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8章 生活の強化
2、異世界の外来種
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って、今は驚いて固まっている場合じゃない。
僕も早く逃げないと!
「えーと、えーと……」
逃げるとすれば、やっぱり高台に登った方が良いよな。
幸いにもこの辺りには大きな岩があちらこちらにある。
岩のどれかに登って、その上でアリサを引き上げて避難する。
よし、それで行こう。
僕の急いで近くにある大きな岩に駆け出そうとした。
「ちょっと 待って! 逃げちゃ、駄目!」
「……へっ?」
アリサの叫びで足が止まった。
今逃げちゃ駄目とか言った?
……いやいや、そんなわけないか。
この状況で逃げちゃ駄目なんてありえないものな。
何かの聞き間違いだろう。
さっ早く岩に登って――。
「リョー! 逃げないで!!」
「はあっ!?」
聞き間違いじゃない。
間違いなく逃げないでって叫んでいる。
この状況で逃げるなって、どういう事だよ!?
「お願い、だからあああああああ!!」
「えっ? あっ? どっ? ええっ?」
今すぐ逃げだしたい、しかしアリサは逃げるなと叫ぶ。
僕は混乱して、その場で二の足を踏んでいる間にアリサは僕の目の前まで来ていた。
「はあ~……はあ~……そのまま、じっとしててね!」
そう言うと、アリサはサッと僕の背後に回り込んだ。
「……へ? ――ええっ!?」
ちょっと待ってくれよ!
逃げるなって言っていたのは、僕を盾にする気だったの!?
いやいやいやいや、無理だって! あの猪鹿蝶、僕と同じくらいの大きさがあるんだよ!?
あんなのが突撃してきたら簡単に弾き飛ばされちゃうよ!!
『ブモーッ!!』
振り返ると、雄叫びをあげ真っ直ぐこっちへと突っ込んでくる猪鹿蝶の姿。
駄目だ、今から逃げようにももう時間が無い。
直前に回避しても後ろにはアリサがいるからそんなことは出来ない。
つまり……。
「……終わった」
僕は逃げる事を諦め、目を瞑りその場に立ち尽くした。
こんな形で終わるとはな……アリサの言う事を聞かず、逃げておくべきだった。
はあー今更過ぎる後悔だからら、もう考えるのは止めよう。
「……」
……突撃の衝撃ってどのくらいなんだろう。
やっぱり痛いんだろうな……それはいやだな……。
「…………」
……あれ? いっこうに猪鹿蝶が来る気配が無いぞ。
あの突進のスピードから考えて、もうとっくに僕に当たってもおかしくないんだけどな。
僕は不審に思い、恐る恐る目を空けた。
『……』
「……」
すると、立ち止まっている猪鹿蝶と目が合った。
なんで? どうして、止まって僕の方をじっと見つめているんだ。
『……』
「……」
猪鹿蝶とのにらめっこが数秒続いた後、ふいに猪鹿蝶が目線を外した。
そして回れ右をして森の中へと走って行って姿が見えなくなった。
「…………助……かった……?」
安堵したと同時に膝がめちゃくちゃ震え出した。
ああ! すごく怖かった!
「…………行った?」
背後に隠れていたアリサが、辺りをキョロキョロを見わたしながら前に出て来た。
「……いない……ね。ふぅ~……リョーが居てくれて、良かったよ~」
僕が? それはどういう意味なんだよ。
色々とわからない事だらけだ。
猪鹿蝶の動きは明らかに不自然だったし、アリサの叫びも行動もおかしい。
一体どういう事なのかちゃんと説明してもらわないと。
「すーはーすはー」
深呼吸をして、気持ちを落ち着かせて……よし、膝の震えが止まった。
「ええと、今のって……なに?」
「イノシカチョウ、だよ」
マジかよ。
名前、そのまんまじゃないか。
いくら異世界だからといって、花札の役の動物がこの世界にいるなんて思いもしなかった。
「びっくり、したでしょ。リョーの世界にいる動物が、この世界にいた事に」
そりゃあ驚くよ。
だって猪鹿蝶なん……て?
