42 / 75
6章 二人の戦闘と取逃
レインの書~取逃・6~
しおりを挟む
とはいえ、これで帝国の裏の一部を握れるのは大きい。
ここは証拠になる書類関係をジョシュアに集めて貰って、アタシは上にあがって逃げ道を確認してこよう。
この枚数だとアタシの場合、数枚は証拠品見逃してしまう可能性があるしね。
その点は細かいところまで見れるジョシュアがするのが一番。
「ジョシュア、帝国の幹部とのつながりがある書類を集めておいて。それまでアタシは出口の安全確保をしてくるわ」
「いいけど、その体で大丈夫?」
「戦闘さえしなければ大丈夫よ」
けど、もしデュラハンが居たら……。
「……デュラハンが居ても突撃しないでね……」
「うぐっ!」
心を読まれてしまった。
「はあー……今は痛み止めが効いているだけで、怪我自体は治っていないんだからね。お願いだから無茶な事はしないでよ」
笑顔だけどジョシュアの目が笑っていない。
温厚な人ほど、こういう目をするのが一番怖いのよね。
「……はい。じゃあ行ってきます……」
アタシはジョシュアの目線を外しそそくさと部屋の外に出た。
いや~久々に見たわね、ジョシュアのあの目。
※
辺りを警戒しつつ通路を少し進むと階段を発見。
アタシはゆっくりとその階段を上り、上の階へと進んだ。
「……静かね」
何も物音がしない。
この階には誰もいないような感じがする。
いや、油断をしては駄目だ。
アタシはジョシュアみたいに索敵能力がいいわけでもないもの。
ここの通路も慎重に進んで……。
「?」
通路の先が明るいわね。
出口が近いのかしら? ……いや、それはおかしい。
アタシが落ちたのは施設の奥の方、少し歩いた程度で出口があるわけがない。
となると、考えられるのは一つ。
「やっぱり、部屋から光が漏れ出てる……」
それもアタシが扉をぶっ壊した部屋だわ。
となると、部屋の中にはデュラハンがいる可能性がある。
ジョシュアに釘を刺されたけど、覗く位はいいわよ……ね?
戦う訳じゃないし……うん、今は気持ちも落ち付いているから大丈夫大丈夫。
そう自分に言い聞かせて、部屋の中を覗き込んでみた。
「…………いないか」
部屋の中にはデュラハン、使い魔、ラティアちゃん、そしてサソリ型モンスターの姿もなかった。
さっきと違うのは、壁に大きな穴が空いていてそこから外が見えている。
あの穴を開けたはデュラハンかしら?
出口に行くのは面倒くさい的な感じで……だとすれば、すごい横着な奴ね。
「ん? 何か落ちてる」
ふと、こぶし大のほどある紫色の石が床に落ちているのが目に入った。
アタシは床が崩れない様に注意しつつ部屋の中に入り、その石を手に取った。
「……これって魔石だわ」
こんな物、アタシが穴に落ちる前には無かったと思うけど……壁に空いた穴……床に落ちている魔石……あ、もしかしたらあのサソリ型モンスターに埋め込まれていた奴かも。
どういう意図があったのかわからないけど、デュラハンが日の光でサソリ型モンスターを倒したと考えられるわね。
なら証拠になるかわからないけど、一応これも回収してっと……ついでに、この部屋も書類があるから何枚か拾っていきましょ。
もしかしたら、物的証拠になるものがあるかもしれないしね。
アタシは散らばっていた紙を数枚適当に拾い上げ、床が抜けるかもしれない部屋から抜け出し通路に出た。
「……う~ん、拾ったのを見てもやっぱり何を書いてあるのかよくわから……ベリオーブ・セイジの人工妖精論?」
名前だけならアタシでも知っている。
錬金術師ベリオーブの事よね。
ここは魔晶石や魔石の研究をしていたのだから、それらに関わっているベリオーブの資料があっても不思議じゃない。
けど、なんだろう……何かが引っかかる。
そんな奇妙な思いを持ちつつ、ベリオーブの資料を流し読みをしているとある町の名前が書いてあった。
山の町【ヴァルガ】、鉱石の加工技術の職人たちが住んでいる町。
地下にあった魔晶石や魔石をヴァルガの職人に頼んで加工をしてもらっていたっぽい。
