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第一章 転生者二人の高校生活
勉強会
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昼ご飯を平らげ一八は再び岸野家へと向かう。しかし、今度は道場の隣にある玄関だ。呼び鈴を押してしばらくすると玲奈の母玲子が出迎えてくれる。
「一八君、いらっしゃい。玲奈から聞いたわよ? 一八君も騎士学校を受験するのですって?」
どうやら玲奈は玲子にもその話をしたようだ。さりとて一八は理解している。何年も家に呼んでいない一八を招くのだ。玲奈は誤解されぬよう真実を語っただけであると。
「身の程知らずですけどね……。たった一年。精一杯、足掻いて見せます。あと晩飯の握り飯ありがとうございました。ご迷惑ばかりお掛けして……」
「あらあら、一八君しばらく見ないうちに礼儀正しくなっちゃって……。ご飯のことなら気にしなくていいわ。おばさん毎食二升のお米を炊いてるのよ? 貴方たちが食べる分なんて誤差だから。何の問題もないわ」
玲子は美人で優しかった。若返らせると玲奈そっくりである。まさしく親子なのだと一八は笑みを浮かべていた。
玲子の案内で玲奈の部屋まで行く。幼い頃に一度入っただけ。今はどのような内装になっているのか想像もできない。
「玲奈ちゃん、一八君が来たわよ?」
玲子が声をかけると扉が開かれる。現れたのは笑顔の玲奈だ。いつも見せていた嫌悪感はない。彼女は嫌味の一つも口にすることなく、一八を迎え入れていた。
「好きなとこに座れ。ただしベッドには近付くな。汗臭い貴様の匂いがついてはかなわんからな!」
部屋は意外にも和風ではなかった。板張りの床に真っ白なクロス。ピンク色の可愛らしいカーテンまであった。今時の女子高生らしくない玲奈のイメージとはかけ離れている。とはいえ大きなアニメのポスターが貼ってあるところは玲奈らしいともいえた。
「お前の部屋は意外と女子っぽいな?」
「あん? ふざけるなよ一八。私はずっと乙女なのだ! 騎士道を極めようとする傍ら、可愛いものにも目がない。私はチキュウ世界に生まれたことを感謝している。何しろ嫌いなところが一つもないのだからな!」
チキュウ世界とて完璧な世界ではない。確かに文化レベルは前世と比べものにならないほど発展していたけれど、魔物や天軍の侵攻という問題を抱えていた。けれど、それらを勘案しても玲奈はチキュウ世界が大好きであると語る。
「俺が同じ世界にいたとしてもか?」
一八は質問を返していた。まだ明確に思い出せる。天界で彼女が願ったこと。岸野玲奈となる前、確かに彼女はオークキングがいない世界を望んだのだ。
「魂の行き先が決まっていたのだ。それは仕方のないことだろう?」
一八が期待した言葉ではない。互いが前世を捨てたというのに、現状の生は諦めから始まっている。さりとて玲奈にはそう答えるしかなかったことくらい一八は理解していた。
「それにもう精算は済んだ。今の私には害のある隣人などいない。災厄はとうに去っているんだよ……」
言って玲奈が笑みを浮かべる。災厄とはオークキングに他ならない。ベルナルド世界を蝕むように拡大していたオーク軍のトップはそう呼ばれていたのだ。
「一八、ついでに聞いて良いか?」
玲奈が続けた。十七年に亘り隣人であった彼女が今さら何を聞くつもりなのか。一八は眉根を寄せている。
「何だよ?」
「いや大したことではない。魔物生態学を勉強していて気になったことがあるのだ」
魔物生態学は騎士学校の受験科目にある。一般的な学校では習わないものだ。魔物の種類や習性、更には弱点までもを学ぶ科目であった。
「それはオークの行動についてだ。チキュウ世界で学んだところによると、オークは妻を娶るなんてしない。片っ端から女を妊娠させるだけだ。一人の女に執着することなどないと教科書には記されている。私にとっては黒未来であるのだが、確かに女神殿はオークキングが私を妻にしたと言った。百人の子供を産ませたとも……」