「ちょ、ちょっと待って、僕の世界にいる動物だって?」
猪鹿蝶という言葉はある。
猪、鹿、蝶とそれぞれはいる。
けど、全部混じった動物は存在しないっての。
「あれ、違うの? イノシカチョウは、異世界人が作り出した動物だから、リョーの世界の動物かと、思っていたんだけど」
「はあ!? いないいない! 猪鹿蝶なんていないよ」
あんな動物が僕の世界に居たら怖すぎるよ。
そもそも、異世界人も所詮は人間だから特殊な技術が無いと動物なんて作り出せるわけが……あったわ。異世界人だからこそ出来る事じゃないか。
それは女神様から貰える能力だ。
創造系の能力を貰っているのなら猪鹿蝶を生み出す事は恐らく簡単だろう。
くそっなんの能力も貰ってない僕からしたら、なんて羨ましい能力なんだ!
今の無人島生活にめちゃくちゃほしい能力だよ。
「そう、なんだ。異世界に住む動物だから、異世界人を見ると逃げだす、そう思ってたんだけど、違うのか」
「異世界人を見ると逃げだす? ああ! それで、僕に逃げるなって言ったのか!」
「そういう事」
猪鹿蝶が去って行った理由が分かった。
なんだよ、それを先に説明してほしかったな。
知っていたら、あんな恐怖を味わい事が無かったし。
まぁあの状態で説明するのは無理か……アリサも必死に逃げていたものな。
「ん~……じゃあ何で、だろ?」
そんなの僕に聞かれても困る。
こればかりは、作り出した本人しかわからない。
僕の憶測だと、自分が襲われない様に設定したら異世界人全員が対象になってしまった……そんな感じなんだろうか。
とはいえ、こんなちょいミスをしてしまった様な憶測をアリサに話しても意味は無いか。
アリサも確証のある話が聞きたいだろうし、ここは適当に濁しておこう。
「さ、さあ? 作った本人じゃないからわからないよ」
「それも、そうよね。あっでも、1つわかった事、あるわ」
「な、何?」
僕は何一つわからない。
「卵芋の、犯人。ほぼ間違いなく、あのイノシカチョウだわ」
あーなるほど、あいつが食っていたのか。
貴重な食材を食いやがって……食料……あっ。
「あ、あのさ、猪鹿蝶って……食べられる?」
「うん。ちょっと、独特な臭みは、あるけどね」
「じゃあ、捕まえられる事が出来れば……肉を手に入れられる……?」
肉が食える! それだけですごく魅力的!
しかも干し肉や燻製といった魚以外の保存食も作れる。
これは、なんとしてでも捕まえなければ!
「捕まえる、か……ん~~~~~~~、それは、かなり難しいな」
アリサがめちゃくちゃ渋い顔になっている。
「ぼ、僕が居るから?」
僕がいると逃げだすからな。
でも、設置型のトラップを作ればそこは全く問題ないと思うんだけど……。
「それだけ、じゃないわ。イノシカチョウってね、とにかく縄張りを、広く持ちたい習性あるの。で、縄張り意識も強くて、常に縄張り範囲を、歩き回っているのよ」
縄張りを歩き回っている。
その話を聞く限り別に普通の事だと思うし、何が問題なのかもわからん。
「うちが1人っきりの時、何回もあったのに、今日初めて襲われた……となると、あのイノシカチョウは、この島全体を自分の縄張りと考えて、歩き回っている可能性、あるわ」
「――あっ! そういう事か!」
この無人島はかなり大きい。
猪鹿蝶がどこをどう歩き回っているのか全く把握が出来ない。
設置系の罠は、対象の動物がどう動いているのかを把握していないとうまくかからない。
探し出して狩るにしても、島全体なんて無理。
おまけに僕という異世界人の存在がいるから見つけても逃げられる。
なるほど、渋い顔にもなるはずだわ……。
僕も早く逃げないと!
