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おこぼれ話12 くじとビンゴの夏休み

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時間をちょいと巻き戻して2年生の夏休み。
いとこのユウ・ハヤ兄弟と一緒に「ポケモンパルシティ」というポケモンのイベントへ。
アトラクションを楽しんだり、配信されていたポケモンを受け取ったりした。
イベントを満喫した後は北湯沢という温泉地で一泊。ここに泊まるのは幼稚園編3話で書いた「ぬいぐるみ破壊事件」以来だ。

僕らが泊まったホテルにはプールがついていて、屋外プールにはヨット(船には乗れるが進まない)や小さめのスライダーもあった。
僕はユウの水泳ゴーグルを奪ってプールに沈めるといういたずらを繰り返しまくった。
そのたびにユウは自分で潜って取ってきたが、3回目ぐらいで「お前が沈めたんだからお前がとって来い」と言われ、しぶしぶ僕がとってくる羽目に。なんやかんや言って3人は仲良しです。

その夜、ホテルの大広間で行われたビンゴ大会にみんなで参加。
ホテルの宿泊券とかおもちゃとかいろんな景品が並ぶが、僕らが狙っていたのは景品置き場の一番上に鎮座していた巨大なドラえもんのぬいぐるみ。
しかし僕もユウもハヤも全然ビンゴにならずとうとうほかの家族に1発目のビンゴをとられてしまう。
いきなりぬいぐるみをとられるか!?と思ったがその家族は宿泊券を選択。まあぬいぐるみよりこっちのほうがいいか。ぬいぐるみばかりに目が行ってしまっていたが。
その後も僕らは全然ビンゴにならず、ぬいぐるみも中盤あたりで他の客にとられる…
結局、僕たちはビンゴにならずに終わりましたとさ。

そんな敗北ムードの中、ロビーの売店近くにポケモンの一番くじを発見。
もちろん僕たちもやることに。
自分はA賞のピカチュウの顔型バッグ狙いだ。
だが引き当てたのはそれではなくストラップであった。
お目当てのものでなくショックであったがユウとハヤもストラップであった。僕たち3人仲がいいこと。
ストラップはピカチュウ・ナエトル・ヒコザル・ポッチャマ・パルキアの五種類から好きなものを選べたのだが、僕が選んだのはパルキア。自分がゲームでやってたのがパールだったというのもあるが、ラインアップの中で唯一の伝説ポケモンだったということ、そしてパルキアだけ残り1個だったということもある。
ちなみにユウとハヤは2人ともナエトルだった。
バッグじゃなかったのは残念だったが、ユウとハヤもバッグじゃなかったし(最低な考え)、3人仲良く同じものあてたから良しとしよう。と僕は割り切った。

しかし翌朝、親たちがチェックアウトの手続きをしているのをロビーで待っている中、昨日僕がくじで狙っていたピカチュウのバッグを肩にかけた少女を発見し、メチャクチャ悔しい気持ちになりましたとさ…
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