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第6話
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庭から戻って来た私達に、ジュスタンが近づいて来た。
「どうですか?二人きりになられて。」
「うん。」
王太子殿下は、あまり元気がなかった。
ジュスタンは、私の方も見る。
「ええ、楽しかったわ。」
私は笑顔で答えたけれど、ジュスタンには伝わらなかったみたい。
「ねえ、ジュスタン。」
「はい、アリーヌ様。」
「後で、聞きたい事があるの。」
こそっと耳打ちで話した。
「分かりました。」
そうよ。ジュスタンなら教えてくれる。
王妃の望みを、話してくれた人だもの。
私はお城に入ると、私用があるのでと、王太子殿下の元を離れた。
「分かった。早く戻るように。」
「はい、殿下。」
私は廊下に出ると、ジュスタンの元へ向かった。
ジュスタンは、階段の側で待っていてくれた。
「ジュスタン、お待たせ。」
「いいえ。大丈夫です。それで、お話と言うのは。」
「さっきの王妃のお話の続きよ。」
私はキョロキョロと、周りを見た。
「大丈夫です。我々を見ても、ただの無駄話としか思わないでしょう。」
「そうね。」
私は、さっき庭先で感じた事を、話し始めた。
「王妃の実家ですね。」
「そうよ。二人が怪しくないとすれば、外戚が考えられるわ。」
「確かに、外戚で政治を操りたいお考えの人は、多いですからね。」
うーんと考え込むジュスタン。
「どうしたの?教えて。」
「実は王太子殿下に、これ以上アリーヌ様に、余計な事を吹き込むなと言われまして。」
殿下ったら、私がジュスタンに聞き込む事を勘づいていたのね。
「お願い、ジュスタン。これは、王太子殿下を守る事にもなるのよ。」
するとジュスタンは、私をジーっと見つめた。
「王太子殿下も申していたが、アリーヌ様は何か察しておられるのか?」
「えっ……」
「難しいお顔をされている時は、困っているのはなく、何かお考えがあっての事なのか。」
私は視線を反らした。
でも、王太子殿下を暗殺したかもしれないジュスタンに、前世の話をするのは、敵に手の内を知られる事になる。
「俺でよければ、味方になります。」
ジュスタンは、私を見つめてきた。
「ジュスタン……」
その真剣な瞳に、ドキッとしてしまう。
ううん。そんな事意識している場合じゃない!
「教えて。王妃の実家を。」
「王妃の実家ですか?」
ジュスタンも驚いている。
「とても大事な話になのよ。」
「分かりました。王妃の実家は、オードラン伯爵家です。」
「伯爵家⁉何故、伯爵家の人間が王妃に⁉」
通常でいくと、王族又は公爵家の人間でなければ王妃になれないのに。
「分かりません。陛下が王妃を望んだのだとも言われています。」
陛下が望めば、例え伯爵家出身でも、王妃になれるのね。
そうなるとオードラン伯爵は、願ってもいない機会のはず。
「そして、オードラン伯爵は、孫娘のグレースをフランシス様のお相手にされたいようです。」
「2代続けて王妃になれば、例え伯爵家でも、外戚政治が可能になるわね。」
「そうなります。」
王太子殿下の暗殺の目論み、外枠が見えてきたような気がするわ。
「ただし、ここまでです。」
「えっ?」
ジュスタンは周りを気にすると、私に近づいた。
「誰か来ます。早くお逃げ下さい。」
「えっ?えっ?」
私は気が動転して、足が動かなかった。
誰か来るって、誰?
「誰だ?」
王太子殿下の声がする。
「殿下。」
「アリーヌ、こんなところにいたのか。」
見ると、さっきまでいたジュスタンがいない。
「何をやっていたんだ?」
「えっ、あの……」
ジュスタンの様子を伺うように、周りを見ていると、王太子殿下に肩を掴まれた。
「もしかして、逢引きか。」
「そんな事はございません!」
殿下に黙って、他の男性と会っているなんて、そんな事あり得ない。
「誰と会っていた。言え!」
王太子殿下が、興奮している。
その時、どこからかジュスタンが出てきた。
「ジュスタン!」
「お静かに、王太子殿下。アリーヌ様とお会いしていたのは、俺です。決してアリーヌ様は逢引きなどしておりません。」
だけど王太子殿下の表情は、変わらなかった。
「こんな暗い場所で会うなんて。ジュスタン、アリーヌとどんな関係だ。」
そんな!私とジュスタンの関係を疑うなんて!