「えーと、えーと……」
逃げるとすれば、やっぱり高台に登った方が良いよな。
幸いにもこの辺りには大きな岩があちらこちらにある。
岩のどれかに登って、その上でアリサを引き上げて避難する。
よし、それで行こう。
僕の急いで近くにある大きな岩に駆け出そうとした。
「ちょっと 待って! 逃げちゃ、駄目!」
「……へっ?」
アリサの叫びで足が止まった。
今逃げちゃ駄目とか言った?
……いやいや、そんなわけないか。
この状況で逃げちゃ駄目なんてありえないものな。
何かの聞き間違いだろう。
さっ早く岩に登って――。
「リョー! 逃げないで!!」
「はあっ!?」
聞き間違いじゃない。
間違いなく逃げないでって叫んでいる。
この状況で逃げるなって、どういう事だよ!?
「お願い、だからあああああああ!!」
「えっ? あっ? どっ? ええっ?」
今すぐ逃げだしたい、しかしアリサは逃げるなと叫ぶ。
僕は混乱して、その場で二の足を踏んでいる間にアリサは僕の目の前まで来ていた。
「はあ~……はあ~……そのまま、じっとしててね!」
そう言うと、アリサはサッと僕の背後に回り込んだ。
「……へ? ――ええっ!?」
ちょっと待ってくれよ!
逃げるなって言っていたのは、僕を盾にする気だったの!?
いやいやいやいや、無理だって! あの猪鹿蝶、僕と同じくらいの大きさがあるんだよ!?
あんなのが突撃してきたら簡単に弾き飛ばされちゃうよ!!
『ブモーッ!!』
振り返ると、雄叫びをあげ真っ直ぐこっちへと突っ込んでくる猪鹿蝶の姿。
駄目だ、今から逃げようにももう時間が無い。
直前に回避しても後ろにはアリサがいるからそんなことは出来ない。
つまり……。
「……終わった」
僕は逃げる事を諦め、目を瞑りその場に立ち尽くした。
こんな形で終わるとはな……アリサの言う事を聞かず、逃げておくべきだった。
はあー今更過ぎる後悔だからら、もう考えるのは止めよう。
「……」
……突撃の衝撃ってどのくらいなんだろう。
やっぱり痛いんだろうな……それはいやだな……。
「…………」
……あれ? いっこうに猪鹿蝶が来る気配が無いぞ。
あの突進のスピードから考えて、もうとっくに僕に当たってもおかしくないんだけどな。
僕は不審に思い、恐る恐る目を空けた。
『……』
「……」
すると、立ち止まっている猪鹿蝶と目が合った。
なんで? どうして、止まって僕の方をじっと見つめているんだ。
『……』
「……」
猪鹿蝶とのにらめっこが数秒続いた後、ふいに猪鹿蝶が目線を外した。
そして回れ右をして森の中へと走って行って姿が見えなくなった。
「…………助……かった……?」
安堵したと同時に膝がめちゃくちゃ震え出した。
ああ! すごく怖かった!
「…………行った?」
背後に隠れていたアリサが、辺りをキョロキョロを見わたしながら前に出て来た。
「……いない……ね。ふぅ~……リョーが居てくれて、良かったよ~」
僕が? それはどういう意味なんだよ。
色々とわからない事だらけだ。
猪鹿蝶の動きは明らかに不自然だったし、アリサの叫びも行動もおかしい。
一体どういう事なのかちゃんと説明してもらわないと。
「すーはーすはー」
深呼吸をして、気持ちを落ち着かせて……よし、膝の震えが止まった。
「ええと、今のって……なに?」
「イノシカチョウ、だよ」
マジかよ。
名前、そのまんまじゃないか。
いくら異世界だからといって、花札の役の動物がこの世界にいるなんて思いもしなかった。
「びっくり、したでしょ。リョーの世界にいる動物が、この世界にいた事に」
そりゃあ驚くよ。
だって猪鹿蝶なん……て?