どうにも理解できなかった。玲奈が学んだ教科書によるとオークに家族関係など存在しないという。オークは生まれ落ちた瞬間から強い生命力を持っており、育児など必要としないのだ。産み落とした母親は再び違うオークの子を孕まされてしまうだけである。
それは世界線が異なる話だった。習性については玲奈が話す通りなのだが、一八はその解答を持っていない。最後の場面で落雷さえなければ間違いなく女騎士を襲っただろう。しかし、その後も同じ女騎士に愛着を持ったなんて想像もできなかった。
「オークは強欲なんだ。もしもクソ女神が話す未来が真実なら、俺は手に入れたあの騎士を誰にも奪われたくなかったのだろう」
憶測でしかなかったのだが、仮に所有物と認めたのなら絶対に手放さないはずだ。殺し合いになったとしてもオークはそれを守ったことだろう。
「なるほど、確かに私は前世も今世も良い女だからな。納得できる話だ。ようやく疑問を解消できたぞ。感謝する!」
ニカッと笑う玲奈に一八は嘆息する。なぜなら彼は前世の自分が今の自分と同じような感情になっていたことを知らされていたから。
「いや見た目の話じゃねぇと思う……」
せっかく謎を解明したというのに一八は否定してしまう。玲奈が行き着いた答えが間違っているかのように。
「たぶんオークキングはお前の強さに惹かれた……」
同じ感情に至ったのなら理由も同じだと思えた。見た目も確かにあっただろう。しかし、彼女の芯の強さ。顔が変わろうとも、そこだけは変わるはずがないと感じる。過去も今も彼女は輝いていたはずだ。
「強さ? 私はまるで敵わなかったが?」
「そうじゃねぇよ。きっとあの騎士は戦いのあとも俺を恐れなかったのだと思う。命令に従うだけの女じゃなく、時には反発したりしたはずだ。その命が尽きるまであの騎士は心が折れなかったのだろう。だからこそ興味を覚え、俺は手放したくなかった。オーク社会は強さこそが全てだ。俺が支配できない女なんてそうはいない。誰もが命令に頷くだけなんだ。あの女は幸せではなかっただろうが、俺は強い女を手に入れて幸せだったと思う」
一八が語った話は物理的な強さではなかった。心の強さこそオークキングがこだわった理由であると考えている。
「そうか? 私の意見とは異なるな……」
玲奈が否定することで一八としては打ちきりたい話が続いていく。オークキングである自分など忘れたかったというのに。
「逃げることも自害することもできたはずだ。騎士として魔物に蹂躙されるなど汚名でしかないからな。だが、私はそれをしなかった。百人も子供を産まされるなんて考えられん。きっと私には何らかの楽しみや幸せがあったのだろう」
玲奈の分析は正しいようにも感じられた。確かに自害する女が多かったと記憶している。捕まえた女たちは大凡正気を保てなくなるか、自害するかのどちらかであった。
「そうであって欲しいな……。あのオークキングは割と悔いているんだから……」
湿っぽい話になってきた。転生した今となってはどうしようもないこと。ましてそれは仮定の未来であったはず。
フフッと小さく玲奈が笑ったかと思えば、彼女は何冊もの本をテーブルに置いた。
「さあ勉強を始めるか! まずは士官論だ。貴様に士官とは何たるかを叩き込んでやる」
いつもの玲奈に戻っている。過去と決別した彼女は言葉通りに引き摺っていない。
やはり玲奈は強いと一八は思った。捨てきれる過去ではないのだ。最大の屈辱を受けた相手に勉強を教えるだなんて。この精神的な強さがあればオークキングにも屈しなかったはずで、あの騎士の精神を玲奈は間違いなく受け継いでいるはず。
一八は何も言わずに教科書を手に取っている。昔話について考えている暇などないのだ。新しい人生を輝かせるために、一分一秒を大切に使うだけである。
「問題集は家でやるように。私はもうやりきったから直接書き込んでも構わん。必ず全て覚えろ。学校で習わない二つの科目は論文形式なのだ。中途半端に覚えるのは絶対に駄目だからな!」
