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第5話
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フランシス様が王太子になる事を、王妃様が黙認⁉
もしかして、暗殺を狙っているのは、王妃様⁉
「アリーヌ?」
王太子殿下に声を掛けられ、私はハッとする。
「どうしたの?アリーヌ?」
王妃様も怪しんでいる。
「アリーヌは、時々難しい顔をすることがあるんです。」
「まあ。」
王妃様は私に近づくと、両手を握ってくれた。
その手の温かい事。
「心配しないで。どうにかなるものよ。」
「王妃様……」
「私も最初は、政略結婚だった。でも、陛下が導いて下さったから。こんな私でも王妃の任務を背負えているわ。あなたには、イヴァンがいるじゃない。」
「はい、王妃様。」
よかった。王妃になる事への緊張だと思われた。
今日会ったばかりなのに、暗殺の犯人だと疑っていたら、この先多いに影響を与えてしまうものね。
「アリーヌ、僕もいます。」
「フランシス様……」
王妃様とフランシス様の笑顔は、まるで天使のようだ。
まさか、王太子殿下の暗殺を、企てているようには見えない。
これは、ジュスタンの仕掛けた罠?
いいえ、本当にフランシス様を王太子にしたい、王妃の企み?
「あら、本当ね。アリーヌ。難しい顔をしているわ。」
王妃の言葉に、ハッとした。
「とても緊張しているのね。それはそうね。私達、王族だものね。」
「アリーヌでも、緊張するの?母上。」
「そうね。アリーヌの家は公爵家だから、王族への尊敬が溢れているのよ。」
「ふーん。何も同じ人間なのにね。アリーヌ。」
私は失礼ながら、フランシス様をジーっと見てしまった。
「アリーヌ?」
すると王太子殿下が、私達の間に入ってきた。
「アリーヌは、城に来たばかりで、疲れているのです。今日はこれぐらいにしましょう。」
「そうね。」
王妃様は、私から手を離した。
「さあ、行こう。アリーヌ。」
王太子殿下が、私の背中を押してくれた。
「では、失礼致します。王妃様、フランシス様。」
「またね。」
フランシス様は無邪気に、手を振ってくれた。
二人が暗殺に加わっているのであれば、どうやって?
待って⁉
朝方、王太子殿下の部屋に行った時、窓の隅に王妃様と弟君がいたような。
私は、頭を抱えた。
「大丈夫か?アリーヌ。」
王太子殿下が、私の顔を覗いた。
「体調が悪いのなら、部屋に……」
殿下がそう言うと、ジュスタンが私をヒョイと肩に担ぎこんだ。
「えっ?」
「お任せ下さい。俺が部屋に連れて行きます。」
ええ!嘘!私、こんな状態で部屋に運ばれるの⁉
「待て、ジュスタン!」
「はい?」
「まずは、アリーヌを下ろせ。」
王太子殿下のお陰で、ジュスタンの肩から解放された。
「未来の王太子妃を、荷物と一緒にするんじゃない。」
「はい?」
「女性はこうして、抱き抱えるものだ。」
ふわっと私の身体は、空中に上がった。
うわっ!王太子殿下の顔が近い。
「失礼しました!」
ジュスタンは、恥ずかしながら謝った。
それを見た私は、笑えてきた。
「ふふふ。」
「アリーヌ?」
「もう大丈夫です。お二人を見ていたら、元気が出ました。」
そして王太子殿下は、私を下ろしてくれた。
「無理しなくていいんだよ、アリーヌ。」
「無理などしておりません。殿下。」
私達が見つめ合うと、ジュスタンはどこかに隠れてしまった。
「ジュスタンの奴、さっき言った事を、早速実行しているな。」
王太子殿下は、私の手を握った。
「今の内に、二人きりになれる場所に行こう。」
「えっ?」
「こっちだ、アリーヌ。」
王太子殿下は、私の手を引いて、走り出した。
