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7章 二人の炭鉱探索
レインの書~炭鉱探索・1~
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マレスにある病院の個室。
アタシはその個室のベッドの上で仰向けになり、天井を見つめていた。
「はあ~……約10日もマレスで足止めする羽目になっちゃうなんて、思いもしなかったな……」
マレスに戻った早々、ジョシュアに病院に行こうと言われた。
でも、その時のアタシは大丈夫だと言い張り、あの占い師を探すのを優先した。
結局は占い師を見つからず、ジョシュアと合流したタイミングで飲んでいた痛み止めの効果が切れてしまったのか激痛が体中に走り、アタシはぶっ倒れてしまった。
そして、マレスの病院に担ぎ込まれてしまった。
診断結果は全身打撲で全治1週間。
検査も含めて10日間の入院が決まった。
「ボクはよく全治1週間で済んでよかったと思うよ……」
アタシの隣で施設から持ち帰った書類に目を通しながらジョシュアがぼやく。
オーウェンがわかりやすい様にまとめているらしい。
「まったく……だから、占い師なんかを探すよりも先に病院へ行こうって言ったのにさ」
「……うっ」
何も言い返せない。
でもさ、仕方ないじゃない。
一刻も早く占い師からデュラハンの居場所を聞き出したかったんだもん。
……とはいえ、それで倒れてしまっては意味はないか。
「……はあ~」
ジョシュアに対して何も言い返せず、出るのはため息ばかりだ。
それにしても、今日は散々な日だったわね。
床が崩れて落っこちるわ、デュラハンにはまた逃げられるわ、マレスを探し回っても占い師を見つける事が出来なかったわ、入院する羽目になるわで……。
そういえば、この前はポイズンフロッグの毒で喉をやられたりもしたわね。
……もしかして、デュラハンの呪いか何かかしら?
「にしても、本当にレインって丈夫だよね。結構な高さから落ちたのに、数カ所の打撲ですんでるしさ。頭なんてタンコブ1つだけってのは驚きだよ」
それは褒められているのか、皮肉を言われているのかどっちだろう。
…………両方な気もする。
「まぁでも、ある意味丁度良かったんじゃない?」
丁度良かった?
ジョシュアったら何を言っているのかしら。
「なにが丁度良かったのよ?」
こっちは痛い思いをしているのに。
「まともな休息だよ。入院とはいえ、ゆっくり体を休める事が出来るじゃないか」
「あ~……」
確かに、最近はデュラハンを追いかけるのに移動ばかりでまともな休息をとってないわね。
そう考えると、ずっと行動しているジョシュアも疲れが相当たまっているはず。
休息も大事な事なのにそれをないがしろにしてた挙句、ジョシュアまで巻き込んで……何しているんだか、アタシも馬鹿だな……。
アタシ同様、ジョシュアもこの10日間はゆっくりと休んでもらおう。
「ジョシュア。アタシは大丈夫だから、宿屋でゆっくり――」
「ああっ!! そうだった!!」
アタシが声を掛けた瞬間、ジョシュアが急に大声をあげた。
「ちょっ! ここは病院なんだから大声なんて出さないでよ!」
個室とはいえ、流石にその大声はまずい。
「――どうかしましたか!?」
看護師さんが慌ててアタシ達の病室に駆け込んで来た。
ほら見なさい……。
「え? ……あっ! すみません! なんでもないです、ちょっと思い出した事があって声が出ちゃいました。本当にすみません!」
ジョシュアが看護師さんに頭を下げ平謝りをしている。
何やってんだか。
「そうですか、何事も無いのでしたら良いんですが……あの、他の患者さんもおりますし静かにしてくださいね」
「はい……わかりました」
看護師さんに叱られて、しょぼんとしているジョシュア。
これはジョシュアが悪いからフォローは出来ないわね。
「で、急に大声をあげてどうしたのよ?」
何か思い出したとは言っていたけど、何の事かしら。
「それなんだけど、今からオーウェンに手紙を書こうと思ってさ……」
施設で見つかった物をオーウェンに送るから、それにつける為ね。
けど、手紙位で叫ぶ事あるかしら。
「それで?」
「ボク達、組合を出てから今までオーウェンに1回も手紙を出してない……」
「……………………あっ」
そうだった。
元々はジャイアントスネーク討伐の依頼だった。
なのに、今はデュラハンを追いかける事に変わっちゃってる。
おまけにそれをオーウェンに連絡するのをすっかり忘れてた。
「え~と……今日って何月何日だっけ?」
「6月23日……」
「アタシ達が組合を出たのっていつだっけ?」
「6月6日……」
「……………………」
やばい! 約2週間ちょいも報告をほったらかしにしていた!
