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第7部 妹の終焉と、家族の始まり
⑩
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「私もよ……あなたが私の人生を、変えてくれたの。」
優しく触れる唇、熱を持った指先。
愛おしさに満ちた彼の動きは、どこまでも丁寧で、どこまでも深かった。
肌と肌が重なり、二人の体は一つになった。
輪郭が溶けて、どこまでが私で、どこからがセドリックなのか分からない。
「クラリス……君が欲しい。」
その一言が、身体の奥に火を灯す。
私達は何度も確かめ合った。
言葉よりも深く、触れ合いの中で。
あたたかい熱に包まれながら、私の中にひとつの確信が芽生えていた。
――ああ、これが“家族の始まり”なのだと。
しばらくして、ルシアから一通の手紙が届いた。
「レオンと結婚させてくれてありがとう。」
便箋の冒頭に、そう綴られていた。
かつては何を言っても反抗的だったあの妹が、今は感謝の言葉を送ってくるなんて。
私は自然と微笑んでしまった。
「伯爵家の暮らしにも、ようやく慣れてきました。最初は何もかもが不安だったけれど、レオンがそばにいてくれるだけで心強いです。」
彼女の文字は、どこか柔らかくなっていた。
「それにレオンは、時々両親の面倒を見てくれます。優しい人です。」
レオン……やっぱり、あなたは誠実で温かな人なのね。あんなルシアを受け入れ、支え続けてくれるなんて。
ようやく妹にも、自分の居場所と呼べる家庭ができたのだと思うと、胸が温かくなった。
姉としても、少し肩の荷が下りた気がした。
「あの子、落ち着いたみたいだわ。」
ルシアからの手紙を読み終えて、私は微笑みながらセドリックに話しかけた。
「ふーん。」
彼は本を閉じながら、どこか興味なさそうな顔をした。
「今度、レオンを誘ってみるか。」
ぼそりと呟くその声には、妙に兄気取りの響きがあった。
「すっかり兄風を吹かせてるのね。」私は笑ってしまう。
「どうする?あの子たちの方が、先に子供ができたら。」
わざとからかうように言うと、セドリックは眉をひそめて小さく首を振った。
「それはさすがにないだろう。」
その自信に、私はニヤニヤが止まらなかった。
「まさか……焦ってる?」
「レオンは、夜に強いそうよ。」
「……それは負けていられないな。」
セドリックは真面目な顔でそう言って、私の腰に手を回してきた。
そして小さく囁く。
「今夜、勝負しようか。」
私の頬が熱くなるのを、彼は嬉しそうに見ていた。
優しく触れる唇、熱を持った指先。
愛おしさに満ちた彼の動きは、どこまでも丁寧で、どこまでも深かった。
肌と肌が重なり、二人の体は一つになった。
輪郭が溶けて、どこまでが私で、どこからがセドリックなのか分からない。
「クラリス……君が欲しい。」
その一言が、身体の奥に火を灯す。
私達は何度も確かめ合った。
言葉よりも深く、触れ合いの中で。
あたたかい熱に包まれながら、私の中にひとつの確信が芽生えていた。
――ああ、これが“家族の始まり”なのだと。
しばらくして、ルシアから一通の手紙が届いた。
「レオンと結婚させてくれてありがとう。」
便箋の冒頭に、そう綴られていた。
かつては何を言っても反抗的だったあの妹が、今は感謝の言葉を送ってくるなんて。
私は自然と微笑んでしまった。
「伯爵家の暮らしにも、ようやく慣れてきました。最初は何もかもが不安だったけれど、レオンがそばにいてくれるだけで心強いです。」
彼女の文字は、どこか柔らかくなっていた。
「それにレオンは、時々両親の面倒を見てくれます。優しい人です。」
レオン……やっぱり、あなたは誠実で温かな人なのね。あんなルシアを受け入れ、支え続けてくれるなんて。
ようやく妹にも、自分の居場所と呼べる家庭ができたのだと思うと、胸が温かくなった。
姉としても、少し肩の荷が下りた気がした。
「あの子、落ち着いたみたいだわ。」
ルシアからの手紙を読み終えて、私は微笑みながらセドリックに話しかけた。
「ふーん。」
彼は本を閉じながら、どこか興味なさそうな顔をした。
「今度、レオンを誘ってみるか。」
ぼそりと呟くその声には、妙に兄気取りの響きがあった。
「すっかり兄風を吹かせてるのね。」私は笑ってしまう。
「どうする?あの子たちの方が、先に子供ができたら。」
わざとからかうように言うと、セドリックは眉をひそめて小さく首を振った。
「それはさすがにないだろう。」
その自信に、私はニヤニヤが止まらなかった。
「まさか……焦ってる?」
「レオンは、夜に強いそうよ。」
「……それは負けていられないな。」
セドリックは真面目な顔でそう言って、私の腰に手を回してきた。
そして小さく囁く。
「今夜、勝負しようか。」
私の頬が熱くなるのを、彼は嬉しそうに見ていた。
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