「王太子殿下。私とジュスタンは、何でもありません。」
「そうです、王太子殿下。」
王太子殿下は、私の手を掴んだ。
「では、アリーヌを連れて行っても、問題はないな。」
「当たり前です。アリーヌ様は、殿下のモノです。」
そして私は、殿下に引きずられるように、部屋の中に連れて行かれた。
「殿下、殿下!お待ちを。」
「待っていられるか!」
王太子殿下は、ソファーの前で私をぎゅっと抱きしめてくれた。
「もう、ジュスタンと二人きりで、会わないでくれ。」
「えっ、でも……」
それでは、ジュスタンから話が聞けない。
「嫌なんだ!私以外の男と、アリーヌが会っているなんて!」
私はピンときた。
「殿下、嫉妬されているのですか。」
すると殿下が、顔を赤くした。
「嫉妬なんて……」
「何も恰好悪い事ではございません。」
私とジュスタンの仲を疑って、こんなにも怒るなんて。
なんて、可愛らしい方。
「ジュスタンとは、本当に何でもありませんわ。」
「アリーヌ……」
「殿下だけです。私がお会いしたいと願うのは。」
殿下におでこを付けると、殿下は微笑んでくれた。
「悪かった。」
「いいえ。私は気にしませんわ。」
王太子殿下が、はぁーっとため息をついた。
「ジュスタンにも、後で謝ろう。」
「ええ。そうなさってください。」
改めて、ジュスタンに嫉妬していた王太子殿下が、愛おしく思えた。
「ところで、ジュスタンと二人きりで会えないとなると、私にも付き人が必要となってきますね。」
そう言うと、王太子殿下は肩を下げた。
「どうしました?」
「君に付き人が付いたら、ますます二人きりになれないじゃないか。」
「大丈夫ですよ。ジュスタンと違って、女は気が利くものです。」
私は王太子殿下の両手を握って、ニコッと笑った。
「分かった。ジュスタンに相談しよう。」
「はい、殿下。」
これでもし、心を許せる付き人が付いてくれたら、私はもっと動きやすくなる。
数日後、ジュスタンが一人の女中を、連れて来た。
「数ある女中の中から、選りすぐりを連れて参りました。」
するとその女中が、私に近づいてきた。
「オリアンヌ・アンペールと申します。オリアとお呼び下さい。」
「宜しく、オリア。」
賢そうな顔。彼女だったら、信頼できそう。
「はい、未来の王妃様にお仕えできて、嬉しく存じます。」
受け答えもいいわ。
「どうかな、アリーヌ。」
「最適な方だわ、王太子殿下。」
そう言われたオリアも、嬉しそうだ。
「では早速、オリアを私の部屋に、案内致します。」
「はい、アリーヌ様。」
王太子殿下も行っておいでと、促してくれた。
そして部屋に来た私は、オリアをソファーに座らせた。
「いいのですか?私が座って。」
「いいのよ。その代わり、今から話す事、誰にも言ってはいけないわよ。」
「はい、アリーヌ様。」
私は軽く咳払いをすると、オリアの腕に手をかけた。
「あなた、前世って信じる?」
「生まれる前の記憶があるって言うものですか?」
「ええ。」
オリアは、首を傾けた。
「そんな事言う方には、まだお会いしたことがないので信じられませんが、アリーヌ様には前世の記憶があるのですか?」
私はうんと頷いた。
「そうよ。そして、前世で起こった事を、今世では防ぎたいの。」
「どんな事ですか?」
「王太子殿下の暗殺よ。」
「えっ?王太子殿下の暗殺⁉」
オリアは、目を大きくして驚いていた。
「どうですか?二人きりになられて。」
「うん。」
王太子殿下は、あまり元気がなかった。
ジュスタンは、私の方も見る。
「ええ、楽しかったわ。」
私は笑顔で答えたけれど、ジュスタンには伝わらなかったみたい。
「ねえ、ジュスタン。」
「はい、アリーヌ様。」
「後で、聞きたい事があるの。」
こそっと耳打ちで話した。