流石にそれはまずい、オーウェンにジャイアントスネークの討伐で一体どれだけ時間をかけているんだと思われちゃう!
「これじゃあ、アタシの評価がダダ下がりになっちゃうじゃないの!」
「問題はそこ!? いや! そこじゃないでしょ! ボク達の身に何かあったかもって、心配されてしまう方が問題で――」
「――コホン!!」
「「あっ」」
咳が聞こえた方を見ると、入り口前でさっき飛んで来た看護師さんが怒った様子でアタシ達を睨みつけていた。
「お静かに! お願いします!」
「「……はい」」
「まったく……」
看護師さんは、やれやれといった様子で去って行った。
今度はアタシまで怒られちゃったよ。
「……とりあえず、今の現状を手紙に書いて送りましょうか。今更感が強いけど……」
このまま連絡しない方がもっとまずいし。
というか、よくよく考えたらデュラハンが弱っているからってアタシ達だけで追いかけずに、オーウェンに連絡して討伐隊を作ってもらった方が良かったかも。
う~わ~絶対その方が良かった、アタシって馬鹿すぎる! それこそ今更過ぎるし!
「うーん……そうだね……ボク、一度組合に戻るとするよ」
「え? ジョシュアが1人で?」
「レインは動けないじゃないか。どの道路銀も心もとないとは思っていたし、この書類の事やデュラハンについて直接話した方がいいと思うんだ。だから、明日の朝一でマレスを出て組合に戻るよ」
なるほど。
ジョシュアにもゆっくりと休んでほしかったけど……その方が良いわよね。
「わかったわ……ごめんね、アタシのせいでジョシュアまで迷惑をかけて」
反省しなくちゃ。
そうだ、組合に戻ったすぐにマレスへ帰らず休息を……。
「え! レインがボクに対して謝った!? やっぱりどこか体に異常が……!」
「――無いわよ!! 失礼ね!! オーウェンと話をついたらすぐに戻ってきなさいよ!!」
「ええ!? そんな!」
休息なんて絶対にあげない!
もう~反省して損した!
アタシはその個室のベッドの上で仰向けになり、天井を見つめていた。
「はあ~……約10日もマレスで足止めする羽目になっちゃうなんて、思いもしなかったな……」
マレスに戻った早々、ジョシュアに病院に行こうと言われた。
でも、その時のアタシは大丈夫だと言い張り、あの占い師を探すのを優先した。
結局は占い師を見つからず、ジョシュアと合流したタイミングで飲んでいた痛み止めの効果が切れてしまったのか激痛が体中に走り、アタシはぶっ倒れてしまった。
そして、マレスの病院に担ぎ込まれてしまった。
診断結果は全身打撲で全治1週間。
検査も含めて10日間の入院が決まった。
「ボクはよく全治1週間で済んでよかったと思うよ……」
アタシの隣で施設から持ち帰った書類に目を通しながらジョシュアがぼやく。
オーウェンがわかりやすい様にまとめているらしい。
「まったく……だから、占い師なんかを探すよりも先に病院へ行こうって言ったのにさ」
「……うっ」
何も言い返せない。
でもさ、仕方ないじゃない。
一刻も早く占い師からデュラハンの居場所を聞き出したかったんだもん。
……とはいえ、それで倒れてしまっては意味はないか。
「……はあ~」
ジョシュアに対して何も言い返せず、出るのはため息ばかりだ。
それにしても、今日は散々な日だったわね。
床が崩れて落っこちるわ、デュラハンにはまた逃げられるわ、マレスを探し回っても占い師を見つける事が出来なかったわ、入院する羽目になるわで……。
そういえば、この前はポイズンフロッグの毒で喉をやられたりもしたわね。
……もしかして、デュラハンの呪いか何かかしら?
「にしても、本当にレインって丈夫だよね。結構な高さから落ちたのに、数カ所の打撲ですんでるしさ。頭なんてタンコブ1つだけってのは驚きだよ」
それは褒められているのか、皮肉を言われているのかどっちだろう。
…………両方な気もする。
「まぁでも、ある意味丁度良かったんじゃない?」
丁度良かった?
