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2章 二人の逃走と追跡
レインの書~追跡・2~
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「はっ!」
異様な状況に一瞬パニックになってしまった。
おっ落ちつけ、アタシ……こういう時こそ冷静になって状況の把握をしないと。
まず考えられるのは操作系魔法でプレートアーマーを操っている事なんだけど……それは無理ね。
操作系魔法の範囲は術者から約2~3mほどが限界、それ以上だとほぼ動かせない。
オリバーでさえその壁は超えれなかった。
周辺はもちろん、樹の後ろにも人影なんてない。
まぁ可視魔法を使っているのなら話は別だけど……それも無いわね。
可視魔法は魔力の消費が多い。
プレートアーマーを操りつつ自分の姿を消すなんて、常に全力で走り続けている様なものだわ。
そんなの絶対に体力が続くわけがない。
となると、あのプレートアーマーの中にが入っている可能性なんだけど……。
「ガャッ!?」
プレートアーマーが大きな樹に向かって体当たりをしだした。
なるほど、絡みついて思う様に戦えないから樹に体当たりをしてジャイアントスネークにダメージを与えているのか。
となると、中に人が入っている可能性も無い。
あんな事をすれば自分へのダメージも半端ないし、何より頭が出ないほどサイズが合っていない人があんな動きが出来るわけがない。
となると、答えは一つ……アタシの目の前にいるのは首なし騎士・デュラハン。
どうして上位モンスターであるデュラハンがこんな所に居るのかわからないけど、状況的にはアタシを襲うとしたら丁度飛び出して来たジャイアントスネークとかち合ってしまったみたいね。
そんな偶然に助けられるなんて、アタシの悪運も強いわね。
「ギャッ! ギャッ!」
にしても、あのデュラハンはおかしいわ。
ジャイアントスネークなんて簡単に倒せる力を持っているのに、何故か樹に叩きつける。
……もしかして、何かしらの理由で弱体化をしている?
「シャアアッ!」
あ、ジャイアントスネークがデュラハンの体から離れて逃げて行った。
「……」
デュラハンが地面に落ちた自分の頭を拾って体に乗せて私の方に歩いて来た。
そして、アタシの目の前に右手を前に出して来た。
まずい、何かしらの魔法を使う気だわ!
そうはさせない! やられる前にやってやる!
「……っ! 悪霊たいさああああああああああああああああん!!」
全力で振ったメイスがデュラハンの頭にヒットし、クルクルと高速で回転しながら飛んで行った。
そしてガッシャーンと頭が地面に落ちた音がしたと同時に、頭のないプレートアーマーが倒れ込んだ。
「ふぅ~ふぅ~」
こんなに簡単に頭を吹き飛ばせたという事は、このデュラハンは弱体化していた事は確実ね。
これで倒せたのかな? 体の方は動く気配がないけど……。
「すぅ~はぁ~……」
いや、油断は禁物。
アタシは体の方も警戒しつつ頭の方へ歩いて行った。
「これでトドメよ! デュラハン!」
確実にデュラハンの頭を叩き潰す。
アタシはメイスを振り上げ……。
「――はあっ!」
デュラハンの頭に向かって勢いよく振り下ろした。
「やめて下さイ!!」
その瞬間、薄紫色の髪の女性が間に入ってデュラハンの頭に覆いかぶさった。
「なっ!? ――くっ!」
間一髪、何とかメイスを寸止めをできる事が出来た。
「……ふぅ~……あぶっな」
もう少しで女性の頭をたたき割っちゃうところだったわ。
そんな事、想像するだけで恐ろしい。
って、それよりも!
「ちょっと、貴女! 急に出てきたら危ないでしょ!」
全く何を考えているのよ。
しかも、デュラハンの頭を庇うだなんて。
「レイン様、駄目でス! 傷付けてはいけませン!」
……レイン様?
どうしてこの女性はアタシの名前を知っているのだろう。
「はあ? 何で貴女は私の名前を知っているのよ」
「お久しぶりでス、レイン様」
そう言いながら女性はアタシに対して振り向いた。
デュラハンの頭は女性の腕に抱きかかえられている。
この女性は一体何者かしら……?
「お久しぶりって……貴女は誰なの?」
う~ん、前髪が顔にかかっていて誰なのか全くわからない。
返答次第ではこの女性も取り押さえないといけないわね。
「ラティア・ストレイトでス」
「ストレイト? ……もしかして、フランクさんの娘さん?」
「はい、そうでス」
やっぱりそうか。
確か10年ほど前に会ったっきりねよね。
いや~子供だったけど、立派な大人の女性なったわね。
それにしても、なんでラティアちゃんがこんな所に……ん? 待てよ。
「……フランクさんの娘……死霊魔術師……デュラハン……庇う……もしかしたら……」
何者かが死霊魔術師であるラティアちゃんの力に目を付けた。
そして言葉巧みにラティアちゃんを騙し、死霊魔術を使わせてデュラハンを蘇らせた……その可能性があるわね。
「……ねぇラティアちゃん、その頭がナニかわかっているの?」
「無論ですヨ。私が蘇らせましたかラ」
「っ! やっぱり死霊魔術で!」
ラティアちゃんがこのデュラハンを蘇らせたことは確実だった。
やられた、モンスターが人間の死霊魔術師を利用してこいつを!
「はい、そうでス」
は? 笑顔?
