リョーマ伝～小学生編～

おこぼれ話15 かくれんぼは楽しいなの巻

2年生の秋ごろから僕の家に友達が遊びに来た時に必ずと言っていいほどやる遊びがあった。
それは何かといえば、かくれんぼである。
これは自分の提案だ。ある日突然僕がかくれんぼをやりたいと提案し、以降「僕の家にみんなが来たらかくれんぼ」と定番の遊びとなっていった。
もちろん、ゲームしたりマンガ読んだりもするが、ゲームやマンガ以外の遊びにも触れることはこの年代の子供にとっては重要なことであろう。
まあ、かくれんぼをやりたいと言ったそもそものきっかけは当時放送されていた「ミリオン家族」という一般公募で選ばれた家族が家の中でかくれんぼをして、鬼役の出演者に見つからず家族のメンバーが一人でも制限時間を生き延びれば家族は100万円がゲットできるという番組の影響なのだが。

我が家でかくれんぼをやるときに決まってみんな隠れる場所がある。
それは「押入れ」と「洗濯機の中」だ。
僕含め子供たちのうち半分以上は決まってここに隠れるからワンパターンになりがちである。
もちろん、それ以外の場所に隠れる子もいるが。
上記ふたつ以外のところに隠れた子はわかりやすそうなところでも意外に最後まで見つからないなんてこともあった。
というか、みんなにとって我が家でかくれんぼするときの楽しみって押入れや洗濯機に入ることなのかもしれない。
僕もそのひとりだったがｗ

押入れには数人はいれるが、洗濯機には一人しか入れない。なので結構とりあいだ。
隠れるときは当然洗濯機のふたは閉めるのだが、ダミーとして誰も隠れてないのにふたを閉める作戦もよくつかわれた。

極めつけは「トイレに隠れてカギかければ見つからないのでそのまま勝利」作戦なんてものもあった。
…まあ、これは僕のセコい作戦なんだけどね。
これなら絶対安全だぜ！と思っていたが、鬼の母に「トイレのドアノブのカギのくぼみ部分にコインをはめてそのまま傾ける」という裏ワザてカギをはずされこの作戦は失敗に終わった。

ところでちょっと前にケシカスくんで家の中でかくれんぼをやるという回があったのだが、その話では登場人物が「かくれんぼは外でやる遊びじゃない！？」とツッコむシーンがあった。
やっぱ、かくれんぼって室内ではあんまやんないものなんかねえ…