ジョシュアったら何を言っているのかしら。
「なにが丁度良かったのよ?」
こっちは痛い思いをしているのに。
「まともな休息だよ。入院とはいえ、ゆっくり体を休める事が出来るじゃないか」
「あ~……」
確かに、最近はデュラハンを追いかけるのに移動ばかりでまともな休息をとってないわね。
そう考えると、ずっと行動しているジョシュアも疲れが相当たまっているはず。
休息も大事な事なのにそれをないがしろにしてた挙句、ジョシュアまで巻き込んで……何しているんだか、アタシも馬鹿だな……。
アタシ同様、ジョシュアもこの10日間はゆっくりと休んでもらおう。
「ジョシュア。アタシは大丈夫だから、宿屋でゆっくり――」
「ああっ!! そうだった!!」
アタシが声を掛けた瞬間、ジョシュアが急に大声をあげた。
「ちょっ! ここは病院なんだから大声なんて出さないでよ!」
個室とはいえ、流石にその大声はまずい。
「――どうかしましたか!?」
看護師さんが慌ててアタシ達の病室に駆け込んで来た。
ほら見なさい……。
「え? ……あっ! すみません! なんでもないです、ちょっと思い出した事があって声が出ちゃいました。本当にすみません!」
ジョシュアが看護師さんに頭を下げ平謝りをしている。
何やってんだか。
「そうですか、何事も無いのでしたら良いんですが……あの、他の患者さんもおりますし静かにしてくださいね」
「はい……わかりました」
看護師さんに叱られて、しょぼんとしているジョシュア。
これはジョシュアが悪いからフォローは出来ないわね。
「で、急に大声をあげてどうしたのよ?」
何か思い出したとは言っていたけど、何の事かしら。
「それなんだけど、今からオーウェンに手紙を書こうと思ってさ……」
施設で見つかった物をオーウェンに送るから、それにつける為ね。
けど、手紙位で叫ぶ事あるかしら。
「それで?」
「ボク達、組合を出てから今までオーウェンに1回も手紙を出してない……」
「……………………あっ」
そうだった。
元々はジャイアントスネーク討伐の依頼だった。
なのに、今はデュラハンを追いかける事に変わっちゃってる。
おまけにそれをオーウェンに連絡するのをすっかり忘れてた。
「え~と……今日って何月何日だっけ?」
「6月23日……」
「アタシ達が組合を出たのっていつだっけ?」
「6月6日……」
「……………………」
やばい! 約2週間ちょいも報告をほったらかしにしていた!
流石にそれはまずい、オーウェンにジャイアントスネークの討伐で一体どれだけ時間をかけているんだと思われちゃう!
「これじゃあ、アタシの評価がダダ下がりになっちゃうじゃないの!」
「問題はそこ!? いや! そこじゃないでしょ! ボク達の身に何かあったかもって、心配されてしまう方が問題で――」
「――コホン!!」
「「あっ」」
咳が聞こえた方を見ると、入り口前でさっき飛んで来た看護師さんが怒った様子でアタシ達を睨みつけていた。
「お静かに! お願いします!」
「「……はい」」
「まったく……」
看護師さんは、やれやれといった様子で去って行った。
今度はアタシまで怒られちゃったよ。
「……とりあえず、今の現状を手紙に書いて送りましょうか。今更感が強いけど……」
このまま連絡しない方がもっとまずいし。
というか、よくよく考えたらデュラハンが弱っているからってアタシ達だけで追いかけずに、オーウェンに連絡して討伐隊を作ってもらった方が良かったかも。
う~わ~絶対その方が良かった、アタシって馬鹿すぎる! それこそ今更過ぎるし!
「うーん……そうだね……ボク、一度組合に戻るとするよ」
「え? ジョシュアが1人で?」
「レインは動けないじゃないか。どの道路銀も心もとないとは思っていたし、この書類の事やデュラハンについて直接話した方がいいと思うんだ。だから、明日の朝一でマレスを出て組合に戻るよ」
なるほど。
ジョシュアにもゆっくりと休んでほしかったけど……その方が良いわよね。
「わかったわ……ごめんね、アタシのせいでジョシュアまで迷惑をかけて」
反省しなくちゃ。
そうだ、組合に戻ったすぐにマレスへ帰らず休息を……。
「え! レインがボクに対して謝った!? やっぱりどこか体に異常が……!」
「――無いわよ!! 失礼ね!! オーウェンと話をついたらすぐに戻ってきなさいよ!!」
「ええ!? そんな!」
休息なんて絶対にあげない!
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