「あれ?王太子殿下⁉」
遠くから、ジュスタンの声が聞こえた。
「早く、早く!アリーヌ。」
「お待ちください!殿下!」
必死にドレスの裾を持って、王太子殿下に付いていく。
「ここまで来れば、大丈夫だ。」
気が付けば、1階の庭に着いた。
「まあ、綺麗。」
白い花が一面に咲いていて、風が吹くとキラキラ光った。
「ここは、亡くなった母上の花畑なんだ。」
「お母上の?」
王太子殿下は、花を一輪摘むと、私の頭に飾ってくれた。
「ここに来るとね、母上を思い出すんだ。」
「……大切な場所なのですね。」
「ああ。」
庭の白い花を見ている王太子殿下は、無表情だった。
きっと悲しいけれど、私にそれを見せない為に。
「私はここに来ると、悩みも無くなる。アリーヌは、どうすれば悩みが無くなる?」
「殿下……」
「アリーヌは、たまに難しい顔をする。それを取り除いてあげたいんだ。」
私は泣きそうになりながら、殿下の背中をぎゅっと抱きしめた。
「私は……殿下とお話しているだけで、悩みが無くなります。」
「それは嬉しいな。」
殿下は振り返ると、私のおでこを突っついた。
「それで?今、悩んでいる事は?」
私は言おうか、言うまいか、困った。
「何でも言ってくれ。夫婦になる仲じゃないか。」
「はい、殿下。」
私は思い切って、この場に賭けようと思った。
「王妃様の事です。」
「お母上の事?」
「フランシス様を、王太子にしようと望んでいるとか。」
「誰に聞いた?」
私は、黙った。
「ジュスタンだな。全く余計な事を。」
王太子殿下は、急に歩き出した。
「殿下?」
私もそれに付いていく。
すると庭の端に、白い椅子が用意されていた。
「ここなら、誰にも聞かれないだろう。」
王太子殿下は、その椅子に座った。
「アリーヌも、横に座って。」
「はい、殿下。」
私が座ると、殿下は足を組んだ。
「ジュスタンが言っている事は、本当だ。」
「では、王妃様は王太子殿下を……」
暗殺しようとしているのでは!
「そうと決まった訳じゃない。」
「殿下……」
「二人共、私の事を慕ってくれている。私を陥れてとはとても思えない。」
王太子殿下は、王妃様とフランシス様の事を信頼しているのだろう。
私も王妃様が、王太子殿下の暗殺に加わるとは思えない。
そうなると、今度は王妃様のお父上が怪しい。
自分の娘を王族に嫁がせて、王子が生まれた場合、その王子を次期王太子にしたいのは、祖父の夢だ。
「では、もう一つ教えて下さい。」
「何を?」
「王妃様の実家はどこですか?」
すると王太子殿下は、私の両肩を掴んだ。
「アリーヌ、何を考えているのだ。」
「殿下?」
「王妃の外戚など、関係ないだろう。」
「いえ、関係あります!」
私は、必死に王太子殿下に訴えた。
「フランシス様を王太子にしたいのは、一番は王妃様の外戚でしょう!王太子殿下を陥れたいと考えるには、ちょうどいいお方です!」
殿下は私を、困った表情で見つめた。
「どうしてアリーヌが、そこまで気にするんだ。」
「それは!」
まさか、あなたは前世で暗殺されたのよ、なんて言えない!
「アリーヌ。私は心配だ。」
「殿下?」
「君は、人を疑い過ぎるのではないか?ジュスタンを疑っていたのも、私に何かするのではないかと、考えていたからだろう。」
私は、言葉を無くしてしまった。
「王妃も、フランシスもジュスタンも、私にとっては大切な人だ。疑ってかかるのは、止してくれ!」
そうだ。家族も側近も疑えと言ったら、王太子殿下は誰を信頼すればいいと、言うのだろう。
「分かりました。」
そう返事をすると、王太子殿下は私を抱きしめてくれた。
「一番は、君に何かあるのが嫌なんだ。」
殿下の切ない言葉。
もしかして殿下は、私を大切に思って下さっている?
