71 / 75
終章 二人の書~アースとレイン~
二人の書~アースと【レイン】・4~
しおりを挟む
アースは何も言わず、動かず、ただただアタシを見ている。
どうして、何も言ってくれないの……?
わからない……どうしていいのかわからない。
「ねぇ……お願い……アースの声を聞かせて……」
アタシの言葉に対してアースは静かに首を振った。
その行動を見て、アタシは悲しくなりこれ以上の言葉を口から出せなくなってしまった。
その時、扉が開く音が聞こえた。
誰かがこの檻のある部屋に入って来たようだ。
「……うるさい侵入者共じゃなぁ……」
部屋に入ってきたのは男性の老人の様だ。
「まったく、捕まっておるのじゃから静かに大人しく……んん?」
白髪交じりで立派なフルフェイスの髭を蓄えた老人が檻の中を覗き込み、アタシと目が合った。
間違いない! このお爺さんは!
「オリバーじゃないの!」
「おお、やはりレインじゃったかぁ! 久しぶりじゃのぉー5年ぶりくらいかぁ?」
満面の笑みを浮かべている老人こそ、オリバー・ジョサム。
共にファルベインと戦った仲間の1人だ。
「10年よ! ……それよりも、どうしてこんな所にあなたが居るのよ?」
アタシの質問にオリバーは満面の笑みから、即キョトンとした顔になった。
相変わらず表情の切り替わりが早い爺さんね。
「どうしてって……そりゃあ、ここがワシの家じゃから」
「えっ!? ここってオリバーの家なの!?」
家にこんな檻があるって……変な考えも方をするところも全然変わってないわね。
それにしても、占い師の言う通りだったわね。
本当に北の大陸でオリバーが居たわ。
あっそうか、経緯はわからないけどアースは鎧の体になってしまった。
それでオリバーに何とかしてもらおうと探していた。
……うん、そうに違いない。
「そうじゃよぉ。で? お前さんの方こそ、ここで何をし……って、なんじゃ!? 壁が崩れておるじゃないか!」
オリバーが穴の空いた壁に驚いている。
今までなんで気が付かなかったのか……いやいや、そんな事よりこれはちゃんと謝らなくちゃ。
「あの……ごめん……これをやったの、アタシなの……」
「はあっ!? お前さんがこれをやったのか! まったく、元気すぎる所は全然変わっとらんのぉ……少しは落ち付いたらどうじゃ」
うう、何も言い返せない。
「まったく、後でちゃんと直してもらうからなぉ……あと、レインの目の前で座り込んでいるそのプレートアーマーはなんじゃ? 変な魔力を纏っているのを見る限り普通のプレートアーマーではなさそうじゃが」
流石オリバー、一目で見抜いている。
その辺りは全く衰えていないわね。
「アースよ」
「…………は? 今何と言った?」
「だから、このプレートアーマーはアースなの」
「アースって……おいおい、変な冗談は……」
「アタシがこんな冗談を言うと思うの?」
「……」
アタシの言葉にオリバーは真面目な顔になる。
そして、アースの方をちらりと見てから鉄格子の鍵を開け、檻の中へと入って来た。
「……そうじゃったなぁ。すまん、レインはそんな冗談を言う奴じゃなかったわい」
オリバーはアースの体をベタベタと触り始めた。
アースは嫌がるそぶりも見せず、オリバーに身を任せている。
「…………ふむ」
一通り触ったオリバーは触るのをやめ頭を掻き始めた。
……あのしっぶい顔に頭を掻くのは自分の考えが纏らない時の癖だ。
オリバーでもアースの状態がわからないのね。
「こりゃあ、外にいる連中に話を聞いた方が良さそうじゃなぁ……よし、飛ぶぞ」
「飛ぶ? ――きゃっ!」
オリバーが床に右手を置いた瞬間、魔法陣が出現して光り出した。
これってさっきここに来た時と同じ光だ!
