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記録ノ49 舞い上がるな!
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4年生の遠足。僕はおやつにチョコボールを持ってきた。
毎年遠足のおやつにはチョコボールを入れると決めている。
なぜなら金か銀のエンゼルを当てて自慢したいからだ。なんて不純な動機なのだろう。
ちなみに僕はこの時点でおもちゃのカンヅメを計2種類ゲットしている。全部銀のエンゼルと交換だ。故にこの時点で10回以上銀のエンゼルを引き当てている(ちなみに金のエンゼルは現在に至るまで一度もあてたことがない)。
でも僕は遠足で銀のエンゼルを引き当てたかった。その場で見せびらかすことができるという特権があるからだ。
自分にとっては遠足で銀のエンゼルを引き当てることは、金のエンゼルを引き当てるのと同じ意義があると思っていた。この少年、どこまでも不純なり。
そしてやってきました遠足当日。僕以外にもチョコボールを持ってきた人はたくさんいた。みんな僕みたいに不純な動機ではない、きっとみんな好きだし友達とシェアできるし値段も手軽だから持ってきたのだろう(僕もチョコボールは心から好きなのは本当だが)。
そして問題の昼食後のおやつの時間。僕と一緒に食べてた友だちふたりもチョコボールを持ってきていた。
3人で一斉に開けて、エンゼルを確認することに。
「あ~オレはずれだわ…」
「オレも同じく…リョーマ、お前は?」
「…当たった。銀だけど…」
そう、僕は引き当てたのだ!銀のエンゼルを!
2人に見せびらかした後は、他のクラスメイト達にも見せびらかしまくった。僕の願いがかなった瞬間である。
しかしすぐさま僕と一緒に食べてた2人からは「オレらにくれよ」「お前散々当たってるんだろ?」の大合唱。
もちろん僕はかたくなに渡さなかった。この幸せを人のものにさせてたまるか。
しかしそれでバチが当たったのか、運を使い果たしたのかはわからないが、その後僕のもとにやたらとゴミが飛んできた。その日中…他人のゴミも見つけたら持ち帰りましょうと言われていたのでもちろん持ち帰った。底はきちんと守る男だ。
舞い上がりすぎると失うものもある、自慢ばっかりするとろくな目に合わない…僕がそのことを理解するにはまだまだ時間が必要だった。
毎年遠足のおやつにはチョコボールを入れると決めている。
なぜなら金か銀のエンゼルを当てて自慢したいからだ。なんて不純な動機なのだろう。
ちなみに僕はこの時点でおもちゃのカンヅメを計2種類ゲットしている。全部銀のエンゼルと交換だ。故にこの時点で10回以上銀のエンゼルを引き当てている(ちなみに金のエンゼルは現在に至るまで一度もあてたことがない)。
でも僕は遠足で銀のエンゼルを引き当てたかった。その場で見せびらかすことができるという特権があるからだ。
自分にとっては遠足で銀のエンゼルを引き当てることは、金のエンゼルを引き当てるのと同じ意義があると思っていた。この少年、どこまでも不純なり。
そしてやってきました遠足当日。僕以外にもチョコボールを持ってきた人はたくさんいた。みんな僕みたいに不純な動機ではない、きっとみんな好きだし友達とシェアできるし値段も手軽だから持ってきたのだろう(僕もチョコボールは心から好きなのは本当だが)。
そして問題の昼食後のおやつの時間。僕と一緒に食べてた友だちふたりもチョコボールを持ってきていた。
3人で一斉に開けて、エンゼルを確認することに。
「あ~オレはずれだわ…」
「オレも同じく…リョーマ、お前は?」
「…当たった。銀だけど…」
そう、僕は引き当てたのだ!銀のエンゼルを!
2人に見せびらかした後は、他のクラスメイト達にも見せびらかしまくった。僕の願いがかなった瞬間である。
しかしすぐさま僕と一緒に食べてた2人からは「オレらにくれよ」「お前散々当たってるんだろ?」の大合唱。
もちろん僕はかたくなに渡さなかった。この幸せを人のものにさせてたまるか。
しかしそれでバチが当たったのか、運を使い果たしたのかはわからないが、その後僕のもとにやたらとゴミが飛んできた。その日中…他人のゴミも見つけたら持ち帰りましょうと言われていたのでもちろん持ち帰った。底はきちんと守る男だ。
舞い上がりすぎると失うものもある、自慢ばっかりするとろくな目に合わない…僕がそのことを理解するにはまだまだ時間が必要だった。
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