剣術同様に厳しい指導が始まる。教科書は難しく書いてあったけれど、玲奈の説明はとても分かりやすかった。あとで読み返したとき困らないように彼女の話を書き込みながら、頭の中に整理していく。
このあと六時間。夜の稽古が始まるまでみっちりと一八は勉強した。体力回復が同時にできたのだから、このスケジュールは正解であったことだろう。
集中して取り組んだ一八は一定の自信を覚えていた。協力してくれる人たち全てに感謝をし、必ず合格してやるんだと心に誓っている……。
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どうやら玲奈は玲子にもその話をしたようだ。さりとて一八は理解している。何年も家に呼んでいない一八を招くのだ。玲奈は誤解されぬよう真実を語っただけであると。
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玲子は美人で優しかった。若返らせると玲奈そっくりである。まさしく親子なのだと一八は笑みを浮かべていた。
玲子の案内で玲奈の部屋まで行く。幼い頃に一度入っただけ。今はどのような内装になっているのか想像もできない。
「玲奈ちゃん、一八君が来たわよ?」
玲子が声をかけると扉が開かれる。現れたのは笑顔の玲奈だ。いつも見せていた嫌悪感はない。彼女は嫌味の一つも口にすることなく、一八を迎え入れていた。
「好きなとこに座れ。ただしベッドには近付くな。汗臭い貴様の匂いがついてはかなわんからな!」
部屋は意外にも和風ではなかった。板張りの床に真っ白なクロス。ピンク色の可愛らしいカーテンまであった。今時の女子高生らしくない玲奈のイメージとはかけ離れている。とはいえ大きなアニメのポスターが貼ってあるところは玲奈らしいともいえた。
「お前の部屋は意外と女子っぽいな?」
「あん? ふざけるなよ一八。私はずっと乙女なのだ! 騎士道を極めようとする傍ら、可愛いものにも目がない。私はチキュウ世界に生まれたことを感謝している。何しろ嫌いなところが一つもないのだからな!」
チキュウ世界とて完璧な世界ではない。確かに文化レベルは前世と比べものにならないほど発展していたけれど、魔物や天軍の侵攻という問題を抱えていた。けれど、それらを勘案しても玲奈はチキュウ世界が大好きであると語る。
「俺が同じ世界にいたとしてもか?」
一八は質問を返していた。まだ明確に思い出せる。天界で彼女が願ったこと。岸野玲奈となる前、確かに彼女はオークキングがいない世界を望んだのだ。
「魂の行き先が決まっていたのだ。それは仕方のないことだろう?」
一八が期待した言葉ではない。互いが前世を捨てたというのに、現状の生は諦めから始まっている。さりとて玲奈にはそう答えるしかなかったことくらい一八は理解していた。
「それにもう精算は済んだ。今の私には害のある隣人などいない。災厄はとうに去っているんだよ……」
言って玲奈が笑みを浮かべる。災厄とはオークキングに他ならない。ベルナルド世界を蝕むように拡大していたオーク軍のトップはそう呼ばれていたのだ。
「一八、ついでに聞いて良いか?」
玲奈が続けた。十七年に亘り隣人であった彼女が今さら何を聞くつもりなのか。一八は眉根を寄せている。
「何だよ?」
「いや大したことではない。魔物生態学を勉強していて気になったことがあるのだ」
魔物生態学は騎士学校の受験科目にある。一般的な学校では習わないものだ。魔物の種類や習性、更には弱点までもを学ぶ科目であった。
「それはオークの行動についてだ。チキュウ世界で学んだところによると、オークは妻を娶るなんてしない。片っ端から女を妊娠させるだけだ。一人の女に執着することなどないと教科書には記されている。私にとっては黒未来であるのだが、確かに女神殿はオークキングが私を妻にしたと言った。百人の子供を産ませたとも……」
