! また失敗したの!?』
どうして、この女神はこんなにも空回りをするんだろうか。
『ふむ、どうやらまたしてもメイティーの奴がミスをしてしまったらしいな』
マーチョとマッソーが頭を出して来た。
この3人が頭だけを出している場面ってなんか怖いな。
『みたいだね。ならマーチョ兄さん、この蓮華祭を見てみないか? 俺、人間の祭りを見てみたい』
『おっいいな、それ。そうしよう』
『……え? ちょっ! 別にアタシがついて行かなくても……いやあああああああああああああああああああああ!!』
メイティーがマーチョとマッソーに腕を組まれ、連れて行かれてしまった。
とりあえず、真相はバカみたいな事だったが……。
《ざわざわざわ……》
この騒ぎをどうしよう……真実なんて話せるわけもないし。
かといって、このままにしておいたらお化け屋敷を続けられないかもしれない。
んー……こうなったら……。
「あーみんな。ここは俺に任せてくれないか?」
「任せるって何を?」
よし、香夏子が反応してくれた。
「ばあちゃんって霊感が強くてさ、これによく似た話を聞いていたのを思い出したんだ。解決方法も聞いているぞ」
俺のばあちゃんはいたって普通だがな。
こう言った方がみんなは信じるだろう。
ごめん、ばあちゃん。
「本当? どうすればいいの?」
神野さんも、なんかごめん。
「盛り塩を部屋の四隅に置いて、念仏を唱えるんだよ」
なんかのテレビ番組で、そうやっていたのを見た事がある。
元凶が居ないから形だけになるけど、問題はなにもない。
「なるほど! すぐに塩を貰って来るね!」
「私も行く!」
神野さんと香夏子が走って塩を取りに行ってくれた。
その間に、それらしい念仏を考えておくか。
その後、盛り塩を置き、俺は適当な念仏を唱えた。
無論、元凶が居ないのだから怪奇現象が消え俺は称賛されたが……まったく嬉しくなかった。
ちなみに、この怪奇現象は蓮華高校で代々語り継がれる事になる。
蓮華祭の出し物でお化け屋敷をやってはいけない、やってしまうと【本物】が出ると。
神野さんも顔が青ざめ、口に当てている右手が震えている。
多分、俺の顔も2人みたいに青ざめているに違いない。
情けない事に俺の足が震えているし。
「どうしたんだ?」
「なになに?」
「何かあったのか?」
外の騒ぎに、お化け屋敷の入り口からお化けや幽霊に仮装したクラスメイトが出て来た。
それはそうだよな、こんなに騒いでいたら何事かと思うわな。
「ねぇ義秋がなんか騒がしいけど、何かあったの?」
額の所にマジックペンで雑な眼を描いた、白装束姿の香夏子も外に出て来た。
香夏子が何に仮装したかは知らなかったが……それないって。
いくら中が薄暗いといえバレバレすぎる、そんなの見ても全然怖くないと思う。
「まぁ~中でも叫び声を上げていたけどねぇ」
星木さんが香夏子の後ろから顔を出した。
こっちもこっちでおかしいぞ。
まだ猫耳はわかる、猫娘的な感じなんだろうが……なんでメイド服を着ているんだ?
それって別のクラスがやっているメイド喫茶でやるものじゃないのか?
誰か突っ込む奴はいなかったのかよ……。
「あれは傑作だったわ~まぁ私のいる所はほぼスルーされちゃったけど……」
まだスルーで良かったんじゃないか。
俺だったら笑い転げていそうだし。
「わたしもぉ」
そりゃ香夏子同様そんな姿じゃあされも驚かないって。
別の意味では驚くかもしれないけども。
「いや、あんたの場合はその格好が問題なのよ……やめなさいって何回も言ったのに」
「だってぇ義秋くんがメイド服の姿が見たいって言うからぁ」
義秋の趣味かい!
というか、そんな趣味全開な事をこんな所で着るなよ!
そういうのは2人っきりの時に着るもんだろうに。
「はあぁ~これだからバカップルは……にしても、義秋や他のお客さんを驚かせたのは誰なの? やるわね~」
「そうそう、誰なんだ? 俺もそんな驚かせ方を知りたいぜ」
中にいたクラスメイト達はその現場を見ていないのか。
だとしたら、ちゃんと説明をしないといけないな。
「……それはな……」
「おい、マジかよ」
「だから、あんな叫びが……」
「俺、そんな場所に居たのか?」
一通り説明したが、やっぱりお化け屋敷の中にいたクラスメイト達も動揺している。
「いやいや、何を言っているのよ。そんな馬鹿げた事があるわけがないじゃない。そんなの義秋が……」
「本当なんだって!! 信じてくれよ!!」
「……っ」
義秋の鬼気迫る表情に、流石の香夏子も言葉を失ってしまった。
あの感じ、義秋はよほど怖かったんだろうな。
この世のものじゃない何かが教室に入ってしまったみたいだが、どうすればいいんだ。
こんな時に、女神であるメイティーがいてくれればよかったんだが……。
『ねぇちょっと』
噂をすればなんとやら、メイティーがお化け屋敷の壁から頭を出して来た。
なんだ、そんな所にいた……ん? なんでそんな所から頭が?
『いつになったら来るのよ?』
いつになったら来る?
何を言っているんだ、こいつは。
『マーチョにマッソーを待たせているんだから、早くしてよね』
マーチョにマッソー? それにお化け屋敷内から頭を出すメイティー、そしていつになったら来るという言葉……あっだんだんわかってきたぞ。
これはきちんと、真相を突き止めなければいけない。
みんなはお化け屋敷の怪奇現象に集中しているから、こそこそと隅で話せば大丈夫そうだな。
(おい、それはどういう事だよ?)
『あれ? 言ってなかったっけ? 貴方と神野 命くっつけ作戦。その名もドキドキ! お化け屋敷で吊り橋効果作戦!』
……あーやっぱり。
この怪奇現象の犯人はこいつだ。
そうだよな、メイティーが途中からいなくなって何か不思議な事が起こったら、まずこいつを怪しむべきだったな。これは完全に俺が馬鹿だった。
『吊り橋効果って知ってる? 本に書いてあったんだけど、心理学の実験で吊り橋の上みたいな不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人間に対して、恋愛感情を抱きやすくなるのよ。 それって、人間がドキドキすると、恋愛のドキドキと勘違いしちゃうらしいのよ』
そんなのは知っているよ。
つか、今までメイティーは知らなかったのか。
『だから、このお化け屋敷と吊り橋効果をうまく利用する事を考えたのよ! 床に亜空間を作り出して、マーチョにマッソーの力を使いちょっとだけ引きずり込むの。どう? 恐怖でしょ?』
蓮華祭では何も言ってこないから、何も考えていないのかなと思っていたが一応ちゃんと考えてはいたんだな。
『これまで入って来た人間に試したから練習はばっちりよ! いつでも来なさい!』
ただ、こっちの事をちゃんと聞いていない辺りはどうにかしてほしいもんだ。
(俺等は客として入らないぞ)
『えっ?』
(お化け屋敷の中に入る事は入るが、それはお化け役としてだ。神野さんと一緒にお化け屋敷に入る事はない)
『ええっ! 嘘でしょ! また失敗したの!?』
どうして、この女神はこんなにも空回りをするんだろうか。
『ふむ、どうやらまたしてもメイティーの奴がミスをしてしまったらしいな』
マーチョとマッソーが頭を出して来た。
この3人が頭だけを出している場面ってなんか怖いな。
『みたいだね。ならマーチョ兄さん、この蓮華祭を見てみないか? 俺、人間の祭りを見てみたい』
『おっいいな、それ。そうしよう』
『……え? ちょっ! 別にアタシがついて行かなくても……いやあああああああああああああああああああああ!!』
メイティーがマーチョとマッソーに腕を組まれ、連れて行かれてしまった。
とりあえず、真相はバカみたいな事だったが……。
《ざわざわざわ……》
この騒ぎをどうしよう……真実なんて話せるわけもないし。
かといって、このままにしておいたらお化け屋敷を続けられないかもしれない。
んー……こうなったら……。
「あーみんな。ここは俺に任せてくれないか?」
「任せるって何を?」
よし、香夏子が反応してくれた。
「ばあちゃんって霊感が強くてさ、これによく似た話を聞いていたのを思い出したんだ。解決方法も聞いているぞ」
俺のばあちゃんはいたって普通だがな。
こう言った方がみんなは信じるだろう。
ごめん、ばあちゃん。
「本当? どうすればいいの?」
神野さんも、なんかごめん。
「盛り塩を部屋の四隅に置いて、念仏を唱えるんだよ」
なんかのテレビ番組で、そうやっていたのを見た事がある。
元凶が居ないから形だけになるけど、問題はなにもない。
「なるほど! すぐに塩を貰って来るね!」
「私も行く!」
神野さんと香夏子が走って塩を取りに行ってくれた。
その間に、それらしい念仏を考えておくか。
その後、盛り塩を置き、俺は適当な念仏を唱えた。
無論、元凶が居ないのだから怪奇現象が消え俺は称賛されたが……まったく嬉しくなかった。
ちなみに、この怪奇現象は蓮華高校で代々語り継がれる事になる。
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