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協会内会議
しおりを挟む────「と言う事で、どうすればいいと思う?」
翌日になり、起因の詳細を竜は皆に話し、今に至っていた。
場所は何故か懺悔室だった。まぁ、何故かを詳細化したら、ただ単に広く、話しやすい場であったからだ。
「はい! はい! はーい! 私は皆で行けばいいんじゃないかなって思います! そして、皆で働けばいいんじゃないですか?」
右の席にいるノアが挙手をしながらそう言った。
「うーん、それは結構難しいかもな。そりゃあそれが出来ればそれでいいんだろうけど、年がな若すぎる。大人はこの中で俺だけだぞ? 未成年を雇ってくれるなんて甘くないよ。現実は」
竜がそう言い切ると、ノアは「むー」と唸りながらうなだれた。
すると、その右隣にいた猫耳のキャルは手を静かにあげた。
キャルはこの教会の中で2番目に若い11才だった。キャルは低身長の猫耳がピょっとたっている総白短髪がなびき金色の瞳が印象的な少女だ。
「はい、キャロ」
名指しで竜は指名した。
「私、学校いってみたい」
透き通る声でキャロは言い切った。
「なんと単刀直入な.....ま、キャロらしいけど」
これまたと言った感じで竜は言った。
────だが確かに学校にはいかせた方がいいんじゃないかと思っていた。数学(算数)も文字も一応教えているには教えているが、俺が教えるのにも限界がある。歴史なんて知らないし、今思えば俺はこの世界の常識を知らない。知っているのは俺の育ての親から得た知識やその父との旅で得た地理感覚の知識のみ。
だがしかし、ここで一つ竜には引っ掛かる問題があった。
────学校ってお金相当かかるんじゃないか?
この世界では学校の行ったこと無い竜だが、前世では行っていたことがあるので分かる。
学校はまぁまぁ金がかかると。
「確かに、行かせたいのはやまやまなんだけど、金がな・・・・・・」
渋る様に竜は言った。
「神官様は学校に行った事があるんですか?」
と、聞いてきたのはキャロの前の席にいるカエデだった。
カエデは藍色髪の爽やかな美少年だ。髪の毛とは対象に力強い赤の目は、たちまち何でも射止めそうな瞳だった。だが、年は十三才とまだまだ幼い。そのせいかカッコいいと言うよりも可愛い系と言ったような容姿だった。
「んいや、行った事ないよ」
首を横にふりながら神官は言った。
「へー、以外です。神官様普通に頭いいから学校に行ってたかと思ってました」
横からノアは少し驚いたように言い、目をぱちくりとさせていた。
よほど竜が学校にいってないのが皆驚きだったのだろう。驚嘆とまではいかないが、多種多様な唖然の表情を色とりどりとここに居る竜以外の人間はそんな世界を造り出していた。
「ま、俺は頭が良いからな。ってそれよりも今はどうするかだ。誰か、俺に良い案をくれー」
切り替えすように竜は言う
だが、みんなは黙り込んだ。
「よし! わかった!」
そんな空気を変えるべく、竜は切り出し、立ち上がりながら言った。
「まず最初は参考がてらに皆で王都に行って、それから考えるか」
ここは結構町外れの協会だ。世間知らずの協会の子達も王都に行くだけでも良い経験になるだろうと言う算段での結果だった。
その皆の反応は───
「さんせーい!」
と元気よくノア。
「やったー私王都始めてー!」
と嬉々なノエ。
「わかった」
と静かに返したキャロ。
「神官様の仰せとあらば」
遺憾だ、と、カエデ。
「ん、なら明日は皆で王都を観光だな」
そして、竜は次の言葉で締めくくる。
「よし! 予定も決まったことだし、寝るとするか。明日は朝から準備して行くからな」
竜は明日の事を少々楽しみにしながら、皆を解散させ、明日のために寝るのだった。
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