そして、アタシ達は真っ白い光に包まれた。
「うわっ!」
「きゃッ!」
「あ、出て来た」
光が収まると目の前には3人の姿があった。
ジョシュア、アイリス……いや、ラティアちゃん、そして黒髪の使い魔。
「レイン! 無事だっ――って、オリバー!?」
ジョシュアがオリバーの姿を見て驚いている。
まぁ突然出て来て驚くなという方が無理よね。
「アース様! ご無事で良かったでス!」
ラティアちゃんがアースに駆け寄り抱き付いた。
「本当ニ……本当ニ……心配しましタ…………え? 中でそんな事があったのですカ!? ……なるほド、それではレイン様はアース様の事を……」
あれ? このやり取り、ラティアちゃんにはアースの声が聞こえているみたいね。
どうしてラティアちゃんには……待てよ、ラティアちゃんはストレイト家……ストレイト家と言えば死霊魔術師の一族で……はっ!
「アースをプレートアーマーの姿で復活させたのは、ラティアちゃんなんじゃあ!?」
「はイ。その通りでス、レイン様」
「やっぱり!」
どうしてプレートアーマーの姿なのかはわからないけど、アースがここに居る理由は理解できた。
そうか、ラティアちゃんの力だったんだ……。
「なるほどのぉ、この変な魔力の正体は死霊魔術じゃったのかぁ。……ふむふむ、実に興味深いのぉ」
「え? え? どういう事? ちょっと! ボクにもわかるように説明してよ!」
アタシは色々と納得し、オリバーは自分の髭を擦りながら理解し、状況がまったく理解できていないジョシュアは喚いている。
ちゃんとジョシュアにもアースの事を伝えておかなくちゃね。
「あのね、ジョシュ……」
「……ねぇそこの爺さんって、もしかして……」
ジョシュアに説明しようとすると、黒髪の使い魔が遮って来た。
お~い……人の話を遮るなよ。
「……ん? おお、エイラじゃないか! いやぁ今日は懐かしい奴ばかり会うのぉ」
「あ~やっぱりそうなんだ」
オリバーと使い魔が親し気に話している。
「エイラ、オリバー様と知り合いだったノ?」
「ほえ? オリバー? 違うよ、この爺さんの名前はベリオーブ。ずいぶんと老けちゃってて、最初わからなかったけど」
「「「ベリオーブ?」」」
その名前って、どこかで聞いた事がある様な……。
「あーもう隠していても仕方ないかぁ……そうじゃ、ワシの本当の名前はベリオーブ。ベリオーブ・セイジじゃ」
「「「……えっ? えええ!?」」」
ベリオーブ・セイジ。
昔話に出て来る伝説の錬金術師じゃない!
どうして、何も言ってくれないの……?
わからない……どうしていいのかわからない。
「ねぇ……お願い……アースの声を聞かせて……」
アタシの言葉に対してアースは静かに首を振った。
その行動を見て、アタシは悲しくなりこれ以上の言葉を口から出せなくなってしまった。
その時、扉が開く音が聞こえた。
誰かがこの檻のある部屋に入って来たようだ。
「……うるさい侵入者共じゃなぁ……」
部屋に入ってきたのは男性の老人の様だ。
「まったく、捕まっておるのじゃから静かに大人しく……んん?」
白髪交じりで立派なフルフェイスの髭を蓄えた老人が檻の中を覗き込み、アタシと目が合った。
間違いない! このお爺さんは!
「オリバーじゃないの!」
「おお、やはりレインじゃったかぁ! 久しぶりじゃのぉー5年ぶりくらいかぁ?」
満面の笑みを浮かべている老人こそ、オリバー・ジョサム。
共にファルベインと戦った仲間の1人だ。
「10年よ! ……それよりも、どうしてこんな所にあなたが居るのよ?」
アタシの質問にオリバーは満面の笑みから、即キョトンとした顔になった。
相変わらず表情の切り替わりが早い爺さんね。
「どうしてって……そりゃあ、ここがワシの家じゃから」
「えっ!? ここってオリバーの家なの!?」
家にこんな檻があるって……変な考えも方をするところも全然変わってないわね。
それにしても、占い師の言う通りだったわね。
本当に北の大陸でオリバーが居たわ。
あっそうか、経緯はわからないけどアースは鎧の体になってしまった。
それでオリバーに何とかしてもらおうと探していた。
……うん、そうに違いない。
「そうじゃよぉ。で? お前さんの方こそ、ここで何をし……って、なんじゃ!? 壁が崩れておるじゃないか!」
オリバーが穴の空いた壁に驚いている。