「分かりました。」
そうよ。ジュスタンなら教えてくれる。
王妃の望みを、話してくれた人だもの。
私はお城に入ると、私用があるのでと、王太子殿下の元を離れた。
「分かった。早く戻るように。」
「はい、殿下。」
私は廊下に出ると、ジュスタンの元へ向かった。
ジュスタンは、階段の側で待っていてくれた。
「ジュスタン、お待たせ。」
「いいえ。大丈夫です。それで、お話と言うのは。」
「さっきの王妃のお話の続きよ。」
私はキョロキョロと、周りを見た。
「大丈夫です。我々を見ても、ただの無駄話としか思わないでしょう。」
「そうね。」
私は、さっき庭先で感じた事を、話し始めた。
「王妃の実家ですね。」
「そうよ。二人が怪しくないとすれば、外戚が考えられるわ。」
「確かに、外戚で政治を操りたいお考えの人は、多いですからね。」
うーんと考え込むジュスタン。
「どうしたの?教えて。」
「実は王太子殿下に、これ以上アリーヌ様に、余計な事を吹き込むなと言われまして。」
殿下ったら、私がジュスタンに聞き込む事を勘づいていたのね。
「お願い、ジュスタン。これは、王太子殿下を守る事にもなるのよ。」
するとジュスタンは、私をジーっと見つめた。
「王太子殿下も申していたが、アリーヌ様は何か察しておられるのか?」
「えっ……」
「難しいお顔をされている時は、困っているのはなく、何かお考えがあっての事なのか。」
私は視線を反らした。
でも、王太子殿下を暗殺したかもしれないジュスタンに、前世の話をするのは、敵に手の内を知られる事になる。
「俺でよければ、味方になります。」
ジュスタンは、私を見つめてきた。
「ジュスタン……」
その真剣な瞳に、ドキッとしてしまう。
ううん。そんな事意識している場合じゃない!
「教えて。王妃の実家を。」
「王妃の実家ですか?」
ジュスタンも驚いている。
「とても大事な話になのよ。」
「分かりました。王妃の実家は、オードラン伯爵家です。」
「伯爵家⁉何故、伯爵家の人間が王妃に⁉」
通常でいくと、王族又は公爵家の人間でなければ王妃になれないのに。
「分かりません。陛下が王妃を望んだのだとも言われています。」
陛下が望めば、例え伯爵家出身でも、王妃になれるのね。
そうなるとオードラン伯爵は、願ってもいない機会のはず。
「そして、オードラン伯爵は、孫娘のグレースをフランシス様のお相手にされたいようです。」
「2代続けて王妃になれば、例え伯爵家でも、外戚政治が可能になるわね。」
「そうなります。」
王太子殿下の暗殺の目論み、外枠が見えてきたような気がするわ。
「ただし、ここまでです。」
「えっ?」
ジュスタンは周りを気にすると、私に近づいた。
「誰か来ます。早くお逃げ下さい。」
「えっ?えっ?」
私は気が動転して、足が動かなかった。
誰か来るって、誰?
「誰だ?」
王太子殿下の声がする。
「殿下。」
「アリーヌ、こんなところにいたのか。」
見ると、さっきまでいたジュスタンがいない。
「何をやっていたんだ?」
「えっ、あの……」
ジュスタンの様子を伺うように、周りを見ていると、王太子殿下に肩を掴まれた。
「もしかして、逢引きか。」
「そんな事はございません!」
殿下に黙って、他の男性と会っているなんて、そんな事あり得ない。
「誰と会っていた。言え!」
王太子殿下が、興奮している。
その時、どこからかジュスタンが出てきた。
「ジュスタン!」
「お静かに、王太子殿下。アリーヌ様とお会いしていたのは、俺です。決してアリーヌ様は逢引きなどしておりません。」
だけど王太子殿下の表情は、変わらなかった。
「こんな暗い場所で会うなんて。ジュスタン、アリーヌとどんな関係だ。」
そんな!私とジュスタンの関係を疑うなんて!