今顔はよく見えないけど、ラティアちゃんの口元は確かに緩んでいた。
……そうか……そうだったんだ、アタシは思い違いをしていた。
「この頭の中にはアー……」
「……全部分かったわ」
アタシの予想は当たってはいた。
でも、外した部分もあった。
ラティアちゃんは何者かに言葉巧みで騙しているんじゃない。
「……ス様の……えッ?」
「ラティアちゃん、貴女はそのデュラハンに操られている!」
異様な状況に一瞬パニックになってしまった。
おっ落ちつけ、アタシ……こういう時こそ冷静になって状況の把握をしないと。
まず考えられるのは操作系魔法でプレートアーマーを操っている事なんだけど……それは無理ね。
操作系魔法の範囲は術者から約2~3mほどが限界、それ以上だとほぼ動かせない。
オリバーでさえその壁は超えれなかった。
周辺はもちろん、樹の後ろにも人影なんてない。
まぁ可視魔法を使っているのなら話は別だけど……それも無いわね。
可視魔法は魔力の消費が多い。
プレートアーマーを操りつつ自分の姿を消すなんて、常に全力で走り続けている様なものだわ。
そんなの絶対に体力が続くわけがない。
となると、あのプレートアーマーの中にが入っている可能性なんだけど……。
「ガャッ!?」
プレートアーマーが大きな樹に向かって体当たりをしだした。
なるほど、絡みついて思う様に戦えないから樹に体当たりをしてジャイアントスネークにダメージを与えているのか。
となると、中に人が入っている可能性も無い。
あんな事をすれば自分へのダメージも半端ないし、何より頭が出ないほどサイズが合っていない人があんな動きが出来るわけがない。
となると、答えは一つ……アタシの目の前にいるのは首なし騎士・デュラハン。
どうして上位モンスターであるデュラハンがこんな所に居るのかわからないけど、状況的にはアタシを襲うとしたら丁度飛び出して来たジャイアントスネークとかち合ってしまったみたいね。
そんな偶然に助けられるなんて、アタシの悪運も強いわね。
「ギャッ! ギャッ!」
にしても、あのデュラハンはおかしいわ。
ジャイアントスネークなんて簡単に倒せる力を持っているのに、何故か樹に叩きつける。
……もしかして、何かしらの理由で弱体化をしている?
「シャアアッ!」
あ、ジャイアントスネークがデュラハンの体から離れて逃げて行った。
「……」
デュラハンが地面に落ちた自分の頭を拾って体に乗せて私の方に歩いて来た。
そして、アタシの目の前に右手を前に出して来た。
まずい、何かしらの魔法を使う気だわ!
そうはさせない! やられる前にやってやる!
「……っ! 悪霊たいさああああああああああああああああん!!」
全力で振ったメイスがデュラハンの頭にヒットし、クルクルと高速で回転しながら飛んで行った。
そしてガッシャーンと頭が地面に落ちた音がしたと同時に、頭のないプレートアーマーが倒れ込んだ。
「ふぅ~ふぅ~」
こんなに簡単に頭を吹き飛ばせたという事は、このデュラハンは弱体化していた事は確実ね。
これで倒せたのかな? 体の方は動く気配がないけど……。
「すぅ~はぁ~……」
いや、油断は禁物。
アタシは体の方も警戒しつつ頭の方へ歩いて行った。
「これでトドメよ! デュラハン!」
確実にデュラハンの頭を叩き潰す。
アタシはメイスを振り上げ……。
「――はあっ!」
デュラハンの頭に向かって勢いよく振り下ろした。
「やめて下さイ!!」
その瞬間、薄紫色の髪の女性が間に入ってデュラハンの頭に覆いかぶさった。
「なっ!? ――くっ!」
間一髪、何とかメイスを寸止めをできる事が出来た。
「……ふぅ~……あぶっな」
もう少しで女性の頭をたたき割っちゃうところだったわ。
そんな事、想像するだけで恐ろしい。
って、それよりも!
「ちょっと、貴女! 急に出てきたら危ないでしょ!」
全く何を考えているのよ。
しかも、デュラハンの頭を庇うだなんて。
「レイン様、駄目でス! 傷付けてはいけませン!」
……レイン様?
どうしてこの女性はアタシの名前を知っているのだろう。
「はあ? 何で貴女は私の名前を知っているのよ」
「お久しぶりでス、レイン様」
そう言いながら女性はアタシに対して振り向いた。
デュラハンの頭は女性の腕に抱きかかえられている。
この女性は一体何者かしら……?
「お久しぶりって……貴女は誰なの?」
う~ん、前髪が顔にかかっていて誰なのか全くわからない。
返答次第ではこの女性も取り押さえないといけないわね。
「ラティア・ストレイトでス」
「ストレイト? ……もしかして、フランクさんの娘さん?」
「はい、そうでス」
やっぱりそうか。
確か10年ほど前に会ったっきりねよね。
いや~子供だったけど、立派な大人の女性なったわね。
それにしても、なんでラティアちゃんがこんな所に……ん? 待てよ。
「……フランクさんの娘……死霊魔術師……デュラハン……庇う……もしかしたら……」
何者かが死霊魔術師であるラティアちゃんの力に目を付けた。
そして言葉巧みにラティアちゃんを騙し、死霊魔術を使わせてデュラハンを蘇らせた……その可能性があるわね。
「……ねぇラティアちゃん、その頭がナニかわかっているの?」
「無論ですヨ。私が蘇らせましたかラ」
「っ! やっぱり死霊魔術で!」
ラティアちゃんがこのデュラハンを蘇らせたことは確実だった。
やられた、モンスターが人間の死霊魔術師を利用してこいつを!
「はい、そうでス」
は? 笑顔?
今顔はよく見えないけど、ラティアちゃんの口元は確かに緩んでいた。
……そうか……そうだったんだ、アタシは思い違いをしていた。
「この頭の中にはアー……」
「……全部分かったわ」
アタシの予想は当たってはいた。
でも、外した部分もあった。
ラティアちゃんは何者かに言葉巧みで騙しているんじゃない。
「……ス様の……えッ?」
「ラティアちゃん、貴女はそのデュラハンに操られている!」
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