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第三話
朝陽に舞う(2)
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クリスティーナが泊まっている宿屋は、一階が酒場で二階が宿泊施設になっていた。
店の入り口でカルロと手を離し、酒場を見渡してクリスティーナの姿を探す。
店の角席に座っている金髪の女性と、黒髪の男性が目に留まる。
「いた、あそこ」
「誰か隣に座ってるぞ」
「あの子のお師匠さま」
「にしちゃ、ずいぶん若いな」
ヴェルナは苦笑いして歩き出した。
黒髪の男性はヴェルナの姿に気付き、挨拶がわりにまぶたを伏せた。
ヴェルナも軽く会釈する。
「お久しぶりです」
「息災か」
「はい。クライドさんもお変わりないようで」
見た目は三十代といったところ、しかし十年前からクライドの容姿は変わらない。衰えとは無縁なのではないかと思うほどで、実年齢を聞くのがとうとう怖くなってきた。
凛として涼やかな目つきに、すっと通った鼻梁。
魔法使い特有の堅苦しい雰囲気に、すこしだけ緊張する。ぼんやりポヤポヤなクリスティーナが魔法使いだということに、未だに違和感がある。
「ヴェルナ、こちらの方は?」
クリスティーナはカルロを見上げた。
「とも、だち」
「友達?」
「カルロだ。ヴェルと一緒に自警団で働いている」
状況が飲み込めないクリスティーナは、「うん?」と曖昧に頷く。
「実は、呪いのこと知ってるんだ」
「ええっ、そうなの?」
「うん。色々と気遣ってくれるから、その、ついてきてもらった」
「そっか。そっか~ふふっ、分かった。あ、座って座って。お酒飲む? あ、お腹空いてるよね」
クリスティーナは店員を呼び、グラスの追加と料理をいくつか注文した。
ヴェルナとカルロは互いに顔を見合わせて、隣り合って着席する。
「じゃあ、さっそく本題に入るね」
「う、うん」
「クリスティーナ。彼女にも心の準備というものがあるだろう。すまないな、ヴェルナくん。相変わらず落ち着きがないんだ。いつも言い聞かせてはいるのだが」
師匠というより、もう父親のようだ。
若いと思っていた顔にかげりが出来て、一瞬のうちに老け込んだように見えた。
クリスティーナの旅に同行しているクライドは、その旅先でも気苦労が絶えないのだろう。
どうしてそこまでクリスティーナに付きっきりなのかというと、ヴェルナの呪いが原因だった。
クリスティーナがヴェルナに呪いをかけてしまったときから、自身の指導と監督が不十分だったことを謝罪し、彼女とともに呪いを解くための旅に出たのだ。
魔法学校の次期校長とも期待されていた教師が、教え子の失態によってその道を捨てた。
ヴェルナやクライドだけではなく、その家族の人生をも狂わせたクリスティーナは、自身を責め、苦しみ続けた。クライドがずっと寄り添ってくれていなければ、今頃クリスティーナは――。
「ヴェルナ、大丈夫?」
「うん。ちょっと感慨深くって。長かったね、この十年」
クリスティーナは瞳を潤ませて、頭を深く下げた。
「待たせて、ごめんなさい。何度謝っても許されないって分かってる。でも、何度でも謝る。本当にごめんなさい」
「うん。もう良いんだ。ずっと諦めずに探し続けてくれて、ありがとう。クリス」
恨まなかったかと言えば嘘になる。言葉にして伝えたことはないが、思いは伝わっているだろう。
だが、何年も呪いを解く方法を探して、自分の人生をその旅に費やすクリスティーナの誠意を認めないわけにはいかなかった。
「感動しているところ悪いが、まだ呪いは解けていない。クリスティーナ、我々が安堵するには気が早いぞ。さて、ヴェルナくん。覚悟は決まっただろうか」
ヴェルナは深く息を吸い、吐き出す。
「はい」
クリスティーナはクライドの視線を受け止め、こくりと頷いた。
「ヴェルナの身体にかかった呪いの正体は、"暁の神の祝福"と呼ばれているもの。名前の由来は、その神にあって」
「解説はいい。呪いの解き方を教えてくれねーか」
クリスティーナの顔に緊張が走る。
「カルロ、言い方がきつい。クリスが怯えてる」
「……悪ぃ。責めてるつもりはないんだ。俺、話が長いと頭がついていかない方でよ」