「アリーヌ。どうか危ない事には、首を突っ込まないでくれ。」
「はい、殿下。」
その時の私は、自分の嘘が王太子殿下に伝わってしまうのが怖かった。
もしかして、暗殺を狙っているのは、王妃様⁉
「アリーヌ?」
王太子殿下に声を掛けられ、私はハッとする。
「どうしたの?アリーヌ?」
王妃様も怪しんでいる。
「アリーヌは、時々難しい顔をすることがあるんです。」
「まあ。」
王妃様は私に近づくと、両手を握ってくれた。
その手の温かい事。
「心配しないで。どうにかなるものよ。」
「王妃様……」
「私も最初は、政略結婚だった。でも、陛下が導いて下さったから。こんな私でも王妃の任務を背負えているわ。あなたには、イヴァンがいるじゃない。」
「はい、王妃様。」
よかった。王妃になる事への緊張だと思われた。
今日会ったばかりなのに、暗殺の犯人だと疑っていたら、この先多いに影響を与えてしまうものね。
「アリーヌ、僕もいます。」
「フランシス様……」
王妃様とフランシス様の笑顔は、まるで天使のようだ。
まさか、王太子殿下の暗殺を、企てているようには見えない。
これは、ジュスタンの仕掛けた罠?
いいえ、本当にフランシス様を王太子にしたい、王妃の企み?
「あら、本当ね。アリーヌ。難しい顔をしているわ。」
王妃の言葉に、ハッとした。
「とても緊張しているのね。それはそうね。私達、王族だものね。」
「アリーヌでも、緊張するの?母上。」
「そうね。アリーヌの家は公爵家だから、王族への尊敬が溢れているのよ。」
「ふーん。何も同じ人間なのにね。アリーヌ。」
私は失礼ながら、フランシス様をジーっと見てしまった。
「アリーヌ?」
すると王太子殿下が、私達の間に入ってきた。
「アリーヌは、城に来たばかりで、疲れているのです。今日はこれぐらいにしましょう。」
「そうね。」
王妃様は、私から手を離した。
「さあ、行こう。アリーヌ。」
王太子殿下が、私の背中を押してくれた。
「では、失礼致します。王妃様、フランシス様。」
「またね。」
フランシス様は無邪気に、手を振ってくれた。
二人が暗殺に加わっているのであれば、どうやって?
待って⁉
朝方、王太子殿下の部屋に行った時、窓の隅に王妃様と弟君がいたような。
私は、頭を抱えた。
「大丈夫か?アリーヌ。」
王太子殿下が、私の顔を覗いた。
「体調が悪いのなら、部屋に……」
殿下がそう言うと、ジュスタンが私をヒョイと肩に担ぎこんだ。
「えっ?」
「お任せ下さい。俺が部屋に連れて行きます。」
ええ!嘘!私、こんな状態で部屋に運ばれるの⁉
「待て、ジュスタン!」
「はい?」
「まずは、アリーヌを下ろせ。」
王太子殿下のお陰で、ジュスタンの肩から解放された。
「未来の王太子妃を、荷物と一緒にするんじゃない。」
「はい?」
「女性はこうして、抱き抱えるものだ。」
ふわっと私の身体は、空中に上がった。
うわっ!王太子殿下の顔が近い。
「失礼しました!」
ジュスタンは、恥ずかしながら謝った。
それを見た私は、笑えてきた。
「ふふふ。」
「アリーヌ?」
「もう大丈夫です。お二人を見ていたら、元気が出ました。」
そして王太子殿下は、私を下ろしてくれた。
「無理しなくていいんだよ、アリーヌ。」
「無理などしておりません。殿下。」
私達が見つめ合うと、ジュスタンはどこかに隠れてしまった。
「ジュスタンの奴、さっき言った事を、早速実行しているな。」
王太子殿下は、私の手を握った。
「今の内に、二人きりになれる場所に行こう。」
「えっ?」
「こっちだ、アリーヌ。」
王太子殿下は、私の手を引いて、走り出した。
「あれ?王太子殿下⁉」
遠くから、ジュスタンの声が聞こえた。
「早く、早く!アリーヌ。」
「お待ちください!殿下!」
