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第一章 前世と今世と
思わぬ出来事
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目覚めてからずっと、私は原木の生産を始めています。
毒シタケを見つけることからスタートしたわけですが、広大な原生林が拡がるスカーレット子爵領では簡単に発見できています。
「嬉しいやら、情けないやらだね……」
まあでも、見つからないよりはずっといい。
とりあえずは菌床に必要な大量の丸太を先に準備しなくちゃね。
「風属性なら木を切る魔法くらいあるんだけど、アナスタシアは使えないしなぁ……」
古代魔法であれば属性など関係ありませんが、威力がありすぎてしまうのよね。
「ここは前世で慣らした剣術を使うしかない」
イセリナであった前世では武術も嗜んでいました。
咄嗟に斬り付けられることもあったもので、護身用としてだけど。
「何事も経験ってことかな……」
今日も今日とて勢いよく斧を振り下ろしたそのとき、どうしてか視界がブラックアウトしていく。
意識が急激に薄れていくのを感じていました。
(えっ!?)
困惑したものの、その感覚は何度も経験しています。
元より忘れるはずがありません。
(嘘でしょ……?)
それは間違いなく世界線が行き詰まった兆候でした。
天界のシミュレーション結果が世界に反映されたのです。
つまるところ、私はリセットされるのであり、この世界線はここで終わり。
どうやら、この先の未来に世界は破滅を回避できなくなったようです。
(どうしてなの、アマンダ……?)
ただ木を切っていただけなのに。
なぜだか私はリセットされるみたいです。
アマンダの思惑が分からぬまま、私は意識を失う。
更にはこの時間軸から切り離されていく。
毒シタケを見つけることからスタートしたわけですが、広大な原生林が拡がるスカーレット子爵領では簡単に発見できています。
「嬉しいやら、情けないやらだね……」
まあでも、見つからないよりはずっといい。
とりあえずは菌床に必要な大量の丸太を先に準備しなくちゃね。
「風属性なら木を切る魔法くらいあるんだけど、アナスタシアは使えないしなぁ……」
古代魔法であれば属性など関係ありませんが、威力がありすぎてしまうのよね。
「ここは前世で慣らした剣術を使うしかない」
イセリナであった前世では武術も嗜んでいました。
咄嗟に斬り付けられることもあったもので、護身用としてだけど。
「何事も経験ってことかな……」
今日も今日とて勢いよく斧を振り下ろしたそのとき、どうしてか視界がブラックアウトしていく。
意識が急激に薄れていくのを感じていました。
(えっ!?)
困惑したものの、その感覚は何度も経験しています。
元より忘れるはずがありません。
(嘘でしょ……?)
それは間違いなく世界線が行き詰まった兆候でした。
天界のシミュレーション結果が世界に反映されたのです。
つまるところ、私はリセットされるのであり、この世界線はここで終わり。
どうやら、この先の未来に世界は破滅を回避できなくなったようです。
(どうしてなの、アマンダ……?)
ただ木を切っていただけなのに。
なぜだか私はリセットされるみたいです。
アマンダの思惑が分からぬまま、私は意識を失う。
更にはこの時間軸から切り離されていく。
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