今までなんで気が付かなかったのか……いやいや、そんな事よりこれはちゃんと謝らなくちゃ。
「あの……ごめん……これをやったの、アタシなの……」
「はあっ!? お前さんがこれをやったのか! まったく、元気すぎる所は全然変わっとらんのぉ……少しは落ち付いたらどうじゃ」
うう、何も言い返せない。
「まったく、後でちゃんと直してもらうからなぉ……あと、レインの目の前で座り込んでいるそのプレートアーマーはなんじゃ? 変な魔力を纏っているのを見る限り普通のプレートアーマーではなさそうじゃが」
流石オリバー、一目で見抜いている。
その辺りは全く衰えていないわね。
「アースよ」
「…………は? 今何と言った?」
「だから、このプレートアーマーはアースなの」
「アースって……おいおい、変な冗談は……」
「アタシがこんな冗談を言うと思うの?」
「……」
アタシの言葉にオリバーは真面目な顔になる。
そして、アースの方をちらりと見てから鉄格子の鍵を開け、檻の中へと入って来た。
「……そうじゃったなぁ。すまん、レインはそんな冗談を言う奴じゃなかったわい」
オリバーはアースの体をベタベタと触り始めた。
アースは嫌がるそぶりも見せず、オリバーに身を任せている。
「…………ふむ」
一通り触ったオリバーは触るのをやめ頭を掻き始めた。
……あのしっぶい顔に頭を掻くのは自分の考えが纏らない時の癖だ。
オリバーでもアースの状態がわからないのね。
「こりゃあ、外にいる連中に話を聞いた方が良さそうじゃなぁ……よし、飛ぶぞ」
「飛ぶ? ――きゃっ!」
オリバーが床に右手を置いた瞬間、魔法陣が出現して光り出した。
これってさっきここに来た時と同じ光だ!
そして、アタシ達は真っ白い光に包まれた。
「うわっ!」
「きゃッ!」
「あ、出て来た」
光が収まると目の前には3人の姿があった。
ジョシュア、アイリス……いや、ラティアちゃん、そして黒髪の使い魔。
「レイン! 無事だっ――って、オリバー!?」
ジョシュアがオリバーの姿を見て驚いている。
まぁ突然出て来て驚くなという方が無理よね。
「アース様! ご無事で良かったでス!」
ラティアちゃんがアースに駆け寄り抱き付いた。
「本当ニ……本当ニ……心配しましタ…………え? 中でそんな事があったのですカ!? ……なるほド、それではレイン様はアース様の事を……」
あれ? このやり取り、ラティアちゃんにはアースの声が聞こえているみたいね。
どうしてラティアちゃんには……待てよ、ラティアちゃんはストレイト家……ストレイト家と言えば死霊魔術師の一族で……はっ!
「アースをプレートアーマーの姿で復活させたのは、ラティアちゃんなんじゃあ!?」
「はイ。その通りでス、レイン様」
「やっぱり!」
どうしてプレートアーマーの姿なのかはわからないけど、アースがここに居る理由は理解できた。
そうか、ラティアちゃんの力だったんだ……。
「なるほどのぉ、この変な魔力の正体は死霊魔術じゃったのかぁ。……ふむふむ、実に興味深いのぉ」
「え? え? どういう事? ちょっと! ボクにもわかるように説明してよ!」
アタシは色々と納得し、オリバーは自分の髭を擦りながら理解し、状況がまったく理解できていないジョシュアは喚いている。
ちゃんとジョシュアにもアースの事を伝えておかなくちゃね。
「あのね、ジョシュ……」
「……ねぇそこの爺さんって、もしかして……」
ジョシュアに説明しようとすると、黒髪の使い魔が遮って来た。
お~い……人の話を遮るなよ。
「……ん? おお、エイラじゃないか! いやぁ今日は懐かしい奴ばかり会うのぉ」
「あ~やっぱりそうなんだ」
オリバーと使い魔が親し気に話している。
「エイラ、オリバー様と知り合いだったノ?」
「ほえ? オリバー? 違うよ、この爺さんの名前はベリオーブ。ずいぶんと老けちゃってて、最初わからなかったけど」
「「「ベリオーブ?」」」
その名前って、どこかで聞いた事がある様な……。
「あーもう隠していても仕方ないかぁ……そうじゃ、ワシの本当の名前はベリオーブ。ベリオーブ・セイジじゃ」
「「「……えっ? えええ!?」」」
ベリオーブ・セイジ。
昔話に出て来る伝説の錬金術師じゃない!
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる