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第八章 絶望の連鎖に
ノヴァ聖教国
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私とマリィは労せずしてノヴァ聖教国へと入国していました。
(思ったより好待遇だね……)
やはり枢機卿という立場は本物でした。
加えて火竜の聖女という肩書きもあるのですから、簡単に入国できています。
まずはラマティック正教会の本部へと赴く。
既に一報を受けていたのか、本部長であるダミアン大司教が直々に挨拶してくれました。
「ルイ枢機卿、長旅お疲れさまです。此度はノヴァ聖教国に足を運んでいただき、感謝しております。是非とも信徒たちに有り難いお話をしていただけたらと……」
求められることは全てするつもり。
私は笑顔で快諾し、明日の礼拝に参加する旨を伝えています。
「宿を用意しております。お疲れでしょうし、お休みになってください」
首都アークライトの大通りに宿を用意してくれたみたい。
私は別に教会内でもよかったのだけど、枢機卿という立場的には賓客に違いないらしい。
「それなら、明日はマクスウェル聖議長への面会をお願いできるかしら?」
ノヴァ聖教国が興った折り、当時の教皇様が施政者として聖議長になったようです。
つまりマクスウェル聖議長こそがラマティック正教会のトップでした。
「承知いたしました。聖議長様もまた聖女様にお会いすることを楽しみにしておられましたので、時間を割くくらいは造作もないことでございます」
私は馬車での移動時にノヴァ聖教国について学んでいました。
ゲームでは存在しか出てこなかった謎の国。この国の歴史や背景についての書物を読破しています。
ノヴァ王国における最後の王様ノヴァ十三世が熱心な信者であり、彼は政治と信仰を結びつけました。
子供に恵まれなかった彼は後継者として当時の教皇を指名したのです。これにより聖議長を国の施政者としたノヴァ聖教国が誕生し、王権の世襲制は終わりを告げました。
現在まで何の問題もなく、聖議長が教会と国を治めてきたのです。
世界の安寧を願う宗教国として。
私はダミアン大司教に案内され、長旅の疲れを癒すべく用意された宿へと向かいます。
来る明日の面会に期待をしながら眠りにつくのでした。
(思ったより好待遇だね……)
やはり枢機卿という立場は本物でした。
加えて火竜の聖女という肩書きもあるのですから、簡単に入国できています。
まずはラマティック正教会の本部へと赴く。
既に一報を受けていたのか、本部長であるダミアン大司教が直々に挨拶してくれました。
「ルイ枢機卿、長旅お疲れさまです。此度はノヴァ聖教国に足を運んでいただき、感謝しております。是非とも信徒たちに有り難いお話をしていただけたらと……」
求められることは全てするつもり。
私は笑顔で快諾し、明日の礼拝に参加する旨を伝えています。
「宿を用意しております。お疲れでしょうし、お休みになってください」
首都アークライトの大通りに宿を用意してくれたみたい。
私は別に教会内でもよかったのだけど、枢機卿という立場的には賓客に違いないらしい。
「それなら、明日はマクスウェル聖議長への面会をお願いできるかしら?」
ノヴァ聖教国が興った折り、当時の教皇様が施政者として聖議長になったようです。
つまりマクスウェル聖議長こそがラマティック正教会のトップでした。
「承知いたしました。聖議長様もまた聖女様にお会いすることを楽しみにしておられましたので、時間を割くくらいは造作もないことでございます」
私は馬車での移動時にノヴァ聖教国について学んでいました。
ゲームでは存在しか出てこなかった謎の国。この国の歴史や背景についての書物を読破しています。
ノヴァ王国における最後の王様ノヴァ十三世が熱心な信者であり、彼は政治と信仰を結びつけました。
子供に恵まれなかった彼は後継者として当時の教皇を指名したのです。これにより聖議長を国の施政者としたノヴァ聖教国が誕生し、王権の世襲制は終わりを告げました。
現在まで何の問題もなく、聖議長が教会と国を治めてきたのです。
世界の安寧を願う宗教国として。
私はダミアン大司教に案内され、長旅の疲れを癒すべく用意された宿へと向かいます。
来る明日の面会に期待をしながら眠りにつくのでした。
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