その職人たちが実験の内容まで知っていたかどうかはわからないけど、これも持ってひとまずジョシュアの元へ戻ろう。
出口はここに出来ていた事だしね。
※
「どう?」
魔樹の部屋に戻ると、ジョシュアは何枚もの紙を道具袋に詰め込んでいるところだった。
ええ……そんなにあったの? 思ったより闇が深そうね、これ。
「あ、おかえり。こっちはばっちりだよ、そっちは?」
「デュラハン達の姿は無し。サソリ型モンスターもデュラハンにやられたみたい。で、恐らくこの魔石がサソリ型モンスターに組み込まれていたんだと思う。後、こんな物も見つけたわ」
手にしていた魔石とベリオーブの資料をジョシュアに渡した。
ジョシュアは興味深そうに魔石を見た後、資料に目を通し始めた。
「……ベリオーブの人工妖精論か。サソリ型モンスターの実験にはこれを元にして行われていたみたいだね」
「……そこにヴァルガの名前があるでしょ? そこに行ってみようと思うの」
「え? 別にいいけど……デュラハンを追わなくていいの?」
アタシの言葉が意外だったのか、ジョシュアが不思議そうな顔をしている。
何でそんな不思議そうな顔をしているのよ。
「その町にデュラハンが向かったと思うのよ」
「どうして?」
「なんとなく」
「なんとなくって!」
そう、これは完全にアタシの勘。
資料に書かれていただけだから、デュラハンが向かったのかどうかなんてわからない。
でも、何故かそこへ向かったという自信があった。
「アタシでもよくわからない。ただデュラハンはヴァルガに向かったって確信だけはあるの」
「…………信じてもいいの、それ?」
「アタシの勘を信じ……」
言い切る前に、アタシは口を塞いだ。
《勘違いに注意》という言葉が頭を過ぎったからだ。
もしかしたら、通路の事じゃなくてヴァルガへ向かう事が勘違いだとすれば?
「…………よし、マレスに戻りましょう」
あの占い師に、もう一度ちゃんと占ってもらった方がいい!
アタシ達は急いでマレスへ戻り、ジョシュアと一緒に占い師を探した。
しかし、占い師を見つけることは出来なかった。
あの占い師は一体何者だったのだろうと思いつつ、デュラハンの事を聞いておくべきだったと後悔しまくるアタシであった。
ここは証拠になる書類関係をジョシュアに集めて貰って、アタシは上にあがって逃げ道を確認してこよう。
この枚数だとアタシの場合、数枚は証拠品見逃してしまう可能性があるしね。
その点は細かいところまで見れるジョシュアがするのが一番。
「ジョシュア、帝国の幹部とのつながりがある書類を集めておいて。それまでアタシは出口の安全確保をしてくるわ」
「いいけど、その体で大丈夫?」
「戦闘さえしなければ大丈夫よ」
けど、もしデュラハンが居たら……。
「……デュラハンが居ても突撃しないでね……」
「うぐっ!」
心を読まれてしまった。
「はあー……今は痛み止めが効いているだけで、怪我自体は治っていないんだからね。お願いだから無茶な事はしないでよ」
笑顔だけどジョシュアの目が笑っていない。
温厚な人ほど、こういう目をするのが一番怖いのよね。
「……はい。じゃあ行ってきます……」
アタシはジョシュアの目線を外しそそくさと部屋の外に出た。
いや~久々に見たわね、ジョシュアのあの目。
※
辺りを警戒しつつ通路を少し進むと階段を発見。
アタシはゆっくりとその階段を上り、上の階へと進んだ。
「……静かね」
何も物音がしない。
この階には誰もいないような感じがする。
いや、油断をしては駄目だ。
アタシはジョシュアみたいに索敵能力がいいわけでもないもの。
ここの通路も慎重に進んで……。
「?」
通路の先が明るいわね。
出口が近いのかしら? ……いや、それはおかしい。
アタシが落ちたのは施設の奥の方、少し歩いた程度で出口があるわけがない。
となると、考えられるのは一つ。
「やっぱり、部屋から光が漏れ出てる……」
それもアタシが扉をぶっ壊した部屋だわ。
となると、部屋の中にはデュラハンがいる可能性がある。
ジョシュアに釘を刺されたけど、覗く位はいいわよ……ね?