どうにも理解できなかった。玲奈が学んだ教科書によるとオークに家族関係など存在しないという。オークは生まれ落ちた瞬間から強い生命力を持っており、育児など必要としないのだ。産み落とした母親は再び違うオークの子を孕まされてしまうだけである。
それは世界線が異なる話だった。習性については玲奈が話す通りなのだが、一八はその解答を持っていない。最後の場面で落雷さえなければ間違いなく女騎士を襲っただろう。しかし、その後も同じ女騎士に愛着を持ったなんて想像もできなかった。
「オークは強欲なんだ。もしもクソ女神が話す未来が真実なら、俺は手に入れたあの騎士を誰にも奪われたくなかったのだろう」
憶測でしかなかったのだが、仮に所有物と認めたのなら絶対に手放さないはずだ。殺し合いになったとしてもオークはそれを守ったことだろう。
「なるほど、確かに私は前世も今世も良い女だからな。納得できる話だ。ようやく疑問を解消できたぞ。感謝する!」
ニカッと笑う玲奈に一八は嘆息する。なぜなら彼は前世の自分が今の自分と同じような感情になっていたことを知らされていたから。
「いや見た目の話じゃねぇと思う……」
せっかく謎を解明したというのに一八は否定してしまう。玲奈が行き着いた答えが間違っているかのように。
「たぶんオークキングはお前の強さに惹かれた……」
同じ感情に至ったのなら理由も同じだと思えた。見た目も確かにあっただろう。しかし、彼女の芯の強さ。顔が変わろうとも、そこだけは変わるはずがないと感じる。過去も今も彼女は輝いていたはずだ。
「強さ? 私はまるで敵わなかったが?」
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一八が語った話は物理的な強さではなかった。心の強さこそオークキングがこだわった理由であると考えている。
「そうか? 私の意見とは異なるな……」
玲奈が否定することで一八としては打ちきりたい話が続いていく。オークキングである自分など忘れたかったというのに。
「逃げることも自害することもできたはずだ。騎士として魔物に蹂躙されるなど汚名でしかないからな。だが、私はそれをしなかった。百人も子供を産まされるなんて考えられん。きっと私には何らかの楽しみや幸せがあったのだろう」
玲奈の分析は正しいようにも感じられた。確かに自害する女が多かったと記憶している。捕まえた女たちは大凡正気を保てなくなるか、自害するかのどちらかであった。
「そうであって欲しいな……。あのオークキングは割と悔いているんだから……」
湿っぽい話になってきた。転生した今となってはどうしようもないこと。ましてそれは仮定の未来であったはず。
フフッと小さく玲奈が笑ったかと思えば、彼女は何冊もの本をテーブルに置いた。
「さあ勉強を始めるか! まずは士官論だ。貴様に士官とは何たるかを叩き込んでやる」
いつもの玲奈に戻っている。過去と決別した彼女は言葉通りに引き摺っていない。
やはり玲奈は強いと一八は思った。捨てきれる過去ではないのだ。最大の屈辱を受けた相手に勉強を教えるだなんて。この精神的な強さがあればオークキングにも屈しなかったはずで、あの騎士の精神を玲奈は間違いなく受け継いでいるはず。
一八は何も言わずに教科書を手に取っている。昔話について考えている暇などないのだ。新しい人生を輝かせるために、一分一秒を大切に使うだけである。
「問題集は家でやるように。私はもうやりきったから直接書き込んでも構わん。必ず全て覚えろ。学校で習わない二つの科目は論文形式なのだ。中途半端に覚えるのは絶対に駄目だからな!」
剣術同様に厳しい指導が始まる。教科書は難しく書いてあったけれど、玲奈の説明はとても分かりやすかった。あとで読み返したとき困らないように彼女の話を書き込みながら、頭の中に整理していく。
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