「ちょ、ちょっと待って、僕の世界にいる動物だって?」
猪鹿蝶という言葉はある。
猪、鹿、蝶とそれぞれはいる。
けど、全部混じった動物は存在しないっての。
「あれ、違うの? イノシカチョウは、異世界人が作り出した動物だから、リョーの世界の動物かと、思っていたんだけど」
「はあ!? いないいない! 猪鹿蝶なんていないよ」
あんな動物が僕の世界に居たら怖すぎるよ。
そもそも、異世界人も所詮は人間だから特殊な技術が無いと動物なんて作り出せるわけが……あったわ。異世界人だからこそ出来る事じゃないか。
それは女神様から貰える能力だ。
創造系の能力を貰っているのなら猪鹿蝶を生み出す事は恐らく簡単だろう。
くそっなんの能力も貰ってない僕からしたら、なんて羨ましい能力なんだ!
今の無人島生活にめちゃくちゃほしい能力だよ。
「そう、なんだ。異世界に住む動物だから、異世界人を見ると逃げだす、そう思ってたんだけど、違うのか」
「異世界人を見ると逃げだす? ああ! それで、僕に逃げるなって言ったのか!」
「そういう事」
猪鹿蝶が去って行った理由が分かった。
なんだよ、それを先に説明してほしかったな。
知っていたら、あんな恐怖を味わい事が無かったし。
まぁあの状態で説明するのは無理か……アリサも必死に逃げていたものな。
「ん~……じゃあ何で、だろ?」
そんなの僕に聞かれても困る。
こればかりは、作り出した本人しかわからない。
僕の憶測だと、自分が襲われない様に設定したら異世界人全員が対象になってしまった……そんな感じなんだろうか。
とはいえ、こんなちょいミスをしてしまった様な憶測をアリサに話しても意味は無いか。
アリサも確証のある話が聞きたいだろうし、ここは適当に濁しておこう。
「さ、さあ? 作った本人じゃないからわからないよ」
「それも、そうよね。あっでも、1つわかった事、あるわ」
「な、何?」
僕は何一つわからない。
「卵芋の、犯人。ほぼ間違いなく、あのイノシカチョウだわ」
あーなるほど、あいつが食っていたのか。
貴重な食材を食いやがって……食料……あっ。
「あ、あのさ、猪鹿蝶って……食べられる?」
「うん。ちょっと、独特な臭みは、あるけどね」
「じゃあ、捕まえられる事が出来れば……肉を手に入れられる……?」
肉が食える! それだけですごく魅力的!
しかも干し肉や燻製といった魚以外の保存食も作れる。
これは、なんとしてでも捕まえなければ!
「捕まえる、か……ん~~~~~~~、それは、かなり難しいな」
アリサがめちゃくちゃ渋い顔になっている。
「ぼ、僕が居るから?」
僕がいると逃げだすからな。
でも、設置型のトラップを作ればそこは全く問題ないと思うんだけど……。
「それだけ、じゃないわ。イノシカチョウってね、とにかく縄張りを、広く持ちたい習性あるの。で、縄張り意識も強くて、常に縄張り範囲を、歩き回っているのよ」
縄張りを歩き回っている。
その話を聞く限り別に普通の事だと思うし、何が問題なのかもわからん。
「うちが1人っきりの時、何回もあったのに、今日初めて襲われた……となると、あのイノシカチョウは、この島全体を自分の縄張りと考えて、歩き回っている可能性、あるわ」
「――あっ! そういう事か!」
この無人島はかなり大きい。
猪鹿蝶がどこをどう歩き回っているのか全く把握が出来ない。
設置系の罠は、対象の動物がどう動いているのかを把握していないとうまくかからない。
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