Lv1の最強勇者

レル

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第四章

【第54話】襲来

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あ、どうも朝日 柊夜です

俺が二人になってから半年が過ぎました
この半年で変わった事と言えば
アルの嫁のエファが家に一緒に住むようになった事です
お陰でうちの嫁達は家事をする様になりその仕事もほぼ完璧と言えます
あの時俺に殴られたステラも軽傷ですぐに元気になりました
それともう1つ、重大な事が発覚したんです
うちの嫁が妊娠しました
確かに心当たりはあります
ありますけど…
5人全員揃って妊娠…
いきなり5人の子供の父親になり正直不安で仕方ありません




「ふぅ、今日もいい天気!」

俺は洗濯物を庭に干し終わり一息ついた

「お疲れ様」

そう言ってアルがお茶を持ってきてくれた
持ってきてくれたお茶は冷たくて美味しい

「はぁ、生き返るねぇ」

「相変わらず家事も完璧だな。
うちのエファが仕事がないっていじけてたぞ」

「いやいや、流石に本職まではいかないよ」

お茶を飲みながらそんな話をしていると一人の女性が走り込んできた

「シュ、シュウヤさん!た、へん ゴホッ」

走り込んできたのはギルドで俺達の担当を受け持ってくれているエリーだった

「ちょっと落ち着きなさいな、ほらお茶でも飲んで」

エリーはお茶を受け取ると一気に飲み干した

「シュウヤさん早く街に!魔物が沢山街に向かっているんです!」

「ミーちゃんがいれば大丈夫なんじゃないのか?」

「いえ!ギルドマスターでも手に負えない程の魔物も多数報告されています!
なので、シュウヤさんやアイラさん達に討伐を依頼しに走ってきたんです!」

「あー、悪いんだけどうちの嫁達は全員出られないんだよなぁ~」

「どうしてですか!?」

「いやね、一応みんな妊娠が分かったから無理させる訳にいかないし…」

「そうなんですか!おめでとうございます!
じゃなくてですね!!
あぁ、どうしよう……」

エリーは頭を抱えてうずくまってしまった

「ちなみに、数はどのくらいなんだ?」

「少なくても300以上です…」

「じゃあ俺だけで大丈夫だわ」

「ホントですか!!」

エリーが勢いよく肩を掴んできた

「人の命がかかってるのに嘘ついてどうすんのさ」

「それなら急ぎましょう!全力で走ればまだ間に合います!」

「その必要はないかな、アルがお願い出来る?」

頭の上に?マークが浮かんでいるエリーの手をとるとアルが空間魔法で街まで跳ばしてくれた

一瞬で街についたエリーは夢でも見ているかのようだった

「もう私、皆さんについては一切驚きませんから」

「いやぁ、無理だと思うよ?」

そんな様な会話をしながら俺はギルドマスターの元へと向かった
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