戦う訳じゃないし……うん、今は気持ちも落ち付いているから大丈夫大丈夫。
そう自分に言い聞かせて、部屋の中を覗き込んでみた。
「…………いないか」
部屋の中にはデュラハン、使い魔、ラティアちゃん、そしてサソリ型モンスターの姿もなかった。
さっきと違うのは、壁に大きな穴が空いていてそこから外が見えている。
あの穴を開けたはデュラハンかしら?
出口に行くのは面倒くさい的な感じで……だとすれば、すごい横着な奴ね。
「ん? 何か落ちてる」
ふと、こぶし大のほどある紫色の石が床に落ちているのが目に入った。
アタシは床が崩れない様に注意しつつ部屋の中に入り、その石を手に取った。
「……これって魔石だわ」
こんな物、アタシが穴に落ちる前には無かったと思うけど……壁に空いた穴……床に落ちている魔石……あ、もしかしたらあのサソリ型モンスターに埋め込まれていた奴かも。
どういう意図があったのかわからないけど、デュラハンが日の光でサソリ型モンスターを倒したと考えられるわね。
なら証拠になるかわからないけど、一応これも回収してっと……ついでに、この部屋も書類があるから何枚か拾っていきましょ。
もしかしたら、物的証拠になるものがあるかもしれないしね。
アタシは散らばっていた紙を数枚適当に拾い上げ、床が抜けるかもしれない部屋から抜け出し通路に出た。
「……う~ん、拾ったのを見てもやっぱり何を書いてあるのかよくわから……ベリオーブ・セイジの人工妖精論?」
名前だけならアタシでも知っている。
錬金術師ベリオーブの事よね。
ここは魔晶石や魔石の研究をしていたのだから、それらに関わっているベリオーブの資料があっても不思議じゃない。
けど、なんだろう……何かが引っかかる。
そんな奇妙な思いを持ちつつ、ベリオーブの資料を流し読みをしているとある町の名前が書いてあった。
山の町【ヴァルガ】、鉱石の加工技術の職人たちが住んでいる町。
地下にあった魔晶石や魔石をヴァルガの職人に頼んで加工をしてもらっていたっぽい。
その職人たちが実験の内容まで知っていたかどうかはわからないけど、これも持ってひとまずジョシュアの元へ戻ろう。
出口はここに出来ていた事だしね。
※
「どう?」
魔樹の部屋に戻ると、ジョシュアは何枚もの紙を道具袋に詰め込んでいるところだった。
ええ……そんなにあったの? 思ったより闇が深そうね、これ。
「あ、おかえり。こっちはばっちりだよ、そっちは?」
「デュラハン達の姿は無し。サソリ型モンスターもデュラハンにやられたみたい。で、恐らくこの魔石がサソリ型モンスターに組み込まれていたんだと思う。後、こんな物も見つけたわ」
手にしていた魔石とベリオーブの資料をジョシュアに渡した。
ジョシュアは興味深そうに魔石を見た後、資料に目を通し始めた。
「……ベリオーブの人工妖精論か。サソリ型モンスターの実験にはこれを元にして行われていたみたいだね」
「……そこにヴァルガの名前があるでしょ? そこに行ってみようと思うの」
「え? 別にいいけど……デュラハンを追わなくていいの?」
アタシの言葉が意外だったのか、ジョシュアが不思議そうな顔をしている。
何でそんな不思議そうな顔をしているのよ。
「その町にデュラハンが向かったと思うのよ」
「どうして?」
「なんとなく」
「なんとなくって!」
そう、これは完全にアタシの勘。
資料に書かれていただけだから、デュラハンが向かったのかどうかなんてわからない。
でも、何故かそこへ向かったという自信があった。
「アタシでもよくわからない。ただデュラハンはヴァルガに向かったって確信だけはあるの」
「…………信じてもいいの、それ?」
「アタシの勘を信じ……」
言い切る前に、アタシは口を塞いだ。
《勘違いに注意》という言葉が頭を過ぎったからだ。
もしかしたら、通路の事じゃなくてヴァルガへ向かう事が勘違いだとすれば?
「…………よし、マレスに戻りましょう」
あの占い師に、もう一度ちゃんと占ってもらった方がいい!
アタシ達は急いでマレスへ戻り、ジョシュアと一緒に占い師を探した。
しかし、占い師を見つけることは出来なかった。
あの占い師は一体何者だったのだろうと思いつつ、デュラハンの事を聞いておくべきだったと後悔しまくるアタシであった。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる