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第六章-朔日-
第6章 第126話
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「あのさ」
「何?」
「衛生面も含めてさ、ぶっちゃけ、あたしがペーター少尉殿の頭とあの缶詰みたいなのをスパッと斬ってさ、あんたが超特急で魔法の念動力かなんかで脳ミソ入れ換えて、蓋閉めて、斬ったところ直して、ってんじゃダメなわけ?」
「……脳筋」
「んだとゴルァ!?」
「だから。それで済むならとっくにやってるわよ」
青筋立てた雪風に、ユモが噛んで含めるように言う。
「確かに、ここが普通に手術室か何かで、生きてる人間二人並べて脳ミソ入れ換えるってだけならあんたの言うとおりでいいのよ」
「……どういう事よ?」
「今、ペーター少尉の脳は、その缶詰の中で確かに生きてるわ。でも、蓋開けたらどうなるか分からない。万が一、蓋開けた途端に爆発でもして脳ミソ木っ端微塵になっちゃったら目もあてられないじゃない?」
さらりと、ユモは凄いことを言う。ペーター少尉の脳缶の、シュミラクラ現象で顔に見えなくもないカメラ等の配置が引きつったように見えたのは、見た者の気のせいか。
「何しろ、人類以外が作ったシステムなんだから。衛生面の懸念もあんたの言うとおりとして、最大の問題はね……ニーマント!」
「はい」
「あんたから見て、ペーター少尉の体って、今、生きてるように見える?」
「言ってもよろしいのですか?」
「もちろんよ」
「生きてはいません」
ユモ以外の全員が、はっと息を呑む。
「死んでいる、というわけでもないようですが。これは、実を言えばこの『都』に居る下男下女、並びに上位の同胞団員も同様です。私は、最初に見た時からそう思っていました。皆さんのように主に『肉眼』で見る場合は区別がつかないのでしょうけれど、私のように『放射閃』のみで見る者にとっては、明確に生者と違い、さりとて死者のように燃え尽きた灰のような放射閃とも違う、なんとも表現しづらい状態に見えるのです」
「肉体はそこにあって、精神はその缶詰の中。けど、霊魂が欠けちゃってる、そんな状態って事ね」
「……聞いた事ある。アレだ、魂魄の魄が抜けちゃってる状態、お札貼ると殭屍になって動き出すヤツだ」
そこまで言ってから、雪風は自分の言っている事の意味に気付く。
「って、え?つまりこれって、ペーター少尉の体って殭屍と同じって事?」
「すみません」
オーガストが、その他の者を代表するように、聞くう。
「浅学にして私、そのキョンシーなるものをよく知らないのですが……」
「えっと」
雪風が、そりゃ知らないよね、と思いつつ、答える。
「中国の、ゾンビです」
「……は?」
「元々は出稼ぎ先で死んだ人を『自分で歩かせて』故郷に帰す為の呪術だそうですけど。ホラー映画の人を襲う方が有名ですけどね」
「あんた、知り合いに道教の道士が居るんだっけ?」
ユモが、雪風に突っ込む。
「道教だけじゃなくて陰陽道に修験道も修めてるらしいけど。とにかく、死んで体から魂魄の魂が抜けて魄だけ残ったのが殭屍なんですって」
「……つまり、私の体は死んでいる、のですか?」
やや震える声で、ペーター少尉が聞く。
「それが、不思議なのよ」
ユモが、腕組みしながら答える。
「ドルマさん、ペーター少尉の体、息、してる?」
「え?……え、え?え!」
「……気付いてなかったんかい……」
「ドルマさん、やっぱ、素は天然系?あざとい……」
「私の体が、息をしていない、のですか?」
「ていうか、多分、心臓も動いてないと思う」
「え!」
「ペーター少尉殿の体だけじゃなくて、ケシュカル君の体も、多分、『奉仕種族』の体組織を導入した人は大なり小なりそうなんだと思いますよ」
ユモに替わって、雪風が説明する。
「仮説なんですけど。『奉仕種族』の脳なり体組織なりを導入すると、代謝機能がそっちに引っ張られるじゃないかなって。あたし達、最初にケシュカル君と会った時、ケシュカル君結構おっきな怪我してたけど、ほとんど出血が無かったんです。その時点であたしもユモも何か変だとは気付いてたんですけど」
モーセスに抱かれているケシュカルの首が、驚きに目を見張っている。
「その後、ペーター少尉殿のキャンプで治療してもらった時に異常に気付かれなかった事からして、その時にはもう不自然がない程度まで傷が回復してたんだろうし、呼吸も心拍もちゃんとあったんだと思います。そういう、人である事を模倣する機能は、この『都』で人と接する際には必要なんでしょう。ただ、それは多分『奉仕種族』の体組織には必要ない機能で、なんなら代謝が激しくなる、言い換えるとエネルギー消費が大きいから、必要がなければ止めちゃうんじゃないかなって」
雪風は、モーセスとドルマに目を向ける。
「モーセスさんやドルマさんは、人で在ることに意味を持っているから、無意識に呼吸も心拍も維持しているし、ケシュカル君もそうだったんだと思います。怪我したところは無意識に出血を止めてたんだと思うけど。逆に、上位の同胞団員になったペーター少尉殿の体は、特に脳が切り離されている今は、消費エネルギー節約のために呼吸も血流も止めてる、生きてないけど死んでもいない、そんな状態なんだろうなって」
「この仮説自体は、今の思いつきじゃなくて、ちょっと前にユキとニーマントと話し合ってたどり着いてたんだけど。こんな形で検証するとは思ってなかったわ」
「ドルマさんと最初にやり合った後だっけ?最初に話し合ったの」
ユモに顔を合わせて、雪風が確認する。ユモも、軽く頷く。
「その頃から、気付いていらしたのですか?」
モーセスの問いにもユモは頷き、雪風が答える。
「ドルマさん、人の姿でも山羊女でも、同じ良い匂いさせてるんだもん」
「山羊女……」
そんな風に言われてたのか。ドルマは、口の中で呟くが、ユモも雪風も気に留めない。
「正体、隠す気なかったんです?」
「それは……」
ドルマは、肩をすぼめて、言う。
「……あの姿の時って、なんかこう、色々どうでもよくなって……あ、でも、今はそんな事ないですよ!」
「まあ、それはともかく。その時と、ケシュカルをあの小屋で見つけた後に三人で合意した結論がそれだったって事ね。まあ、その時は、モーセスさんもそうだなんて思ってもいなかったけど」
ユモは、モーセスを見る。モーセスは、ちょっとだけ肩をすぼめて答える。
「で、本題。不思議なのは、どうやってペーター少尉のこの状態を維持しているのかって事。魔法や呪術の類いじゃない、何かしら科学的、あるいは薬学か外科的か、そんな手法でやってるみたいなんだけど。その意味で『ユゴスキノコ』の医学というか科学というかって、ものすごいってのは確かよ」
「……確かに、『奉仕種族』の体組織由来ではないと思います」
モーセスが、考え込みつつ、言う。
「『奉仕種族』である拙僧が言うのも何ですが。ペーター少尉殿は『奉仕種族の脳』を導入してから一昼夜程度しか日が経っていません。皆無とは言いませんが、影響が出るには日が浅すぎます。何より、高位の同胞団員や下男下女に導入される『奉仕種族の脳』には、暴走を抑える因子もまた導入されています。これの働きにより、暴動だけでなく、勝手に増殖や侵食をすることも抑えられているはずですので」
「だとすると『ユゴスキノコ』の技術?」
「『ミ=ゴ』驚異のメカニズム、ってやつ?」
「大変に興味深いです」
軽く混ぜっ返すユモと雪風に、オーガストが反応する。
「医学であるにしろ薬学であるにしろ、解明出来れば人類に莫大な貢献をするであろう事は間違いありません」
「人類に?」
「はい」
「米軍に、じゃなくて?」
「おっしゃりたいことは分かります」
ユモの不躾なツッコミに、オーガストが生真面目に答える。
「この技術の延長線上に、死を恐れない、あるいは死なない兵士といった軍事的価値が有ることは自明です。なにしろ、医学的に言うならば、最初から死んでいるのですから。過去の私であれば、それを米軍の役にたてたい、米軍がそれを独占したい、そう考え行動したでしょう。ですが、今の私は、それがどれだけ怖ろしい結果を生むかも想像出来ます。この技術は、もし解析出来るとしても、人類がそれを正しく活用出来るようになるまでは、どこかの組織が独占するようなことは避けた方が良い。そう思うのです」
「で?あんたが独占する?」
「私と、もしよろしければ、メークヴーディヒリーベ少尉、あなたと二人の秘密にしたいと思っています」
オーガストは、ペーター少尉の脳缶を見ながら、言った。
「……それが、互いに国を裏切る事であっても、ですか?」
慎重に、ペーター少尉が聞き返す。
「裏切ることにはならないと考えています」
オーガストは、微笑んで返す。
「さらなる災厄を避けているのです。そのためには、軍や政治家が知らない方が良い情報というのもある。これは、現場の判断です」
「……なるほど」
ペーター少尉の含み笑いが聞こえる。
「そう言うことであれば、私も中佐殿も、祖国を裏切っても謀ってもいないわけですね」
「その通りです」
「了解しました、中佐殿。私、ペーター・メークヴーディヒリーベは、国家の安寧のため、この秘密をみだりに人に話さず、唯一、中佐殿とのみ共有することをここにお約束します。これは、紳士協定です」
「その通りです。ペーター少尉、あなたと私の友情によってのみ、この約束は担保されるのです」
「素晴らしいわ」
そこに居た全員が、はっとして、その声のした御神木に振り向く。
そこには、いかにも嬉しげに、満足げに、妖艶に微笑む『元君』、『西王母』の姿がそこに在った。
「何?」
「衛生面も含めてさ、ぶっちゃけ、あたしがペーター少尉殿の頭とあの缶詰みたいなのをスパッと斬ってさ、あんたが超特急で魔法の念動力かなんかで脳ミソ入れ換えて、蓋閉めて、斬ったところ直して、ってんじゃダメなわけ?」
「……脳筋」
「んだとゴルァ!?」
「だから。それで済むならとっくにやってるわよ」
青筋立てた雪風に、ユモが噛んで含めるように言う。
「確かに、ここが普通に手術室か何かで、生きてる人間二人並べて脳ミソ入れ換えるってだけならあんたの言うとおりでいいのよ」
「……どういう事よ?」
「今、ペーター少尉の脳は、その缶詰の中で確かに生きてるわ。でも、蓋開けたらどうなるか分からない。万が一、蓋開けた途端に爆発でもして脳ミソ木っ端微塵になっちゃったら目もあてられないじゃない?」
さらりと、ユモは凄いことを言う。ペーター少尉の脳缶の、シュミラクラ現象で顔に見えなくもないカメラ等の配置が引きつったように見えたのは、見た者の気のせいか。
「何しろ、人類以外が作ったシステムなんだから。衛生面の懸念もあんたの言うとおりとして、最大の問題はね……ニーマント!」
「はい」
「あんたから見て、ペーター少尉の体って、今、生きてるように見える?」
「言ってもよろしいのですか?」
「もちろんよ」
「生きてはいません」
ユモ以外の全員が、はっと息を呑む。
「死んでいる、というわけでもないようですが。これは、実を言えばこの『都』に居る下男下女、並びに上位の同胞団員も同様です。私は、最初に見た時からそう思っていました。皆さんのように主に『肉眼』で見る場合は区別がつかないのでしょうけれど、私のように『放射閃』のみで見る者にとっては、明確に生者と違い、さりとて死者のように燃え尽きた灰のような放射閃とも違う、なんとも表現しづらい状態に見えるのです」
「肉体はそこにあって、精神はその缶詰の中。けど、霊魂が欠けちゃってる、そんな状態って事ね」
「……聞いた事ある。アレだ、魂魄の魄が抜けちゃってる状態、お札貼ると殭屍になって動き出すヤツだ」
そこまで言ってから、雪風は自分の言っている事の意味に気付く。
「って、え?つまりこれって、ペーター少尉の体って殭屍と同じって事?」
「すみません」
オーガストが、その他の者を代表するように、聞くう。
「浅学にして私、そのキョンシーなるものをよく知らないのですが……」
「えっと」
雪風が、そりゃ知らないよね、と思いつつ、答える。
「中国の、ゾンビです」
「……は?」
「元々は出稼ぎ先で死んだ人を『自分で歩かせて』故郷に帰す為の呪術だそうですけど。ホラー映画の人を襲う方が有名ですけどね」
「あんた、知り合いに道教の道士が居るんだっけ?」
ユモが、雪風に突っ込む。
「道教だけじゃなくて陰陽道に修験道も修めてるらしいけど。とにかく、死んで体から魂魄の魂が抜けて魄だけ残ったのが殭屍なんですって」
「……つまり、私の体は死んでいる、のですか?」
やや震える声で、ペーター少尉が聞く。
「それが、不思議なのよ」
ユモが、腕組みしながら答える。
「ドルマさん、ペーター少尉の体、息、してる?」
「え?……え、え?え!」
「……気付いてなかったんかい……」
「ドルマさん、やっぱ、素は天然系?あざとい……」
「私の体が、息をしていない、のですか?」
「ていうか、多分、心臓も動いてないと思う」
「え!」
「ペーター少尉殿の体だけじゃなくて、ケシュカル君の体も、多分、『奉仕種族』の体組織を導入した人は大なり小なりそうなんだと思いますよ」
ユモに替わって、雪風が説明する。
「仮説なんですけど。『奉仕種族』の脳なり体組織なりを導入すると、代謝機能がそっちに引っ張られるじゃないかなって。あたし達、最初にケシュカル君と会った時、ケシュカル君結構おっきな怪我してたけど、ほとんど出血が無かったんです。その時点であたしもユモも何か変だとは気付いてたんですけど」
モーセスに抱かれているケシュカルの首が、驚きに目を見張っている。
「その後、ペーター少尉殿のキャンプで治療してもらった時に異常に気付かれなかった事からして、その時にはもう不自然がない程度まで傷が回復してたんだろうし、呼吸も心拍もちゃんとあったんだと思います。そういう、人である事を模倣する機能は、この『都』で人と接する際には必要なんでしょう。ただ、それは多分『奉仕種族』の体組織には必要ない機能で、なんなら代謝が激しくなる、言い換えるとエネルギー消費が大きいから、必要がなければ止めちゃうんじゃないかなって」
雪風は、モーセスとドルマに目を向ける。
「モーセスさんやドルマさんは、人で在ることに意味を持っているから、無意識に呼吸も心拍も維持しているし、ケシュカル君もそうだったんだと思います。怪我したところは無意識に出血を止めてたんだと思うけど。逆に、上位の同胞団員になったペーター少尉殿の体は、特に脳が切り離されている今は、消費エネルギー節約のために呼吸も血流も止めてる、生きてないけど死んでもいない、そんな状態なんだろうなって」
「この仮説自体は、今の思いつきじゃなくて、ちょっと前にユキとニーマントと話し合ってたどり着いてたんだけど。こんな形で検証するとは思ってなかったわ」
「ドルマさんと最初にやり合った後だっけ?最初に話し合ったの」
ユモに顔を合わせて、雪風が確認する。ユモも、軽く頷く。
「その頃から、気付いていらしたのですか?」
モーセスの問いにもユモは頷き、雪風が答える。
「ドルマさん、人の姿でも山羊女でも、同じ良い匂いさせてるんだもん」
「山羊女……」
そんな風に言われてたのか。ドルマは、口の中で呟くが、ユモも雪風も気に留めない。
「正体、隠す気なかったんです?」
「それは……」
ドルマは、肩をすぼめて、言う。
「……あの姿の時って、なんかこう、色々どうでもよくなって……あ、でも、今はそんな事ないですよ!」
「まあ、それはともかく。その時と、ケシュカルをあの小屋で見つけた後に三人で合意した結論がそれだったって事ね。まあ、その時は、モーセスさんもそうだなんて思ってもいなかったけど」
ユモは、モーセスを見る。モーセスは、ちょっとだけ肩をすぼめて答える。
「で、本題。不思議なのは、どうやってペーター少尉のこの状態を維持しているのかって事。魔法や呪術の類いじゃない、何かしら科学的、あるいは薬学か外科的か、そんな手法でやってるみたいなんだけど。その意味で『ユゴスキノコ』の医学というか科学というかって、ものすごいってのは確かよ」
「……確かに、『奉仕種族』の体組織由来ではないと思います」
モーセスが、考え込みつつ、言う。
「『奉仕種族』である拙僧が言うのも何ですが。ペーター少尉殿は『奉仕種族の脳』を導入してから一昼夜程度しか日が経っていません。皆無とは言いませんが、影響が出るには日が浅すぎます。何より、高位の同胞団員や下男下女に導入される『奉仕種族の脳』には、暴走を抑える因子もまた導入されています。これの働きにより、暴動だけでなく、勝手に増殖や侵食をすることも抑えられているはずですので」
「だとすると『ユゴスキノコ』の技術?」
「『ミ=ゴ』驚異のメカニズム、ってやつ?」
「大変に興味深いです」
軽く混ぜっ返すユモと雪風に、オーガストが反応する。
「医学であるにしろ薬学であるにしろ、解明出来れば人類に莫大な貢献をするであろう事は間違いありません」
「人類に?」
「はい」
「米軍に、じゃなくて?」
「おっしゃりたいことは分かります」
ユモの不躾なツッコミに、オーガストが生真面目に答える。
「この技術の延長線上に、死を恐れない、あるいは死なない兵士といった軍事的価値が有ることは自明です。なにしろ、医学的に言うならば、最初から死んでいるのですから。過去の私であれば、それを米軍の役にたてたい、米軍がそれを独占したい、そう考え行動したでしょう。ですが、今の私は、それがどれだけ怖ろしい結果を生むかも想像出来ます。この技術は、もし解析出来るとしても、人類がそれを正しく活用出来るようになるまでは、どこかの組織が独占するようなことは避けた方が良い。そう思うのです」
「で?あんたが独占する?」
「私と、もしよろしければ、メークヴーディヒリーベ少尉、あなたと二人の秘密にしたいと思っています」
オーガストは、ペーター少尉の脳缶を見ながら、言った。
「……それが、互いに国を裏切る事であっても、ですか?」
慎重に、ペーター少尉が聞き返す。
「裏切ることにはならないと考えています」
オーガストは、微笑んで返す。
「さらなる災厄を避けているのです。そのためには、軍や政治家が知らない方が良い情報というのもある。これは、現場の判断です」
「……なるほど」
ペーター少尉の含み笑いが聞こえる。
「そう言うことであれば、私も中佐殿も、祖国を裏切っても謀ってもいないわけですね」
「その通りです」
「了解しました、中佐殿。私、ペーター・メークヴーディヒリーベは、国家の安寧のため、この秘密をみだりに人に話さず、唯一、中佐殿とのみ共有することをここにお約束します。これは、紳士協定です」
「その通りです。ペーター少尉、あなたと私の友情によってのみ、この約束は担保されるのです」
「素晴らしいわ」
そこに居た全員が、はっとして、その声のした御神木に振り向く。
そこには、いかにも嬉しげに、満足げに、妖艶に微笑む『元君』、『西王母』の姿がそこに在った。
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