必死にドレスの裾を持って、王太子殿下に付いていく。
「ここまで来れば、大丈夫だ。」
気が付けば、1階の庭に着いた。
「まあ、綺麗。」
白い花が一面に咲いていて、風が吹くとキラキラ光った。
「ここは、亡くなった母上の花畑なんだ。」
「お母上の?」
王太子殿下は、花を一輪摘むと、私の頭に飾ってくれた。
「ここに来るとね、母上を思い出すんだ。」
「……大切な場所なのですね。」
「ああ。」
庭の白い花を見ている王太子殿下は、無表情だった。
きっと悲しいけれど、私にそれを見せない為に。
「私はここに来ると、悩みも無くなる。アリーヌは、どうすれば悩みが無くなる?」
「殿下……」
「アリーヌは、たまに難しい顔をする。それを取り除いてあげたいんだ。」
私は泣きそうになりながら、殿下の背中をぎゅっと抱きしめた。
「私は……殿下とお話しているだけで、悩みが無くなります。」
「それは嬉しいな。」
殿下は振り返ると、私のおでこを突っついた。
「それで?今、悩んでいる事は?」
私は言おうか、言うまいか、困った。
「何でも言ってくれ。夫婦になる仲じゃないか。」
「はい、殿下。」
私は思い切って、この場に賭けようと思った。
「王妃様の事です。」
「お母上の事?」
「フランシス様を、王太子にしようと望んでいるとか。」
「誰に聞いた?」
私は、黙った。
「ジュスタンだな。全く余計な事を。」
王太子殿下は、急に歩き出した。
「殿下?」
私もそれに付いていく。
すると庭の端に、白い椅子が用意されていた。
「ここなら、誰にも聞かれないだろう。」
王太子殿下は、その椅子に座った。
「アリーヌも、横に座って。」
「はい、殿下。」
私が座ると、殿下は足を組んだ。
「ジュスタンが言っている事は、本当だ。」
「では、王妃様は王太子殿下を……」
暗殺しようとしているのでは!
「そうと決まった訳じゃない。」
「殿下……」
「二人共、私の事を慕ってくれている。私を陥れてとはとても思えない。」
王太子殿下は、王妃様とフランシス様の事を信頼しているのだろう。
私も王妃様が、王太子殿下の暗殺に加わるとは思えない。
そうなると、今度は王妃様のお父上が怪しい。
自分の娘を王族に嫁がせて、王子が生まれた場合、その王子を次期王太子にしたいのは、祖父の夢だ。
「では、もう一つ教えて下さい。」
「何を?」
「王妃様の実家はどこですか?」
すると王太子殿下は、私の両肩を掴んだ。
「アリーヌ、何を考えているのだ。」
「殿下?」
「王妃の外戚など、関係ないだろう。」
「いえ、関係あります!」
私は、必死に王太子殿下に訴えた。
「フランシス様を王太子にしたいのは、一番は王妃様の外戚でしょう!王太子殿下を陥れたいと考えるには、ちょうどいいお方です!」
殿下は私を、困った表情で見つめた。
「どうしてアリーヌが、そこまで気にするんだ。」
「それは!」
まさか、あなたは前世で暗殺されたのよ、なんて言えない!
「アリーヌ。私は心配だ。」
「殿下?」
「君は、人を疑い過ぎるのではないか?ジュスタンを疑っていたのも、私に何かするのではないかと、考えていたからだろう。」
私は、言葉を無くしてしまった。
「王妃も、フランシスもジュスタンも、私にとっては大切な人だ。疑ってかかるのは、止してくれ!」
そうだ。家族も側近も疑えと言ったら、王太子殿下は誰を信頼すればいいと、言うのだろう。
「分かりました。」
そう返事をすると、王太子殿下は私を抱きしめてくれた。
「一番は、君に何かあるのが嫌なんだ。」
殿下の切ない言葉。
もしかして殿下は、私を大切に思って下さっている?
「アリーヌ。どうか危ない事には、首を突っ込まないでくれ。」
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