「王太子殿下。私とジュスタンは、何でもありません。」
「そうです、王太子殿下。」
王太子殿下は、私の手を掴んだ。
「では、アリーヌを連れて行っても、問題はないな。」
「当たり前です。アリーヌ様は、殿下のモノです。」
そして私は、殿下に引きずられるように、部屋の中に連れて行かれた。
「殿下、殿下!お待ちを。」
「待っていられるか!」
王太子殿下は、ソファーの前で私をぎゅっと抱きしめてくれた。
「もう、ジュスタンと二人きりで、会わないでくれ。」
「えっ、でも……」
それでは、ジュスタンから話が聞けない。
「嫌なんだ!私以外の男と、アリーヌが会っているなんて!」
私はピンときた。
「殿下、嫉妬されているのですか。」
すると殿下が、顔を赤くした。
「嫉妬なんて……」
「何も恰好悪い事ではございません。」
私とジュスタンの仲を疑って、こんなにも怒るなんて。
なんて、可愛らしい方。
「ジュスタンとは、本当に何でもありませんわ。」
「アリーヌ……」
「殿下だけです。私がお会いしたいと願うのは。」
殿下におでこを付けると、殿下は微笑んでくれた。
「悪かった。」
「いいえ。私は気にしませんわ。」
王太子殿下が、はぁーっとため息をついた。
「ジュスタンにも、後で謝ろう。」
「ええ。そうなさってください。」
改めて、ジュスタンに嫉妬していた王太子殿下が、愛おしく思えた。
「ところで、ジュスタンと二人きりで会えないとなると、私にも付き人が必要となってきますね。」
そう言うと、王太子殿下は肩を下げた。
「どうしました?」
「君に付き人が付いたら、ますます二人きりになれないじゃないか。」
「大丈夫ですよ。ジュスタンと違って、女は気が利くものです。」
私は王太子殿下の両手を握って、ニコッと笑った。
「分かった。ジュスタンに相談しよう。」
「はい、殿下。」
これでもし、心を許せる付き人が付いてくれたら、私はもっと動きやすくなる。
数日後、ジュスタンが一人の女中を、連れて来た。
「数ある女中の中から、選りすぐりを連れて参りました。」
するとその女中が、私に近づいてきた。
「オリアンヌ・アンペールと申します。オリアとお呼び下さい。」
「宜しく、オリア。」
賢そうな顔。彼女だったら、信頼できそう。
「はい、未来の王妃様にお仕えできて、嬉しく存じます。」
受け答えもいいわ。
「どうかな、アリーヌ。」
「最適な方だわ、王太子殿下。」
そう言われたオリアも、嬉しそうだ。
「では早速、オリアを私の部屋に、案内致します。」
「はい、アリーヌ様。」
王太子殿下も行っておいでと、促してくれた。
そして部屋に来た私は、オリアをソファーに座らせた。
「いいのですか?私が座って。」
「いいのよ。その代わり、今から話す事、誰にも言ってはいけないわよ。」
「はい、アリーヌ様。」
私は軽く咳払いをすると、オリアの腕に手をかけた。
「あなた、前世って信じる?」
「生まれる前の記憶があるって言うものですか?」
「ええ。」
オリアは、首を傾けた。
「そんな事言う方には、まだお会いしたことがないので信じられませんが、アリーヌ様には前世の記憶があるのですか?」
私はうんと頷いた。
「そうよ。そして、前世で起こった事を、今世では防ぎたいの。」
「どんな事ですか?」
「王太子殿下の暗殺よ。」
「えっ?王太子殿下の暗殺⁉」
オリアは、目を大きくして驚いていた。
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