「単に頭が悪いんだ」
「うるせぇ」
冗談を言い合う二人に、クリスティーナはクスクスと笑った。力が抜けたようで、ほっと安心する。
運ばれてきたグラスをクライドが受け取り、ヴェルナとカルロのために酒を注いでくれた。
「性愛を知らぬ少年期にしかかからない特殊な呪いだ。それゆえ、一般的には知られていないし、文献も少なかった。探すのに時間がかかった」
言って、クライドは二人の前にグラスを置く。
「見つけたいくつかの文献、いずれも共通する呪解法は、女になりたければ、女の身体で男の精液を取り込み、男になりたければ乙女の純潔をもらうことだ」
「うわぁ……」
「ずいぶんとまぁ、品性のかけらもない方法だな」
顔をしかめる二人に、クリスティーナとクライドはそろって苦笑した。
「正直なところ、我々も半信半疑だ」
「でも、東西南北、各地の文献を照らし合わせたら、話の筋書きは様々だけど、呪いの解き方は一致したの。だから、一番有力な情報なんじゃないかって」
「試す、試さないはヴェルナくんに任せる」
「うん。これは、心の問題でもあるから」
「心の、問題?」
ヴェルナが目を瞬くと、クリスティーナは柔らかく笑んだ。
「呪いを解くためだけに、好きでもない人とそういう行為をしてほしくないなって」
「……そう、だね」
ヴェルナは頬をかすかに染めて視線を落とした。
カルロと酔った勢いであんなことをしてしまっただけに、罪悪感に似た苦いものが込み上げる。
「直接、力になれたら良かったんだけど」
そう言うと、クリスティーナはカルロをちらりと見やった。
腕を組んで考え込んでいたカルロは、クライドへと問いかける。
「精液をあそこに擦り付けるだけじゃダメなのか?」
「呪いが解けていないのなら、それが答えだ」
「そうか」
ヴェルナはますます顔を赤く染めて、身を縮めた。
今のやり取りで、クライドには色々と勘づかれたに違いない。
クリスティーナもなにかしらを察したのか、同情するように微苦笑を浮かべている。
「急には答えを出せないと思うの。だから、焦らず考えてみて」
クリスティーナたちとの食事を終えて、カルロに自宅まで送ってもらう最中、ヴェルナは空に浮かぶ月を見つめながら思案していた。
「悩んでんのか?」
「まぁ、うん……そうだね」
コツ、コツと二人分の足音が耳に心地いい。
しばらくの沈黙のあと、ヴェルナは口火を切った。
「女の姿に戻ったら、自警団の仕事は出来なくなる。それが嫌だなと思ってる。今の仕事はすごく好きだし、辞めたくない……ずっと頑張ってきたのに、今さら捨てられない」
でも、と迷う。
「呪いに縛られず、自由に生きたいとも思ってるんだ。恋人に甘える女の子や、子供を抱える女性を見ると……時々、羨ましくなる。それに、私が元の姿に戻れば、クリスやクライドさんを解放してあげられる。もう旅に出なくていいって言っても聞かない人たちだから」
「だろうな。俺があの人たちの立場なら、きっと同じようにしてる。十年分の重みを思うと、お前に許してもらえても、自分を許せねーと思う」
「うん」
「けどよ、悩んで当然だ。染み付いた生き方を変えろと言われても、誰だって戸惑うだろ。ゆっくり考えればいいんじゃねーの。自分の気持ちを見つめ直すつもりでよ。あの人たちも待ってくれるだろ」
それはきっと、雨の夜にヴェルナがこぼした本心について言っているのだろう。
そうか、と思い直す。
女として生きる未来が見えた今、どう生きるか、どう生きたいのか改めて考えてみたくなった。
そうこうしているうちに自宅に着き、ヴェルナは家の扉を開けた。家の中に入るまで見届けるというカルロへと振り返る。
「ちなみに、カルロはどっちが良いと思う?」
「なにが」
「女か、男か」
「俺に聞くなよ」
「参考にしたいだけ」
カルロは顔をしかめて、後頭部を無造作に掻いた。
「んー、どっちでも良い」
「私の目を見ろ。隠し事はなしなんだろ?」
なにが気に食わないのか、カルロはしかめ面のままヴェルナへと一歩近づき見下ろした。
顎先を指で掴まれ持ち上げられたと思ったら、優しく唇を塞がれた。
「女でも男でも良いって言ったけど、お前が女になりてえって言うなら、俺が女にしてやりたい」
家のなかに押し込まれ、耳元で「おやすみ」と囁かれた。重い音を立てて扉が閉まり、ヴェルナは扉にもたれかかる。
柔らかかった、触れ合った唇の温度はよく分からなかった。
それから、それから。
激しい鼓動はしばらく続きそうだった。
店の入り口でカルロと手を離し、酒場を見渡してクリスティーナの姿を探す。
店の角席に座っている金髪の女性と、黒髪の男性が目に留まる。
「いた、あそこ」
「誰か隣に座ってるぞ」
「あの子のお師匠さま」
「にしちゃ、ずいぶん若いな」
ヴェルナは苦笑いして歩き出した。
黒髪の男性はヴェルナの姿に気付き、挨拶がわりにまぶたを伏せた。
ヴェルナも軽く会釈する。
「お久しぶりです」
「息災か」
「はい。クライドさんもお変わりないようで」
見た目は三十代といったところ、しかし十年前からクライドの容姿は変わらない。衰えとは無縁なのではないかと思うほどで、実年齢を聞くのがとうとう怖くなってきた。
凛として涼やかな目つきに、すっと通った鼻梁。
魔法使い特有の堅苦しい雰囲気に、すこしだけ緊張する。ぼんやりポヤポヤなクリスティーナが魔法使いだということに、未だに違和感がある。
「ヴェルナ、こちらの方は?」
クリスティーナはカルロを見上げた。
「とも、だち」
「友達?」
「カルロだ。ヴェルと一緒に自警団で働いている」
状況が飲み込めないクリスティーナは、「うん?」と曖昧に頷く。
「実は、呪いのこと知ってるんだ」
「ええっ、そうなの?」
「うん。色々と気遣ってくれるから、その、ついてきてもらった」
「そっか。そっか~ふふっ、分かった。あ、座って座って。お酒飲む? あ、お腹空いてるよね」
クリスティーナは店員を呼び、グラスの追加と料理をいくつか注文した。
ヴェルナとカルロは互いに顔を見合わせて、隣り合って着席する。
「じゃあ、さっそく本題に入るね」
「う、うん」
「クリスティーナ。彼女にも心の準備というものがあるだろう。すまないな、ヴェルナくん。相変わらず落ち着きがないんだ。いつも言い聞かせてはいるのだが」
師匠というより、もう父親のようだ。
若いと思っていた顔にかげりが出来て、一瞬のうちに老け込んだように見えた。
クリスティーナの旅に同行しているクライドは、その旅先でも気苦労が絶えないのだろう。
どうしてそこまでクリスティーナに付きっきりなのかというと、ヴェルナの呪いが原因だった。
クリスティーナがヴェルナに呪いをかけてしまったときから、自身の指導と監督が不十分だったことを謝罪し、彼女とともに呪いを解くための旅に出たのだ。
魔法学校の次期校長とも期待されていた教師が、教え子の失態によってその道を捨てた。
ヴェルナやクライドだけではなく、その家族の人生をも狂わせたクリスティーナは、自身を責め、苦しみ続けた。クライドがずっと寄り添ってくれていなければ、今頃クリスティーナは――。
「ヴェルナ、大丈夫?」
「うん。ちょっと感慨深くって。長かったね、この十年」
クリスティーナは瞳を潤ませて、頭を深く下げた。
「待たせて、ごめんなさい。何度謝っても許されないって分かってる。でも、何度でも謝る。本当にごめんなさい」
「うん。もう良いんだ。ずっと諦めずに探し続けてくれて、ありがとう。クリス」
恨まなかったかと言えば嘘になる。言葉にして伝えたことはないが、思いは伝わっているだろう。
だが、何年も呪いを解く方法を探して、自分の人生をその旅に費やすクリスティーナの誠意を認めないわけにはいかなかった。
「感動しているところ悪いが、まだ呪いは解けていない。クリスティーナ、我々が安堵するには気が早いぞ。さて、ヴェルナくん。覚悟は決まっただろうか」
ヴェルナは深く息を吸い、吐き出す。
「はい」
クリスティーナはクライドの視線を受け止め、こくりと頷いた。
「ヴェルナの身体にかかった呪いの正体は、"暁の神の祝福"と呼ばれているもの。名前の由来は、その神にあって」
「解説はいい。呪いの解き方を教えてくれねーか」
クリスティーナの顔に緊張が走る。
「カルロ、言い方がきつい。クリスが怯えてる」
「……悪ぃ。責めてるつもりはないんだ。俺、話が長いと頭がついていかない方でよ」
「単に頭が悪いんだ」
「うるせぇ」
冗談を言い合う二人に、クリスティーナはクスクスと笑った。力が抜けたようで、ほっと安心する。
運ばれてきたグラスをクライドが受け取り、ヴェルナとカルロのために酒を注いでくれた。
