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第1章 年下男子に懐かれて
⑦
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私は、そっと来た道を戻った。
「戻って来たんですか。」
「だって、流川君。帰りたくなさそうなんだもん。」
こういう時は、付き合ってあげるのが姉御ってもんじゃん?
「もう1軒行く?」
すると流川君は、うんと頷いた。
なんか、可愛い。
男性にそう言うのは、失礼かもしれないけどね。
そして私達はしばらく歩いて、一軒のお店を見つけて入った。
そこでは、流川君がどうしてこの会社に入ったのかとか、仕事にかける熱い思いを聞いた。
それは2時間にも及んで、流川君はヘロヘロに酔っていた。
「流川君、家帰れる?」
「うん。」
でも、もう半分倒れ込んでいる流川君を放っておいて、一人家に帰る事はできずに、私は自分の部屋に、彼を連れて帰った。
「流川君。ベッドで寝て。」
「はぁーいー。」
返事はするけれど、動かない。
まあ、床に寝ているけれど、無理に動かさない方がいいか。
私は毛布を流川君に掛けると、隣に横になった。
この歳で、20代の男子に懐かれるなんて。
正直、思いもしなかった。
「流川君、本当どう扱ったらいいか分からない。」
私は、そのまま流川君に背中を向けて寝た。
翌日の朝。
いい匂いが鼻をくすぐり、私は起きた。
「あ、おはようございます。」
「おはよう、って、えっ⁉」
起きたら、流川君が朝ご飯を作っていた。
と言っても、お味噌汁と卵焼き。
「すみません。勝手に台所使って。」
「いいけど、帰らなくていいの?」
「そのまま、会社に行きますよ。」
可愛い。
不謹慎だけど、守ってあげたくなる。
「あの、遠藤さん。」
「ん?」
「俺、ここに通っていいですか?」
ドキンと、心臓が鳴った。
「いや、それは……」
「付き合って欲しいんです。」
「何に?」
すると流川君が、ガクッとなった。
「……男女交際にです。」
「はあ?」
私と流川君が、男女の関係に⁉
「無理!」
「何で⁉」
何でって……いや、ここははっきり言った方がいいのかな。
「流川君、まだ20代でしょ。四十路の私とは、合わないよ。」
「恋愛に、歳の差なんて関係ないでしょ。」
「それは、まだ流川君が若いからだよ。」
「戻って来たんですか。」
「だって、流川君。帰りたくなさそうなんだもん。」
こういう時は、付き合ってあげるのが姉御ってもんじゃん?
「もう1軒行く?」
すると流川君は、うんと頷いた。
なんか、可愛い。
男性にそう言うのは、失礼かもしれないけどね。
そして私達はしばらく歩いて、一軒のお店を見つけて入った。
そこでは、流川君がどうしてこの会社に入ったのかとか、仕事にかける熱い思いを聞いた。
それは2時間にも及んで、流川君はヘロヘロに酔っていた。
「流川君、家帰れる?」
「うん。」
でも、もう半分倒れ込んでいる流川君を放っておいて、一人家に帰る事はできずに、私は自分の部屋に、彼を連れて帰った。
「流川君。ベッドで寝て。」
「はぁーいー。」
返事はするけれど、動かない。
まあ、床に寝ているけれど、無理に動かさない方がいいか。
私は毛布を流川君に掛けると、隣に横になった。
この歳で、20代の男子に懐かれるなんて。
正直、思いもしなかった。
「流川君、本当どう扱ったらいいか分からない。」
私は、そのまま流川君に背中を向けて寝た。
翌日の朝。
いい匂いが鼻をくすぐり、私は起きた。
「あ、おはようございます。」
「おはよう、って、えっ⁉」
起きたら、流川君が朝ご飯を作っていた。
と言っても、お味噌汁と卵焼き。
「すみません。勝手に台所使って。」
「いいけど、帰らなくていいの?」
「そのまま、会社に行きますよ。」
可愛い。
不謹慎だけど、守ってあげたくなる。
「あの、遠藤さん。」
「ん?」
「俺、ここに通っていいですか?」
ドキンと、心臓が鳴った。
「いや、それは……」
「付き合って欲しいんです。」
「何に?」
すると流川君が、ガクッとなった。
「……男女交際にです。」
「はあ?」
私と流川君が、男女の関係に⁉
「無理!」
「何で⁉」
何でって……いや、ここははっきり言った方がいいのかな。
「流川君、まだ20代でしょ。四十路の私とは、合わないよ。」
「恋愛に、歳の差なんて関係ないでしょ。」
「それは、まだ流川君が若いからだよ。」
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