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第二章
【第33話】奪還戦
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ゆっくりと意識が戻ってくる
身体が重い
ゆっくりと目を開けると自分の身体に刀が刺さっているのが目に入った
そのまま辺りを見回すとミクモの刀が落ちている
「くっそ、油断しすぎた……」
俺はゆっくりと身体を起こし刀を引き抜いた
服には穴が開きベットリと血がついている
「この服も、もう使えないな」
俺はストレージから死神装備を出して装備する
ゆっくりと立ち上がった俺の顔にはいつの間にか黒い狐面が付けられている
更に俺の影が地面から剥がれ俺自身にまとわりついた
「手遅れになる前にミクモを助けないと…」
俺は自分の血で魔方陣を描いてその上に乗った
【風よ風よ
我、その力を望む
探し人まで誘え
名をミクモ】
呪文を唱えると身体は風に溶けるように消えていった
激しい振動で私は目が覚めた
どうやら馬車の荷台に乗せられているらしい
というのも手足を縛られ目隠しをされ、さらに口には猿ぐつわをされていたので何も見えないし上手く喋れない
「むぐうぅぅ!」
とりあえず叫びながら少し暴れてみた
「チッ、もう起きやがったか
うるさいぞ!大人しくしてろ!」
怒鳴られてしまった(汗)
(どうしよう、早く逃げ出さないと!)
焦れば焦るほど思考が鈍っていく
シュパッ
何かが顔のすぐ横を通り過ぎた
それと同時に目隠しの布と猿ぐつわが落ちた
見えるようになった私はすぐに何かが飛んできた方を見る
馬車の前方に何かがいる
しかしその姿は激しく歪んでおりハッキリとは分からない
私を攫った男二人は馬車から降りて武器を抜き戦闘態勢だ
「なんだこいつ!?この森にはこんな奴がいるなんて聞いてないぞ!」
「俺が知るか!それより相手に集中しろ!」
馬車の前に立ちはだかったソレは男二人の素早い攻撃をゆらゆらと躱し、私の前まで歩いてきた
ソレが動き出した時に私が感じたものは目の前に立った時に確信に変わった
ソレの姿を歪めているそれは凄まじい程の【殺気】
私は逃げることも出来ずにその場で固まってしまった
が、すぐに恐怖心は安心感に変わった
「間に合って良かったよ」
私の目の前に立っていたのはシュウヤさんだった
さっきまで放っていた殺気は全く無く
とても穏やかな顔をしていた
「え、なんでシュウヤさん…」
私を攫った男達も驚いている
「てめぇ、なんで生きてやがる」
「これは俺のだ。返してもらうよ」
そう言って私の手足の拘束を解くとシュウヤさんは私を立たせて抱き寄せた
(あれ?シュウヤさんってこんな性格だったっけ?)
私はそんな違和感を感じたがシュウヤさんが助けに来てくれた嬉しさと安心感であまり気にならなかった
「さて、君達。人の女攫うなんて度胸あるじゃないか
……余程死にたいらしいな」
シュウヤさん手に持っていた面をつけた
するとシュウヤさんはまた凄まじい殺気を放ち始め、またゆらゆらと男達に近づいていく
固まっている男達の間をスルリと抜ける
我を取り戻した男達は振り返ろうとするが出来ない
男達は腰の辺りまで凍っていた
「くっそなんだこれは!」
「どうなっている!?」
慌てている男達
シュウヤさんは面を半分ずらし質問を始めた
「俺は優しいからね、君達にチャンスをあげよう。俺の質問に嘘なく答えれば見逃してあげてもいい」
「ほ、本当か!?」
「質問だ。何故ミクモを狙ったんだ?」
「お、俺達は雇われただけだ!
綺麗な女を連れてこい、手段は問わない。後始末は俺がしてやるって!」
「誰にだ?」
「Sランク第5位 エクレス・トルウェン…」
「ふーん、そう言ってるけどミクモはどう思う?」
いきなり話を振らないで欲しい
「私の意識が少しあった時に聞いたことですが、その人達は個人で動いてるようです
しかし、あの人と言うのも聞いたのでそれがエクレス様かと」
シュウヤさんは楽しそうだ
「そっかそっか、じゃあこの人達は嘘をついてるんだね」
「ま、まて!俺達を殺したらエクレスが黙ってないぞ!
お前見たいな若造なんざ到底かなわねぇ!」
シュウヤさんはクスクスと笑いながら冒険者カードを取り出す
「ご心配なく、これでも俺はSランクなんでね」
一気に青ざめる男達
「じゃあお前が噂の…」
シュウヤさんが指を鳴らすと男達は一気に全身が凍りついた
「はい、お疲れさん」
そう言ってシュウヤさんが凍っている二人の肩を叩くと二人の氷像は倒れ砕けてしまった
「さて、帰ろうか」
そう言って私に微笑んだシュウヤさんはいつものシュウヤさんに戻っていた
身体が重い
ゆっくりと目を開けると自分の身体に刀が刺さっているのが目に入った
そのまま辺りを見回すとミクモの刀が落ちている
「くっそ、油断しすぎた……」
俺はゆっくりと身体を起こし刀を引き抜いた
服には穴が開きベットリと血がついている
「この服も、もう使えないな」
俺はストレージから死神装備を出して装備する
ゆっくりと立ち上がった俺の顔にはいつの間にか黒い狐面が付けられている
更に俺の影が地面から剥がれ俺自身にまとわりついた
「手遅れになる前にミクモを助けないと…」
俺は自分の血で魔方陣を描いてその上に乗った
【風よ風よ
我、その力を望む
探し人まで誘え
名をミクモ】
呪文を唱えると身体は風に溶けるように消えていった
激しい振動で私は目が覚めた
どうやら馬車の荷台に乗せられているらしい
というのも手足を縛られ目隠しをされ、さらに口には猿ぐつわをされていたので何も見えないし上手く喋れない
「むぐうぅぅ!」
とりあえず叫びながら少し暴れてみた
「チッ、もう起きやがったか
うるさいぞ!大人しくしてろ!」
怒鳴られてしまった(汗)
(どうしよう、早く逃げ出さないと!)
焦れば焦るほど思考が鈍っていく
シュパッ
何かが顔のすぐ横を通り過ぎた
それと同時に目隠しの布と猿ぐつわが落ちた
見えるようになった私はすぐに何かが飛んできた方を見る
馬車の前方に何かがいる
しかしその姿は激しく歪んでおりハッキリとは分からない
私を攫った男二人は馬車から降りて武器を抜き戦闘態勢だ
「なんだこいつ!?この森にはこんな奴がいるなんて聞いてないぞ!」
「俺が知るか!それより相手に集中しろ!」
馬車の前に立ちはだかったソレは男二人の素早い攻撃をゆらゆらと躱し、私の前まで歩いてきた
ソレが動き出した時に私が感じたものは目の前に立った時に確信に変わった
ソレの姿を歪めているそれは凄まじい程の【殺気】
私は逃げることも出来ずにその場で固まってしまった
が、すぐに恐怖心は安心感に変わった
「間に合って良かったよ」
私の目の前に立っていたのはシュウヤさんだった
さっきまで放っていた殺気は全く無く
とても穏やかな顔をしていた
「え、なんでシュウヤさん…」
私を攫った男達も驚いている
「てめぇ、なんで生きてやがる」
「これは俺のだ。返してもらうよ」
そう言って私の手足の拘束を解くとシュウヤさんは私を立たせて抱き寄せた
(あれ?シュウヤさんってこんな性格だったっけ?)
私はそんな違和感を感じたがシュウヤさんが助けに来てくれた嬉しさと安心感であまり気にならなかった
「さて、君達。人の女攫うなんて度胸あるじゃないか
……余程死にたいらしいな」
シュウヤさん手に持っていた面をつけた
するとシュウヤさんはまた凄まじい殺気を放ち始め、またゆらゆらと男達に近づいていく
固まっている男達の間をスルリと抜ける
我を取り戻した男達は振り返ろうとするが出来ない
男達は腰の辺りまで凍っていた
「くっそなんだこれは!」
「どうなっている!?」
慌てている男達
シュウヤさんは面を半分ずらし質問を始めた
「俺は優しいからね、君達にチャンスをあげよう。俺の質問に嘘なく答えれば見逃してあげてもいい」
「ほ、本当か!?」
「質問だ。何故ミクモを狙ったんだ?」
「お、俺達は雇われただけだ!
綺麗な女を連れてこい、手段は問わない。後始末は俺がしてやるって!」
「誰にだ?」
「Sランク第5位 エクレス・トルウェン…」
「ふーん、そう言ってるけどミクモはどう思う?」
いきなり話を振らないで欲しい
「私の意識が少しあった時に聞いたことですが、その人達は個人で動いてるようです
しかし、あの人と言うのも聞いたのでそれがエクレス様かと」
シュウヤさんは楽しそうだ
「そっかそっか、じゃあこの人達は嘘をついてるんだね」
「ま、まて!俺達を殺したらエクレスが黙ってないぞ!
お前見たいな若造なんざ到底かなわねぇ!」
シュウヤさんはクスクスと笑いながら冒険者カードを取り出す
「ご心配なく、これでも俺はSランクなんでね」
一気に青ざめる男達
「じゃあお前が噂の…」
シュウヤさんが指を鳴らすと男達は一気に全身が凍りついた
「はい、お疲れさん」
そう言ってシュウヤさんが凍っている二人の肩を叩くと二人の氷像は倒れ砕けてしまった
「さて、帰ろうか」
そう言って私に微笑んだシュウヤさんはいつものシュウヤさんに戻っていた
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