「性愛を知らぬ少年期にしかかからない特殊な呪いだ。それゆえ、一般的には知られていないし、文献も少なかった。探すのに時間がかかった」
言って、クライドは二人の前にグラスを置く。
「見つけたいくつかの文献、いずれも共通する呪解法は、女になりたければ、女の身体で男の精液を取り込み、男になりたければ乙女の純潔をもらうことだ」
「うわぁ……」
「ずいぶんとまぁ、品性のかけらもない方法だな」
顔をしかめる二人に、クリスティーナとクライドはそろって苦笑した。
「正直なところ、我々も半信半疑だ」
「でも、東西南北、各地の文献を照らし合わせたら、話の筋書きは様々だけど、呪いの解き方は一致したの。だから、一番有力な情報なんじゃないかって」
「試す、試さないはヴェルナくんに任せる」
「うん。これは、心の問題でもあるから」
「心の、問題?」
ヴェルナが目を瞬くと、クリスティーナは柔らかく笑んだ。
「呪いを解くためだけに、好きでもない人とそういう行為をしてほしくないなって」
「……そう、だね」
ヴェルナは頬をかすかに染めて視線を落とした。
カルロと酔った勢いであんなことをしてしまっただけに、罪悪感に似た苦いものが込み上げる。
「直接、力になれたら良かったんだけど」
そう言うと、クリスティーナはカルロをちらりと見やった。
腕を組んで考え込んでいたカルロは、クライドへと問いかける。
「精液をあそこに擦り付けるだけじゃダメなのか?」
「呪いが解けていないのなら、それが答えだ」
「そうか」
ヴェルナはますます顔を赤く染めて、身を縮めた。
今のやり取りで、クライドには色々と勘づかれたに違いない。
クリスティーナもなにかしらを察したのか、同情するように微苦笑を浮かべている。
「急には答えを出せないと思うの。だから、焦らず考えてみて」
クリスティーナたちとの食事を終えて、カルロに自宅まで送ってもらう最中、ヴェルナは空に浮かぶ月を見つめながら思案していた。
「悩んでんのか?」
「まぁ、うん……そうだね」
コツ、コツと二人分の足音が耳に心地いい。
しばらくの沈黙のあと、ヴェルナは口火を切った。
「女の姿に戻ったら、自警団の仕事は出来なくなる。それが嫌だなと思ってる。今の仕事はすごく好きだし、辞めたくない……ずっと頑張ってきたのに、今さら捨てられない」
でも、と迷う。
「呪いに縛られず、自由に生きたいとも思ってるんだ。恋人に甘える女の子や、子供を抱える女性を見ると……時々、羨ましくなる。それに、私が元の姿に戻れば、クリスやクライドさんを解放してあげられる。もう旅に出なくていいって言っても聞かない人たちだから」
「だろうな。俺があの人たちの立場なら、きっと同じようにしてる。十年分の重みを思うと、お前に許してもらえても、自分を許せねーと思う」
「うん」
「けどよ、悩んで当然だ。染み付いた生き方を変えろと言われても、誰だって戸惑うだろ。ゆっくり考えればいいんじゃねーの。自分の気持ちを見つめ直すつもりでよ。あの人たちも待ってくれるだろ」
それはきっと、雨の夜にヴェルナがこぼした本心について言っているのだろう。
そうか、と思い直す。
女として生きる未来が見えた今、どう生きるか、どう生きたいのか改めて考えてみたくなった。
そうこうしているうちに自宅に着き、ヴェルナは家の扉を開けた。家の中に入るまで見届けるというカルロへと振り返る。
「ちなみに、カルロはどっちが良いと思う?」
「なにが」
「女か、男か」
「俺に聞くなよ」
「参考にしたいだけ」
カルロは顔をしかめて、後頭部を無造作に掻いた。
「んー、どっちでも良い」
「私の目を見ろ。隠し事はなしなんだろ?」
なにが気に食わないのか、カルロはしかめ面のままヴェルナへと一歩近づき見下ろした。
顎先を指で掴まれ持ち上げられたと思ったら、優しく唇を塞がれた。
「女でも男でも良いって言ったけど、お前が女になりてえって言うなら、俺が女にしてやりたい」
家のなかに押し込まれ、耳元で「おやすみ」と囁かれた。重い音を立てて扉が閉まり、ヴェルナは扉にもたれかかる。
柔らかかった、触れ合った唇の温度はよく分からなかった。
それから、それから。
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