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第五章 最後の悪魔四天王「食火のフレイザー」
7 『っ認めん! そんなの認めんぞおおおお!!』
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「大体の話はわかりました、わかりましたけど……」
ん? けど? けどなんだ、何か文句があるのか。
あ~いやあるか、こいつらは不安しかないものな……まったく、本当は聞きたくはないがしょうがないか。
「……何だ? 何か言いたいことがあるのなら言ってもいいぞ」
「そうですか? では、水路の位置は確かに池より下に作っていますが……その水路と池の距離が結構ありますよね、これでは結局手で水を運ばないといけなくなりませんか?」
チョハッ、何だそんな事か。甘いな……実に甘々だな。
「言ったであろうちゃんと考えてある、とな!」
先ほどとは違い決まったな、今度は我輩のチャームポイントであるこの歯を見せながらなのこの笑顔!
どうだ!? 少しは――ってしまった、この歯に関しては見せないようにしておったのに、何たる不覚! これで奴らに不審がられたら――。
「……? 何故、今更口元を手で隠しているんですか?」
え? 今更だと?
「ちょっと待て! それはどういう事だ!? 我輩のこの歯はいつも隠して――」
「は!? 何時何処で歯を隠していたんですか!? その特徴的な歯はアルムガムの時からずっと丸見えでしたよ! そもそも旅支度で口元にあった布を自分で取っていたじゃないですか」
「――――――――あ」
そう……だった……。
「……何故今まで黙っておったのだ?」
「え? 確かにかなり珍しいとは思いましたけど、堂々と見せているのに話す事がありますか? それにエリンの歯も同じじゃないですか」
「ん? この歯の事? これはアタシのチャームポイントだもん! ニッ」
違うわ! その歯は我輩のチャームポイントだよ!
「同じ歯でも勇者殿と違ってエリンの笑顔の方が良く似合うのぉ」
そん……な……自慢の歯が……我輩より……こいつの方が……似合っておる……だと?
「っ認めん! そんなもの認めんぞおおおお!!」
「何を認めんのかわかんがうるさい奴だのぉ、そんな事より先ほどのベルトラの質問に答えたらどうじゃ。確かに距離があ――」
「そんな事だと!? これは我輩にとって――がっ」
じっ爺さんの奴いきなり両肩に手を叩きつけてきおったぞ!
「勇・者・殿、わしは嫌じゃからな、水を運ぶのは」
「わっわかっ、つっ続きを……話すから、その手を、どかせ――プハッ、ぜぇぜぇ」
お~痛……り両肩が外れるかと思ったわ!! まったく手加減という物を考えろ。
我輩の話は一時置いておくしかないか、いや見えていたとはいえ何も追求されなかったのだ自分から蒸し返すのも……あ~くそ!
「……わかった、話を戻すぞ」
「デールから話しが外れたのに……」
「――そんな水を運ぶ事なんぞせん、ベルトラの斬硬刀で地面を斬って水路を作りツルの水路と繋げるのだからな。ああ、斬った部分は爺さんがどかしていけばいい――」
「な!? 斬硬刀をそんな事に使えと言うんですか!?」
「何でわしがそんな事をせねばならんのじゃ!?」
ちっ、やはり文句を言うか。
「仕方あるまい、不満があるのなら他に手があるのか? あるなら聞かせてもらおうか」
とはいってももうフェリシアがどんどん作業を続けておるから今更辞められんと思うが。
「……………………わかりました。わかりましたけどそれだと私、ダリル様、フェリシアが苦労するだけでデール殿は何もしてないですよね」
う、痛いところを。
「いや、なんだ、我輩は……そう! 頭脳を担当しておるではないか、何もしていないのはそこの精霊だろう!?」
「え゛!? いやいや! デールがアタシに対して何も言わないからする事がなかっただけじゃん!」
あ~我輩の背後が実にうるさい。
「……どうも納得いきませんが、一時その話は置いといて――」
「ちょ!? ベル! アタシの話を置いとかないでよ!!」
「しかし地面の水路を作った所で今水を流しては意味がないではないですか」
「ああ、そこはツルの水路の手前あたりで氷魔法で水を凍らせて蓋をする、そして合図とともに蓋にしていた氷を砕けば一気に水が流れるという寸法だ」
「なるほど……」
「ふむ、話はわかったが、その氷を割るのは誰がやるんじゃ?」
割る奴だと? そんなの決まっておるではないか。
※
さて、水路の準備も出来、フレイザーのいる洞窟前まで来たがあいつは中に――お、おったおった本当に中が明るくて人陰が見えるな。
後はどうやってフレイザーを表に出すか――。
「フレイザー!! そこから出てきて私と勝負しなさい!」
はっ!? いきなり何を叫んでおるのだこいつは!?
「いやいや! そんな事で出てくるわけがないだろ!」
『そうだね~外に出る気ない奴に出てこいって言っても無駄だって』
そうだな、例えばお前とかお前とかお前とかな……。
「っ!! でしたら私が直接洞窟に入るまでです!!」
おおい! 自分から死地に向かってどうする!
「落ち着け! 洞窟の中ではフレイザーの火で丸焼きにされるだけだ!」
「離して下さい!! っフレイザー!!」
ぐぬぬぬぬ! なんという馬鹿力なのだこいつは、ベルトラってこんなに力あったか!?
「くっエリン! お前も出てきてこいつを止めるのを手伝え!!」
『今、身体強化している所にアタシが出ちゃうと強化が切れてその瞬間にベルが洞窟に入っちゃう! デールが何としてでも止めて!』
何だと!? 身体強化しているのに抑えきれそうにないのは何故だ、これが俗に言う怒りの力という奴なのか? って関心している場合ではない、どうする、一度ベルトラを眠らせて退くか?
「フレイザァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
うーむ……この状態で睡眠魔法が効くとは到底思えない。
しかし、もうこれ以上……止めるのも限界が――。
《……うるさいです、ね……父の敵? そのような事で騒がしくしないでほしいです。何より私は今その様な戦闘の気分ではありません。なのでここから去りなさい、命拾いをしました、ね人げ……――っ!? その剣は!! ……フハハハハ! いえ……気が変わりました――》
「――いいでしょう、相手をしてあげますよ――」
フレイザーの奴が出てきって…………え!? ええええ!? フ、フレイザーの火の髪が……あんなに燃え立ちあがっていた火の髪が……。
「――私の自慢の髪をこんなにしたあいつの剣を持つ人間よ!!」
勢いを失って弱々しい火の丸刈りの状態になっておるだとおおおおおおおお!?
ん? けど? けどなんだ、何か文句があるのか。
あ~いやあるか、こいつらは不安しかないものな……まったく、本当は聞きたくはないがしょうがないか。
「……何だ? 何か言いたいことがあるのなら言ってもいいぞ」
「そうですか? では、水路の位置は確かに池より下に作っていますが……その水路と池の距離が結構ありますよね、これでは結局手で水を運ばないといけなくなりませんか?」
チョハッ、何だそんな事か。甘いな……実に甘々だな。
「言ったであろうちゃんと考えてある、とな!」
先ほどとは違い決まったな、今度は我輩のチャームポイントであるこの歯を見せながらなのこの笑顔!
どうだ!? 少しは――ってしまった、この歯に関しては見せないようにしておったのに、何たる不覚! これで奴らに不審がられたら――。
「……? 何故、今更口元を手で隠しているんですか?」
え? 今更だと?
「ちょっと待て! それはどういう事だ!? 我輩のこの歯はいつも隠して――」
「は!? 何時何処で歯を隠していたんですか!? その特徴的な歯はアルムガムの時からずっと丸見えでしたよ! そもそも旅支度で口元にあった布を自分で取っていたじゃないですか」
「――――――――あ」
そう……だった……。
「……何故今まで黙っておったのだ?」
「え? 確かにかなり珍しいとは思いましたけど、堂々と見せているのに話す事がありますか? それにエリンの歯も同じじゃないですか」
「ん? この歯の事? これはアタシのチャームポイントだもん! ニッ」
違うわ! その歯は我輩のチャームポイントだよ!
「同じ歯でも勇者殿と違ってエリンの笑顔の方が良く似合うのぉ」
そん……な……自慢の歯が……我輩より……こいつの方が……似合っておる……だと?
「っ認めん! そんなもの認めんぞおおおお!!」
「何を認めんのかわかんがうるさい奴だのぉ、そんな事より先ほどのベルトラの質問に答えたらどうじゃ。確かに距離があ――」
「そんな事だと!? これは我輩にとって――がっ」
じっ爺さんの奴いきなり両肩に手を叩きつけてきおったぞ!
「勇・者・殿、わしは嫌じゃからな、水を運ぶのは」
「わっわかっ、つっ続きを……話すから、その手を、どかせ――プハッ、ぜぇぜぇ」
お~痛……り両肩が外れるかと思ったわ!! まったく手加減という物を考えろ。
我輩の話は一時置いておくしかないか、いや見えていたとはいえ何も追求されなかったのだ自分から蒸し返すのも……あ~くそ!
「……わかった、話を戻すぞ」
「デールから話しが外れたのに……」
「――そんな水を運ぶ事なんぞせん、ベルトラの斬硬刀で地面を斬って水路を作りツルの水路と繋げるのだからな。ああ、斬った部分は爺さんがどかしていけばいい――」
「な!? 斬硬刀をそんな事に使えと言うんですか!?」
「何でわしがそんな事をせねばならんのじゃ!?」
ちっ、やはり文句を言うか。
「仕方あるまい、不満があるのなら他に手があるのか? あるなら聞かせてもらおうか」
とはいってももうフェリシアがどんどん作業を続けておるから今更辞められんと思うが。
「……………………わかりました。わかりましたけどそれだと私、ダリル様、フェリシアが苦労するだけでデール殿は何もしてないですよね」
う、痛いところを。
「いや、なんだ、我輩は……そう! 頭脳を担当しておるではないか、何もしていないのはそこの精霊だろう!?」
「え゛!? いやいや! デールがアタシに対して何も言わないからする事がなかっただけじゃん!」
あ~我輩の背後が実にうるさい。
「……どうも納得いきませんが、一時その話は置いといて――」
「ちょ!? ベル! アタシの話を置いとかないでよ!!」
「しかし地面の水路を作った所で今水を流しては意味がないではないですか」
「ああ、そこはツルの水路の手前あたりで氷魔法で水を凍らせて蓋をする、そして合図とともに蓋にしていた氷を砕けば一気に水が流れるという寸法だ」
「なるほど……」
「ふむ、話はわかったが、その氷を割るのは誰がやるんじゃ?」
割る奴だと? そんなの決まっておるではないか。
※
さて、水路の準備も出来、フレイザーのいる洞窟前まで来たがあいつは中に――お、おったおった本当に中が明るくて人陰が見えるな。
後はどうやってフレイザーを表に出すか――。
「フレイザー!! そこから出てきて私と勝負しなさい!」
はっ!? いきなり何を叫んでおるのだこいつは!?
「いやいや! そんな事で出てくるわけがないだろ!」
『そうだね~外に出る気ない奴に出てこいって言っても無駄だって』
そうだな、例えばお前とかお前とかお前とかな……。
「っ!! でしたら私が直接洞窟に入るまでです!!」
おおい! 自分から死地に向かってどうする!
「落ち着け! 洞窟の中ではフレイザーの火で丸焼きにされるだけだ!」
「離して下さい!! っフレイザー!!」
ぐぬぬぬぬ! なんという馬鹿力なのだこいつは、ベルトラってこんなに力あったか!?
「くっエリン! お前も出てきてこいつを止めるのを手伝え!!」
『今、身体強化している所にアタシが出ちゃうと強化が切れてその瞬間にベルが洞窟に入っちゃう! デールが何としてでも止めて!』
何だと!? 身体強化しているのに抑えきれそうにないのは何故だ、これが俗に言う怒りの力という奴なのか? って関心している場合ではない、どうする、一度ベルトラを眠らせて退くか?
「フレイザァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
うーむ……この状態で睡眠魔法が効くとは到底思えない。
しかし、もうこれ以上……止めるのも限界が――。
《……うるさいです、ね……父の敵? そのような事で騒がしくしないでほしいです。何より私は今その様な戦闘の気分ではありません。なのでここから去りなさい、命拾いをしました、ね人げ……――っ!? その剣は!! ……フハハハハ! いえ……気が変わりました――》
「――いいでしょう、相手をしてあげますよ――」
フレイザーの奴が出てきって…………え!? ええええ!? フ、フレイザーの火の髪が……あんなに燃え立ちあがっていた火の髪が……。
「――私の自慢の髪をこんなにしたあいつの剣を持つ人間よ!!」
勢いを失って弱々しい火の丸刈りの状態になっておるだとおおおおおおおお!?
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